曲げわっぱの弁当箱の魅力|お弁当が3割増で美味しくなる秘密とは

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曲げわっぱの弁当箱とは?


出典:写真AC

曲げわっぱというのは弁当箱の一種で、スギやヒノキ、ヒバなどで作られた薄い板を曲げて、合わせた部分を白樺などの皮で綴じ、底板を付けた曲げ物の一種です。

曲げわっぱの弁当箱は全国各地で作られていますが、特に有名なのは秋田県大館市の大館曲げわっぱです。

青森県藤崎町ではヒバを使った曲げ物、三重県尾鷲市ではスギを使った尾鷲わっぱなどもよく知られています。いずれも使用している素材や色、形状などは違いが見られますが、丁寧に手作業で製造しているため、一般的な弁当箱よりも使うことの満足感が非常に高いです。

曲げわっぱの弁当箱は何がいい?

曲げわっぱの弁当箱は、レトロな見た目と一つ一つ異なる表情が魅力的で、プラスチックの弁当箱などと比べて、長く使い続けるごとに愛着が湧いてきます。

また、天然の素材で作られているため、呼吸をしていることもあり、弁当箱の内部を適切な温度や湿度に保ちます。

さらに、曲げわっぱに使われている素材は、殺菌作用があるものばかりですので、弁当箱として使うだけで、中身の菌の繁殖を防ぎます。

形状も飽きが来ず、シンプルな外観ですので、逆にお弁当の華やかさが際立ち、見た目も美味しそうに見えます。重さが軽く、毎日の通勤や通学の負担を軽減することも特徴です。

【白木】曲げわっぱの弁当箱


出典:写真AC

曲げわっぱの弁当箱の中でも、昔から伝統的に作られてきたのが白木の曲げわっぱです。

白木というのは、色が特に白く見えるためについている名称で、削り出しただけで彩色や加工を施していない木を指しています。

白木の曲げわっぱは、使い始めは色が明るくナチュラルな質感になっているため、鑑賞目的としては美しいです。しかし、使い続けるごとに弁当箱の中に食事の油や汁などが染み込むと、ご飯の白さやおかずのカラフルさが目立つ、茶色系の色に変わっていきます。

【漆塗り】曲げわっぱの弁当箱


出典:写真AC

漆塗りの曲げわっぱの弁当箱は、白木の弁当箱に漆を塗り込んだ商品です。

白木でできた曲げわっぱの弁当箱よりも落ち着いた茶色で美しく、使い込まなくても味のある風合いを見せます。漆が塗ってあることで、弁当箱に入れておいた食材の臭いや色が移ることもほとんどありません。

食後すぐに弁当箱に水を張る必要もなく、内部を綺麗に拭き取るだけで済みます。

【ウレタン】曲げわっぱの弁当箱


出典:写真AC

普段使っているプラスチックの弁当箱同様に、曲げわっぱであっても洗剤を使って洗いたいと考えている人におすすめなのは、ウレタン漆の曲げわっぱです。

強いコーティング力のあるウレタンを塗ってあります。そのため、曲げわっぱの特徴である殺菌力はそれほど実感できませんが、通常の弁当箱のように洗剤をつけて綺麗に洗えます。

水洗いだけで済ませることに抵抗がある人にはもってこいとなっています。

曲げわっぱの弁当箱の手入れ方法

曲げわっぱの弁当箱は、通常の弁当箱とは手入れ方法が異なります。

まず、食事を終えたらごみになるバランやカップル類を捨てて、40~60度の温度でゆっくり洗い流します。こうすることで、弁当箱に臭いやシミがこびり付きにくくなります。

冷たい水ではあまり汚れが落ちませんし、熱湯は曲げわっぱの部品が破損する可能性も考えられますので、やや熱い程度のお湯で洗うようにしましょう。

どうしても弁当箱の中身をすぐに捨てられない、お湯を勝手に使えないという人は、中身を全部取り出して、傷のつきにくい柔らかな布などで汚れを拭うだけでも問題はありません。

弁当を詰めるときのポイントとしては、一度水で洗ってから入れることで、粘度の高いご飯などを弁当箱にくっつけずに詰められます。

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