「花鳥風月(かちょうふうげつ)」の意味と使い方|能楽師・世阿弥の言葉

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日本には、たくさんの魅力があります。その魅力を代表するものとしては、京都を始めとする全国各地に点在する世界遺産や、アニメ・漫画などのポップカルチャーがありますが、日本の魅力はそれだけではありません。

例えば、数ある日本の魅力の1つとして四季があります。日本は四季がはっきりしているため、季節ごとに違った自然の景色を楽しむことができるのです。

春は桜や藤、夏は紫陽花や朝顔、秋は紅葉や銀杏、冬は椿や梅など、四季によって様々な花を見ることができます。中でも桜は多くの日本の人々から愛され屋形船などに乗って花見をする人も多く見受けられます。

これぞまさに「屋形船に乗り花鳥風月を楽しむ」ですね。この文章に登場する「花鳥風月」その意味をご存知ですか?

花鳥風月の意味


出典:ぱくたそ

この花鳥風月という四字熟語には、2つの意味があります。

1つ目の意味としては自然の四季折々の草木や美しい風景。

2つ目の意味としては、四季折々の風景や草木を題材とした詩・俳句・和歌などの風流な趣をして味わい楽しむことです。

例えば平安時代の貴族に藤原実方という人物がいました。彼の歌にこんなものがあります。

「桜狩 雨は降りきぬ 同じくは 濡るとも花の 陰にやどらむ」

この歌の意味は、「花見に行ったさなか突然雨が降ってきました。いっそ濡れるのであれば桜の下で濡れたいものです」というものです。

こんな雅な歌を詠む彼は、さながら花鳥風月を体現したかのようですね。したがってまさに、花鳥風月は平安時代の貴族を彷彿とさせる四字熟語といえるでしょう。

花鳥風月の由来


出典:ぱくたそ

そんな花鳥風月は、世阿弥の「風姿花伝」が由来だと言われています。

世阿弥とは室町時代の人物で、将軍足利義満・足利義持の庇護下のもとで能を大成し一世を風靡した能楽師です。

そして「風姿花伝」は、世阿弥が能の奥義や演技の仕方、修行法、歴史、能楽師としての在り方、そして人生の訓戒を独自の解釈で書いた本で、後世の能楽師に多大なる影響を与えています。

 

世阿弥が書いた風姿花伝、現代もなお能楽の世界に多大な影響を与えております。

花鳥風月の例文


出典:ぱくたそ

さてここまで花鳥風月の意味や由来について説明をしてきました。そこでここでは花鳥風月がどのような場面で使われるのか、花鳥風月の活用法について、いくつかの例文を挙げてご紹介してまいきます。

「日本の花鳥風月はなんとも美しい。」

この例文では花鳥風月は日本の四季折々の草木や景色を指しています。日本の四季ははっきりしているためそれぞれの季節に風情があり美しいことを表現しています。そのため日本の魅力を相手に伝えたいときなどに日本の四季の美しさの例を交えつつ活用するといいでしょう。

「日本には花見やお月見など花鳥風月を愛でる風習がある。」

この例文では自然を愛でる日本の伝統的な風習をいくつか取り上げ紹介しています。日本では昔から花見や月見など四季折々の風景を愛で和歌や俳句を詠んできたのです。

どの四字熟語にも、由来があります。

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