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【着物にも使われる絹の一種】紬(つむぎ)の魅力|紬の着物を着る意味とは

紬の読み方

「紬」という漢字は、「つむぎ」と読みます。この言葉は着物に精通している人でない限り、一般的には馴染みがない言葉かもしれません。

紬の訓読みは先に述べた通りですが、音読みをすると、「ちゅう」となります。

紬とは?


出典:写真AC

紬は織物の一つです。紬糸や紬織など、着物に関する言葉で使われており、絹織物の一つということもできます。

紬糸を使った着物のデザインは決して派手ではなく、古き良き日本を感じさせる落ち着いたものです。

紬は基本的には縞模様もしくは、絣物模様です。大正や明治の頃の着物を着た人物写真などで見ることができます。後述する大島紬は、絹によって作られています。

紬の着物の特徴

 着物の素材といえば、絹や麻、ウールなどがよく知られたところですが、着物の素材としての紬は決して珍しいものではありません。紬はある一つの地域だけで限定的に生産されるものではなく、日本国内でいくつか生産箇所があるからです。

紬という名称が用いられる、大島紬は、奄美大島で生産されています。紬の中でもよく知られた名称で、高級な織物として、一般的に認識されています。

日本の伝統的な工芸品の一つでもあります。

結城紬は、茨城県の結城市や栃木県小山市で生産されています。結城紬は機械による大量生産ではなく、基本的には職人の手作業によって作り出されます。

そのため希少価値が高く、環境にも優しく生産されています。

結城紬の名刺入れを作りませんか?

紬の着物を着る場面


出典:写真AC

「以心伝心(いしんでんしん)」の意味と使い方|禅の世界で使われていた言葉

双子だからまさに以心伝心だね。長年寄り添ってきた夫婦だからこそできる以心伝心の間柄だ。

このように以心伝心という言葉を使ったことはありますか?

なんとなく聞いたことはあっても、詳しい意味やその由来などまでは知らないという方は多いのではないでしょうか。

今回は知っておきたい四字熟語である「以心伝心」について学んでいきましょう。以心伝心の意味や、その由来など意外と知られていない事柄をまとめました。

以心伝心の意味


出典:ぱくたそ

まずは以心伝心の意味から見ていきます。

以心伝心とは、言葉を使わずに相手に意思を伝えられることを表します。そんな事ができるのかと思いますが、長年の友人や家族など常に一緒にいた人たちならば次に何をするのか、何をしたいのかわかるということがありますよね。

以心伝心の文字を見てみると、心を以てして心に伝えると読むことができます。心同士で通じ合えば文字や言葉は必要ないということです。

言葉を使わずとも、見ているだけで相手の考えや気持ちを汲み取ることができる、この様な状態を以心伝心と呼びます。日本人はこの様な行動が元来得意であったと言われています。言葉を使わずとも通じ合える間柄というのは素敵なものですね。

以心伝心の由来

以心伝心は禅の世界で使われていた言葉だと伝わっています。

釈迦の教えや信条を、言葉を使わずに弟子や次の代に伝えていくこの様な姿は、以心伝心だとして使われてきました。というのも元々禅の道である悟りなどは言葉では表しにくいものなのです。

口伝えではなく見て学ぶという姿が、以心伝心という言葉の元になっています。

そこから禅以外の場面でも以心伝心という言葉は使われるようになり、現代での使われ方に定着していきました。

以心伝心の例文


出典:ぱくたそ

以心伝心という言葉はどういった場面で使うのがいいのでしょうか。

例文とともに見ていきましょう。

「あの夫婦はいつ見ても以心伝心で羨ましい」

やはり使いやすいのは夫婦や家族の間柄を褒める場面ですね。お互いの気持ちを理解し合いわかり合っていることを伝える場面で使いたい言葉です。

「彼があのポジションに居ることは以心伝心でわかっていたので、すぐにパスを出すことができた」

このようにスポーツの場面でも使われることがあります。普段の練習の中からどう行動するかを感じ取り、言葉を使わずに行動に移しています。この様な使い方が多いですね。

伝えにくい事柄も以心伝心だという言葉で伝えやすくなるのではないでしょうか。

どの四字熟語にも、由来があります。

百鬼夜行絵巻って何?|妖怪大好き日本人のルーツ?妖怪たちの大行進

国民的アニメなった「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪ウォッチ」‎などを代表として、妖怪が大好きな日本人。そのルーツとも言える「百鬼夜行絵巻」をご存知でしょうか。

今回は「百鬼夜行絵巻」についてご紹介いたします。

百鬼夜行絵巻とは?

百鬼夜行絵巻は、京都大徳寺真珠庵に所蔵されている1巻を代表作とした、室町時代の絵巻です。夜の闇に妖怪があらわれ、最後には日輪(太陽)が登場し、妖怪たちがあわてて退散する様を描いています。

絵巻の物語の筋を説明した詞書はなく、矛をかついだ青鬼や赤鬼をはじめとして、払子、沓、琴、琵琶、鳥兜、笙、扇といった怪物やおはぐろをつけている女、おかめのような化物、鍋、釜、銅鉢、弓、五徳などの器物の化物などさまざまなものが描かれています。

そんな恐ろしい妖怪ばかりが描かれていますが、どこかユーモラスにデフォルメされていて、作風の奔放さが感じられる絵巻です。

百鬼夜行絵巻の歴史


出典:Wikimedia Commons

百鬼夜行絵巻のストーリーそのものは、平安時代の説話などにすでに登場します。しかし、絵画自体は鎌倉時代中期から室町時代にかけて描かれていたという記録が残っています。

百鬼夜行絵巻は、室町時代から明治・大正にわたって数多く制作されていますが、描き始められたころから数種類の絵巻が存在しており、模写や転写を繰り返して今日に伝わっています。

平安時代には人々に恐れられていた鬼や、異形の者が行列している場面が描かれていますが、江戸時代になると百年を経た道具は妖怪になるとされ、器物をモチーフにした妖怪たちが中心に描かれています。

最古の百鬼夜行絵巻?「真珠庵本」


出典:写真AC

百鬼夜行絵巻は、大徳寺真珠庵が所蔵している真珠庵本が最古の絵巻とされ、重要文化財にも指定されています。

描かれたのは室町時代と推測され、作者は土佐派の画家・土佐光信といわれていますが、確証はなく作者不明とされることもあります。

真珠庵本をルーツにしたと考えられる百鬼夜行絵巻もあり、その多くに似たような妖怪が似たような順序で描かれていますが、真珠庵本を模写したものかははっきりっとしておらず、真珠庵本もまた別の百鬼夜行絵巻を模写したものともされているのです。

しかしながら、百鬼夜行絵巻の研究においては、数ある絵巻の中でも真珠庵本とその模本が中心に行われてきました。

真珠庵と一休さんの関係


出典:写真AC

この真珠庵本が所蔵されている大徳寺真珠庵は臨済宗大徳寺の塔頭です。真珠庵本以外にも、国宝の大燈国師墨跡をはじめ多く重要文化財が所蔵されていて、方丈、庫裏、通僊院などの建物も重要文化財に指定されています。

また、この真珠庵は「一休さん」として親しまれている一休宗純ゆかりの塔頭でもあります。もともと、堺の豪商尾和宗臨が一休宗純の塔所として1491年に創建したもので、一休宗純和尚坐像、一休宗純像、木造一休和尚坐像、一休宗純墨跡など、一休さんゆかりの文化財も多く所蔵しています。

百鬼夜行絵巻に登場する妖怪たち

 日本では昔、霊を宿した器物が夜になると動き出し、行列をなして練り歩くという怪奇現象が広く信じられており、その様子を描いたのが百鬼夜行絵巻です。

道具や器物などの生命のない物に精霊や霊魂が宿ったものを付喪神(つくもがみ)といいます。針供養や人形供養といった古道具の供養やお祓いを行う風習が残っているのはこのためです。

百鬼夜行には古くなって捨てられたさまざまな道具が描かれていますが、どこか憎めないユーモラスな印象で、下駄や風呂釜、枕、貝殻、さらには貨幣まであらゆるものが描かれています。

河鍋暁斎が描いた百鬼夜行絵巻

このように、百鬼夜行絵巻にはユーモアにあふれた作風のものが数多くありますが、まるで現代のアニメや漫画のようなタッチで描かれているのが河鍋暁斎の描いた百鬼夜行絵巻です。

河鍋暁斎は江戸幕末から明治時代にかけて活躍した絵師で、妖怪や地獄絵、戯画や美人画に至るまで、まるで何人もの絵師が描いたかのような多彩な作風の作品を数多く残しています。

その中でも暁斎が描いた妖怪画として有名な作品の一つが「百鬼夜行図屏風」です。百鬼夜行をユーモアたっぷりに描いており、遺作となった「暁斎百鬼画談」という版本にもこのタッチが踏襲されています。

妖怪画もいいけど、美人画もいいですよ。

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「一刻千金(いっこくせんきん)」の意味と使い方|類語・英訳

「一刻千金」という言葉をご存知でしょうか?この言葉は似たような意味を持つことわざも複数ありますが、それらが一刻千金という言葉よりも良く知られているため、一般的にはあまり頻繁に使われていません。

この言葉は、例えば「私があの場所で過ごした時代はまさに一刻千金の日々であり、今でも鮮明に覚えている」というように使われています。

【意味】 「時間は、今考えてみても大金に値する」「時間は非常に大切なのだから、無駄にしてはならない」
【由来】 「春宵一刻値千金(春の宵はまるでわずかな時間が千金に値するほどに素晴らしい)」という中国漢詩より。
【類語】 「光陰矢の如し」「時は金なり」
【対義語】
【英訳】 Time is money.」

一刻千金の意味


出典:ぱくたそ

一刻千金の意味は、大きく分けて2つあります。まず、自分にとってかけがえのない時間、素晴らしい時代を惜しみ、あの時あっという間に過ぎ去ったように思われた時間は、今考えてみても大金に値するという意味で使うケースです。

また、無為に時間を過ごす人を戒めるとき、時間が無限にあるという認識を持っている人に時間の大切さを説くときなどに、時間は非常に大切なのだから、無駄にしてはならないという意味を込めて使うこともあります。

一刻千金の由来


出典:写真AC

一刻千金という言葉の由来は、中国の蘇軾という人が詠んだ漢詩「春夜」の一節である、「春宵一刻値千金」からきています。

この一節を省略したものが一刻千金で、本来の意味は、「春の宵はまるでわずかな時間が千金に値するほどに素晴らしい」と褒め称えているものです。一刻というのは当時の時間の単位で、今でいう30分に該当し、楽しい時間はあっという間に過ぎるという意図で使われています。

また、千金というのはお金のはっきりした単位ではなく、一般的にたくさんのお金と感じるだけの金額、漠然とした大金を意味しています。そのため、富んでいる人にとっても貧しい人にとっても、大切であるという意味になります。

一刻千金の例文


出典:ぱくたそ

一刻千金というのは、時間を惜しむとき、時間を大切に感じるときなどに使われます。

素晴らしい体験をした時間は驚くほど早いという意味で使うときには、「久しぶりに懐かしい人と出会えたあの日は、一刻千金の思いがした」というように使われます。

また、時間の大切さを説くために使うときには、「日々を過ごすとき、一刻千金の心構えを持って、大切に生きていくべきである」「人生には限りがあるのだから、毎日の生活がまさに一刻千金だ」などのように使います。

前者の意味で使う場合には、特に自分にとって印象が強かった思い出のある時間に特定して語るときに用いるとよいでしょう。

一刻千金の類語・対義語


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一刻千金という四字熟語には、類義語が複数あります。

まず、日本でよく用いられることわざとしては、「光陰矢の如し」「時は金なり」などが挙げられます。省略なしに本来の漢詩の一説を用い、「春宵一刻値千金」というときもあります。

また、英語のことわざとしては「Time is money.」が該当します。ただし、これらはどちらも特定の大切な時間を指しているというよりは、一般的に時間はすぐに過ぎ去るものである、時間は取り戻すことができない貴重なものであるため、お金のように大切にしなければならないものであるということを意味しています。

特定の時間について言及するときには、一刻千金という言葉の方がふさわしいでしょう。一方、一刻千金という言葉の対義語は特にありません。

一刻千金に学ぶ


出典:ぱくたそ

一刻千金という言葉の意味からは、単純な時間の大切さだけでなく、同じように流れているはずの時間の中でも、自分にとって特別な時間は早く過ぎ去るものであり、かけがえのない宝物であるという世界共通の感覚をうかがい知ることができます。

また、30分というと人によってはある程度長い時間のように感じられますが、由来となっていた漢詩では短い時間として扱っていることも学べます。

一獲千金という言葉と混同しがちですが、一度に大金を手に入れるという意味のこちらの言葉とは全く異なりますので、間違えないように覚えておきましょう。

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「右往左往(うおうさおう)」の意味と使い方|類義語や対義語も紹介

「右往左往」という言葉、耳にしたことがありますか? 実際に聞いたことはあっても、どういう時に使ったらいいかわからない言葉も多いものです。

なんとなく知ってはいても、人に説明するとなると困る場合もありますね。 ちょっと自信のないあなたも、ここでしっかりチェックしてみましょう。

右往左往の意味


出典:ぱくたそ

「右往左往」とは、すっかり気が動転して慌てふためき、どうしていいのかわからない状態をいいます。

戦いの中で使われることも多い四字熟語です。

昔書かれた軍記物語や現代小説などにも、よく登場する表現で、次に取るべき行動を見失った軍勢、その混乱する様子が目に浮かぶような生き生きとした言い回しですね。

この表現を使うことで、一気に躍動感のある文章になります。

右往左往の由来

次に、由来について考えてみます。 実は「右往左往」という言葉に明確な由来はありません。しかし、字を見ればわかります。

「右往」は右へ行くこと、「左往」は左へ行くこと。「混乱が大き過ぎて、どちらの方向へ進むべきか全くわからず、ただいたずらにウロウロしているだけ」というイメージを思い浮かべてください。

ちなみに、1人の場合も使えますし、軍勢のような多数を対象にしても大丈夫です。

右往左往の例文


出典:ぱくたそ

それではさらに例文を挙げて、「右往左往」の使い方について考えてみましょう。 意味をおさらいすると、「動転して慌てふためき、何をしていいかわからない」ということ。つまり、「右往左往」という表現は、気が動転するような場面で使えばいいことがわかりますね。

さあ、自分が「一体どうしたらいいの?」と思った経験を思い出してください。 例えば、道に迷った経験はありませんか?それなら、こんな言い方ができます。

「初めての土地で道に迷い、右往左往した。」

身内がトラブルに巻き込まれたことはありませんか? その場合は、こんな風に言えますね。

「母が事故にあったと聞き、右往左往しながらやっとのことで病院にたどり着いた。」 

上記のような使い方をすることができますが、あまり進んで使いたい言葉ではないですね。

どの四字熟語にも、由来があります。

「海千山千(うみせんやません)」の意味と由来|例文も紹介

「海千山千」という言葉を知っていますか? 海千山千の監督、海千山千の社長など、人物を評する時などに使われる言葉ですが、その意味をきちんと理解できている人は以外と少ないのではないでしょうか。

「あなたは海千山千の人ですね。」と言われたらどう感じますか? この言い方は褒めているのでしょうか?それとも皮肉?または、貶しているのでしょうか?

答えは褒めていません。皮肉を込めてけなしている捨て台詞と言ったところです。

それでは、ここから海千山千についてひも解いていきます。

海千山千の意味


出典:ぱくたそ

海千山千とは「長い年月に様々な経験を積んで、一筋縄ではいかないしたたかで、ずる賢いやり方。またそのような人を指す」こんな意味があります。

海千山千という言葉には、「ずる賢い」「老獪」「したたか」などと言った言葉の意味がありますが、決して良い意味ではありません。よって、誉め言葉とし使うことは間違いなのです。

例えば「私の師匠は海千山千の技術をもっている素晴らしい職人だ」という使い方は間違いになります。 海千山千は、人物を評する以外の使い方もされますが、決して誉め言葉ではないのです。

例えば「相手のボスは海千山千の相手なので戦いを有利に進めるのが難しい」など、試合、交渉、ゲームなど、勝負ことにおいての相手を評する時などに「相手はずる賢くて強敵だ」と言った意味で使うのが正しいでしょう。

海千山千の由来

海千山千という四字熟語の由来は、古代中国の故事からきています。

海に千年、山に千年棲んだ蛇は龍になるという中国の古くからの言い伝えが語源となって生まれた言葉です。「海に千年、山に千年」の略であり、「海千河千(うみせんかわせん)」とも言います。

海に千年、山に千年棲んだ蛇が龍になっていると想像してみて下さい。 戦う相手であったら相当な強敵ですよね。

海千山千の例文


出典:ぱくたそ

「決勝の相手は海千山千の監督が率いるので油断ならない」 「商談相手は海千山千の課長だからしっかり準備しておこう」 「あそこの会社は業績が厳しいみたいだけど、海千山千の社長だから何とかすると思うよ」

スポーツの世界で使われると 「相手は海千山千の絶対王者だ。」など、相手が凄く強敵であるという意味にもとれます。

海千山千の類義語・対義語

老獪(ろうかい)、強か者(したたかもの)、老猾(ろうかつ)、ずる賢い、などが同じようにたくさん経験を積んでいて、人を上手に欺くことに長けていて、抜け目がなくずる賢くしたたかといった意味があります。

一方で百戦錬磨(ひゃくせんれんま)、経験豊富(けいけんほうふ)、千軍万馬(せんぐんまんば)などは一見同義な意味に思います。しかし、海千山千と同じく多くの経験を積んで高いレベルに到達していると言うような意味がありますが、相手に対して悪い意味ではなく良い意味で使われる言葉です。

決してずる賢いと言ったようなネガティブな意味を感じないですね。

どの四字熟語にも、由来があります。

田島硝子の商品を紹介|富士山グラスやタンブラー、ワインブラーまで

田島硝子の富士山グラス


出典:田島硝子

田島硝子の富士山グラスはグラスの底にデザインされている富士山が、注がれた飲み物によってさまざまな色に変化するロックグラスです。

ウイスキーで黄金富士、赤ワインで赤富士などお好みの飲み物でグラスの富士山が美しく揺らめきます。田島硝子の富士山グラスは「おみやげグランプリ2015」で観光庁長官賞を受賞すると、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で口コミが広がり、中国本土、香港、その後台湾でも話題となりました。


出典:田島硝子

日本でもテレビ番組に取り上げられると注文が殺到し、知る人ぞ知るヒット商品となっています。 また、富士山グラスはオプションでグラスに名入れや木箱にメッセージを入れることもでき、プレゼントに最適な逸品となっています。

田島硝子って?


出典:田島硝子

富士山グラスを製造している田島硝子は、1956年東京都江東区に硝子食器製造工場として田嶌松太郎氏によって創業され、業務用のタンブラーやワイングラスの製造を開始しました。

以来、半世紀にも渡り熟練した職人の手づくりによる江戸切子メーカーとして、日本の手づくりガラスの魅力と文化を継承しています。

田島硝子のガラス製品は確かな製品開発力や技術力のもと生産され、現在では他工房へもデザイナーや硝子生地の供給を行うほか、第三回東京都チャレンジ大賞も受賞し、硝子素材を熟知したメーカーとして、日本のものづくりに貢献しています。

田島硝子も手がける「江戸切子」とは


出典:田島硝子

田島硝子も手掛ける江戸切子は、江戸時代に英国製のカットグラスを参考に表面に彫刻を施したのが始まりとされます。

明治時代になると英国人の技術指導によって西洋式のカットや彫刻技法が導入され、精巧なカットの技法が確立されました。

江戸時代には透明なガラスだけでしたが、現在では、色被せ(いろきせ)ガラスを使った製品が主流です。 切子はガラスの表面に金属製の円盤や砥石などによって模様を切り出す技法で、菊や麻の葉といった植物をはじめ、篭目や格子などの伝統的な生活用具を図案化した模様を組み合わせて作り出されます。

この模様は非常に精緻なものですが、下絵がガラス面に引かれることはなく、職人の経験を積んだ目と熟練した技によって削り出されます。

江戸切子と薩摩切子、その違いをご紹介します。

「温故知新(おんこちしん)」の意味と使い方|類語/対義語/英訳も

『新しい発明をするためには、温故知新が欠かせない』。この言葉を目にした時、しっかりと意味を理解できる方は、意外に少ないかもしれません。

おそらく、多くの人は「温故知新」の部分に戸惑うと思います。これは、「温故知新(おんこちしん)」と読むのです。

今回は「温故知新」という四字熟語についてみていきます。この四字熟語が日常生活で使えると一目置かれるかもしれません。

温故知新の意味とは?


出典:ぱくたそ

「温故知新」は、「昔の知識を勉強すると、新しい知識の発見につながる」という意味です。しかし、「温故知新」の漢字だけ見ると、あまりその意味は伝わってきませんよね。

「温」は「研究する」とか「復習する」という意味を示していて、「故」は「古い」という意味を示しています。このような概要を知れば、なんとなく意味が見えてきますね。

論語から来ている温故知新の由来

「温故知新」の由来は、「論語」からきています。論語とは、中国に由来する古い書物で、作成されたのは、今から2500年ほど前とされています。

また、論語は、孔子とその弟子たちによって作られました。ちなみに孔子とは、儒教や徳を説いた人物です。日本にも、少なからず影響を与えている人物なので、聞いたことある人もいると思います。

そんな孔子の教えの一つに子日温故而知新可以為師矣があります。この白文を訓読分に直し読むと、「子日く、故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為る可し」となります。

これは、「昔のことを学んで、そこから新しいことを知れば、先生になれる」という意味を含んでいます。これが、短く省略されて「温故知新」になったのです。

温故知新の使い方を例文と共に紹介


出典:ぱくたそ

「温故知新」は、若い人には馴染みがないかもしれませんが、40代や50代のサラリーマン世代には、通用する言葉です。

この言葉をうまく使えば、「君、その言葉知っているの?わかっているね!」と一目置かれる可能性があります。

そこで、ここからは、「温故知新」の例文を紹介したいと思います。まずは、『温故知新の意識がない会社は、発展できない』という例文はいかがでしょう。これは、「昔の会社の経営方針や努力を学んでおかないと、この会社に未来はない」のような使い方です。

会社を引っ張るリーダーに使ってもらいたい言葉です。もう一つ、『温故知新の精神があったからこそ、新しいヒット商品が生み出せた』という例文も使えます。

これは、「新しいヒット商品を生み出せたのは、古い商品の開発努力を学んだおかげ」という意味です。応用次第では、まだまだいろんなシチュエーションで使えるので、自分で発明してみましょう。

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曲げわっぱの弁当箱の魅力|お弁当が3割増で美味しくなる秘密とは

曲げわっぱの弁当箱とは?


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曲げわっぱというのは弁当箱の一種で、スギやヒノキ、ヒバなどで作られた薄い板を曲げて、合わせた部分を白樺などの皮で綴じ、底板を付けた曲げ物の一種です。

曲げわっぱの弁当箱は全国各地で作られていますが、特に有名なのは秋田県大館市の大館曲げわっぱです。

青森県藤崎町ではヒバを使った曲げ物、三重県尾鷲市ではスギを使った尾鷲わっぱなどもよく知られています。いずれも使用している素材や色、形状などは違いが見られますが、丁寧に手作業で製造しているため、一般的な弁当箱よりも使うことの満足感が非常に高いです。

曲げわっぱの弁当箱は何がいい?

曲げわっぱの弁当箱は、レトロな見た目と一つ一つ異なる表情が魅力的で、プラスチックの弁当箱などと比べて、長く使い続けるごとに愛着が湧いてきます。

また、天然の素材で作られているため、呼吸をしていることもあり、弁当箱の内部を適切な温度や湿度に保ちます。

さらに、曲げわっぱに使われている素材は、殺菌作用があるものばかりですので、弁当箱として使うだけで、中身の菌の繁殖を防ぎます。

形状も飽きが来ず、シンプルな外観ですので、逆にお弁当の華やかさが際立ち、見た目も美味しそうに見えます。重さが軽く、毎日の通勤や通学の負担を軽減することも特徴です。

【白木】曲げわっぱの弁当箱


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曲げわっぱの弁当箱の中でも、昔から伝統的に作られてきたのが白木の曲げわっぱです。

白木というのは、色が特に白く見えるためについている名称で、削り出しただけで彩色や加工を施していない木を指しています。

白木の曲げわっぱは、使い始めは色が明るくナチュラルな質感になっているため、鑑賞目的としては美しいです。しかし、使い続けるごとに弁当箱の中に食事の油や汁などが染み込むと、ご飯の白さやおかずのカラフルさが目立つ、茶色系の色に変わっていきます。

【漆塗り】曲げわっぱの弁当箱


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漆塗りの曲げわっぱの弁当箱は、白木の弁当箱に漆を塗り込んだ商品です。

白木でできた曲げわっぱの弁当箱よりも落ち着いた茶色で美しく、使い込まなくても味のある風合いを見せます。漆が塗ってあることで、弁当箱に入れておいた食材の臭いや色が移ることもほとんどありません。

食後すぐに弁当箱に水を張る必要もなく、内部を綺麗に拭き取るだけで済みます。

【ウレタン】曲げわっぱの弁当箱


出典:写真AC

普段使っているプラスチックの弁当箱同様に、曲げわっぱであっても洗剤を使って洗いたいと考えている人におすすめなのは、ウレタン漆の曲げわっぱです。

強いコーティング力のあるウレタンを塗ってあります。そのため、曲げわっぱの特徴である殺菌力はそれほど実感できませんが、通常の弁当箱のように洗剤をつけて綺麗に洗えます。

水洗いだけで済ませることに抵抗がある人にはもってこいとなっています。

曲げわっぱの弁当箱の手入れ方法

曲げわっぱの弁当箱は、通常の弁当箱とは手入れ方法が異なります。

まず、食事を終えたらごみになるバランやカップル類を捨てて、40~60度の温度でゆっくり洗い流します。こうすることで、弁当箱に臭いやシミがこびり付きにくくなります。

冷たい水ではあまり汚れが落ちませんし、熱湯は曲げわっぱの部品が破損する可能性も考えられますので、やや熱い程度のお湯で洗うようにしましょう。

どうしても弁当箱の中身をすぐに捨てられない、お湯を勝手に使えないという人は、中身を全部取り出して、傷のつきにくい柔らかな布などで汚れを拭うだけでも問題はありません。

弁当を詰めるときのポイントとしては、一度水で洗ってから入れることで、粘度の高いご飯などを弁当箱にくっつけずに詰められます。

食卓を彩る名器、「高岡漆器」の美しさ

富士山の美しさを和菓子で味わう、静岡の定番土産「田子の月」

田子の月とは静岡県富士市に本店をかまえるお菓子の専門店です。

田子の月という名前の由来は、田子の浦に流れる沼川に映る月からとったものです。唯称寺というお寺の境内の小さな屋台で、最中(もなか)を売ったのが始まりです。

それからコツコツと店舗や定番お菓子を増やして今にいたります。1952年の創業から60年以上の間、地元の方々に愛され続けるお菓子会社となっています。


出典:田子の月

創業当時から変わらない最中や季節の生菓子など、数多くのベストセラーをもつ静岡県の定番土産ともなっています。

田子の月で作るお菓子は、素材にこだわったものばかりで、全国から取り寄せた厳選された材料と、富士山から湧き出た良質な水を使います。

使用するあんこは、お菓子によって作り方や味を変えているそうです。余計なものが入っていないため、賞味期限は少し短めですが、添加物が少ないため、自然で素朴な素材本来の味を安全に楽しめます。

お店は静岡県内に19店舗があり、オンラインでも注文を受付中。公式サイトやネット通販からでも様々なお菓子が手に入りますよ。

田子の月最中


出典:田子の月

「田子の月最中」は創業当時からの田子の月の看板商品です。北海道産の十勝小豆を使用し、パリッと焼き上げた皮が魅力で大人から子供にまで大人気の最中です。

田子の月最中は、静岡の特産品である静岡茶はもちろん、コーヒーにもよくあります。そのまま食べても美味しいのですが、オーブンで熱し、焼き立てのようなパリパリ感を味わうのもおすすめです。

田子の月最中の種類は3つ。オーソドックスなこしあんから餅入り、白あんまで様々な味を楽しめます。

パッケージは創業当時と同じものです。松竹梅と富士山があしらわれた大変縁起のよいものなので、お祝いとしても最適です。

田子の月「富士山頂」


出典:田子の月

日本の象徴として親しまれてきた富士山。

富士山頂は、その名の通り富士山を型どったお菓子です。それまで和菓子のみを扱ってきた田子の月が、初めて洋菓子に挑戦したお菓子です。

田子の月の創業三十周年記念に作られて以来、定番として親しまれています。山の形をしたスポンジの中に、カスタードクリームがトロリと溢れるのが魅力です。表面には、降り積もる新雪のような真っ白なホワイトチョコレートがコーティングされています。

てっぺんにあるコーヒー味のチョコは、開発当時に富士山の山頂にあった測候所を模しています。

水や原材料の配合には高いこだわりがあります。クリームは静岡の牛乳と上質な生クリームを使用した特別なものを使用。卵をふんだんに使ったスポンジは、密閉したパッケージでフワフワ感を保ちます。

お皿の上に乗せれば本当に小さな富士山のようです。富士山のお膝元である静岡県ならではのお菓子です。

田子の月「湧水もなか」


出典:田子の月