「右往左往」という言葉、耳にしたことがありますか? 実際に聞いたことはあっても、どういう時に使ったらいいかわからない言葉も多いものです。
なんとなく知ってはいても、人に説明するとなると困る場合もありますね。 ちょっと自信のないあなたも、ここでしっかりチェックしてみましょう。
右往左往の意味
出典:ぱくたそ
「右往左往」とは、すっかり気が動転して慌てふためき、どうしていいのかわからない状態をいいます。
戦いの中で使われることも多い四字熟語です。
昔書かれた軍記物語や現代小説などにも、よく登場する表現で、次に取るべき行動を見失った軍勢、その混乱する様子が目に浮かぶような生き生きとした言い回しですね。
この表現を使うことで、一気に躍動感のある文章になります。
右往左往の由来
次に、由来について考えてみます。 実は「右往左往」という言葉に明確な由来はありません。しかし、字を見ればわかります。
「右往」は右へ行くこと、「左往」は左へ行くこと。「混乱が大き過ぎて、どちらの方向へ進むべきか全くわからず、ただいたずらにウロウロしているだけ」というイメージを思い浮かべてください。
ちなみに、1人の場合も使えますし、軍勢のような多数を対象にしても大丈夫です。
右往左往の例文
出典:ぱくたそ
それではさらに例文を挙げて、「右往左往」の使い方について考えてみましょう。 意味をおさらいすると、「動転して慌てふためき、何をしていいかわからない」ということ。つまり、「右往左往」という表現は、気が動転するような場面で使えばいいことがわかりますね。
さあ、自分が「一体どうしたらいいの?」と思った経験を思い出してください。 例えば、道に迷った経験はありませんか?それなら、こんな言い方ができます。
「初めての土地で道に迷い、右往左往した。」
身内がトラブルに巻き込まれたことはありませんか? その場合は、こんな風に言えますね。
「母が事故にあったと聞き、右往左往しながらやっとのことで病院にたどり着いた。」
上記のような使い方をすることができますが、あまり進んで使いたい言葉ではないですね。