【グラスにそびえる富士の山】田島硝子「富士山グラス」の美しい景観 | 粋-iki-粋な日本文化を発信するメディア

出典:田島硝子

田島硝子の富士山グラスはグラスの底にデザインされている富士山が、注がれた飲み物によってさまざまな色に変化するロックグラスです。

ウイスキーで黄金富士、赤ワインで赤富士などお好みの飲み物でグラスの富士山が美しく揺らめきます。田島硝子の富士山グラスは「おみやげグランプリ2015」で観光庁長官賞を受賞すると、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で口コミが広がり、中国本土、香港、その後台湾でも話題となりました。

出典:田島硝子

日本でもテレビ番組に取り上げられると注文が殺到し、知る人ぞ知るヒット商品となっています。 また、富士山グラスはオプションでグラスに名入れや木箱にメッセージを入れることもでき、プレゼントに最適な逸品となっています。

田島硝子って?

出典:田島硝子

富士山グラスを製造している田島硝子は、1956年東京都江東区に硝子食器製造工場として田嶌松太郎氏によって創業され、業務用のタンブラーやワイングラスの製造を開始しました。

以来、半世紀にも渡り熟練した職人の手づくりによる江戸切子メーカーとして、日本の手づくりガラスの魅力と文化を継承しています。

田島硝子のガラス製品は確かな製品開発力や技術力のもと生産され、現在では他工房へもデザイナーや硝子生地の供給を行うほか、第三回東京都チャレンジ大賞も受賞し、硝子素材を熟知したメーカーとして、日本のものづくりに貢献しています。

田島硝子も手がける「江戸切子」とは

出典:田島硝子

田島硝子も手掛ける江戸切子は、江戸時代に英国製のカットグラスを参考に表面に彫刻を施したのが始まりとされます。

明治時代になると英国人の技術指導によって西洋式のカットや彫刻技法が導入され、精巧なカットの技法が確立されました。

江戸時代には透明なガラスだけでしたが、現在では、色被せ(いろきせ)ガラスを使った製品が主流です。 切子はガラスの表面に金属製の円盤や砥石などによって模様を切り出す技法で、菊や麻の葉といった植物をはじめ、篭目や格子などの伝統的な生活用具を図案化した模様を組み合わせて作り出されます。

この模様は非常に精緻なものですが、下絵がガラス面に引かれることはなく、職人の経験を積んだ目と熟練した技によって削り出されます。

江戸切子と薩摩切子、その違いをご紹介します。

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