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和菓子職人の仕事を紹介|気になる年収や必要な資格は?

美しい日本文化を仕事にしたい、というのであればその一つに料理があります。独特な料理形式や価値観が育っている日本では様々な日本独自の料理人がいます。その一つが和菓子職人であり、高い技術と芸術性も兼ね備えている職人であり、目指す人は多いと言えるでしょう。そんな和菓子職人の仕事事情、なり方や収入などを解説します。

和菓子職人とは

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和菓子職人は名前の通り和菓子を作る職人のことを指します。饅頭や団子など一般的によく知られているものも作りますが、専門性の高い仕事ですので、あまり馴染みのない和菓子の作り方などにも精通している必要性があります。

和菓子職人の仕事

和菓子職人の作る菓子は多岐にわたります。伝統的な和菓子もあれば、職人としての感性を活かした斬新な創作和菓子を作ることもあります。仕事の内容には下ごしらえ、仕入れはもちろんのこと、得意先への配達などもすることがあります。定期的に大量に買ってくれる顧客は和菓子の販売店にとって有難いことであり、積極的に営業をしたりすることもあります。

和菓子職人の年収/勤務体系/福利厚生

和菓子職人の年収は本当にまちまちであり、初任給としては手取りで大体月に10万円以上あればよい方と言えるでしょう。一人前になり、中堅になっても平均年収は300~400万円もあればよいくらいです。

収入としてはそれほど高くないことになりますが、トップクラスともなればそれなりに稼いでいる場合が多いです。勤務体系は正規雇用が基本ですが、有期雇用もあります。福利厚生も雇用形態次第ではありますが、キチンとした会社組織であれば問題なく、通常通りの福利厚生を受けることができるでしょう。

和菓子職人のメリット・デメリット

和菓子職人のメリットとしては、まず手に職がつくということです。和菓子職人の保有する技術は製菓業界の中でも高いものになるので、一生もののスキルが身に付くと言ってよいでしょう。

デメリットとしては、これは和菓子職人の技術が高いことの裏返しでもありますが、製菓の中でも和菓子しかできないということです。幅広い製菓を請け負える職人ではないので、これはどうしてもデメリットになると言えます。

和菓子職人に向いている人、向いていない人

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和菓子職人に向いてる人は鋭敏な舌の味覚を持ち、手先が器用な人になります。また和菓子には自然物を模したものが多いので、観察力や再現力が高ければクオリティの高い和菓子を作ることができます。舌の感覚だけでなく、美術的な感性も持ち合わせているとなおよいでしょう。向いてない人は、細かい作業が嫌いな人、味覚に自信がない人などです。

和菓子職人の将来性

和菓子職人という仕事が将来的になくなることは、ないと考えてよいでしょう。和菓子は日本だけでなく世界的にも注目されていますし、お土産品としての購入もあとを絶えません。確かな知識と技術を身に着けることができれば、十分に将来性のある仕事です。

和菓子職人になるには

和菓子職人になるために、特に資格が必要であるということはありません。独立した「和菓子職人」という資格が存在しないからです。和菓子職人になるためには、一流の和菓子職人の人のところに弟子入りしたり、あるいは製菓学校の和菓子の過程を履修することになります。

もちろん、その後はしっかりと就職活動をすることになります。和菓子を扱っている店では多くの職人を雇っており、求人は常にありますから、技術さえあれば仕事に困ることはありません。

和菓子職人の物語

出典:Amazon

和菓子職人の話は、創作の題材にもなったことがあります。その一つが『あんどーなつ』という漫画作品です。ビッグコミックオリジナルで連載されていたものであり、全20巻で単行本化されています。

あらすじは、パティシエを目指していた主人公の安藤奈津が銀座の洋菓子店の採用面接をの帰りになんとなく立ち寄った老舗和菓子店で和菓子職人の梅吉たちと出会い、その世界に魅力されていくというものです。和菓子の世界とはどんなものであるのか、ということを知りたいのであれば読んでみるとよいでしょう。

和菓子職人の魅力

日本的な価値観の美しいお菓子を作ることができるスキルは、常に需要のあるものです。将来性や収入が極端にあるわけではありませんが、芸術品のような和菓子を作る仕事はやりがいを感じられるものです。最終的に自分の店を持ちたいと考える人も多く、そこを魅力に感じる人もいます。

昔は弟子入りが必須だった和菓子職人ですが、今では製菓学校でもカリキュラムが充実しているので、敷居は高くありません。他の菓子にはない製菓スキルを身に着けられることが、和菓子職人をめざすことの魅力にもなっているのです。また、和菓子の道の伝統を受け継ぐということも、一つの生きがいとなることでしょう。

圧倒的にスキルを磨き活躍したいという人は、ぜひ和菓子職人を目指してみてはどうでしょうか。

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【農業体験×古民家】泊まれる農業体験で日常を忘れる経験を!

農業体験とは

 農業体験とは、普段農業体験することが出来ない環境にある人が農家のお仕事を体験し、野菜などを育てる喜び・収穫の喜び・食べる喜びを学ぶ場のことを指します。

その体験内容は利用施設ごと様々で、田植えや草刈り、耕しといった基本的なことから、稲刈りや季節ごとの野菜の収穫、季節の果物の収穫、調理して堪能することまで体験できます。 農作業の体験以外にも土地ならではの自然を散策したり、食・住に関して改めて考え直せたりと、衣食住に感謝する場となっています。

農業体験は、アグリツーリズムとして注目されています。そもそもアグリツーリズムとはなんぞやという方は下記の記事から読んで頂くことをおすすめします。

今注目の新しい旅のカタチ「アグリツーリズム」とは?

宿泊型農業体験施設とは

近年、団塊の世代を中心に"自然"に触れることや、土に親しむことを通して、余暇を有意義に過ごそうとする人が増えています。同時に若者の間でも、都会の勢いに疲れ、田舎暮らしに憧れる人も増えているようです。

宿泊型農業体験施設には、様々な動機から農業体験を希望する人が集まります。このような施設では団塊世代から若者まで幅広い範囲に対して、一時的ではなく宿泊して一日から長期間、農業体験を通して生活のあり方を見直す機会を提供しています。宿泊型農業体験施設には様々なコンセプトを持った古民家がありますので、いくつかご紹介しましょう。

農業体験ができる古民家①

古民家付き農園Corot


出典:Corot

埼玉県所沢市、都心から約1時間という立地にある古民家付き農園「orot(コロット)」では、農業体験に加えて五右衛門風呂やかまど、いろりなどを使用する、昔ながらの生活も体験することが出来ます。農業に必要な道具は一式揃っていますので、手ぶらで気軽に利用することが出来る施設です。 併設している古民家は、日帰り体験に来た人の休憩場所として、夜は宿泊する方の宿泊施設へと変わります。

corotで育てた野菜は"美味しく食べる"をテーマに、かまどやいろりで美味しい料理へと変身します。ピザ窯もあるため、新鮮な野菜をピザとして楽しむこともできます。 季節ごとのイベント用の貸し出しもしているため、バーベキューや忘新年会といった季節の行事でも気軽に利用が可能です。

農業体験ができる古民家②

奈良県 農家体験民宿 里舎

奈良県にある農家体験民宿「里舎」は、築130年の古民家です。奈良県の山奥、自然豊かな場所にあります。 昭和60年の創業当時から野菜は無農薬有機栽培にこだわっており、食品添加物や農薬を身体に取り込まないよう、"食"に関して細心の注意を払っています。

おすすめは、そんなこだわりのオーガニックベジタブルと共に楽しめる、こだわりの焼酎・日本酒・ワイン・ビールです。 もちろん農業体験・農家体験も可能で、お風呂は宿主が自ら設計した自慢の五右衛門風呂、かまどでじっくり蒸したもち米での餅つき、石窯での手作りピザなどさまざまな体験をすることが出来ます。

農業体験ができる古民家③

農家民宿ひがし


出典:農家民宿ひがし

自然豊かな南信州の山奥にある古民家の民宿「ひがし」は、築100年を超える本格的な古民家です。そのため旅館やホテルのような快適さは無く、本当の田舎暮らしを体験することが出来ます。 収穫体験をしてみたい、新鮮な野菜を堪能したいというファミリー層の要望から、学校の農業体験などの学習にも対応しています。 1日1組限定の宿泊にこだわっているため、気兼ねなくゆっくり過ごせるようになっています。

農業体験ができる古民家④

農家民宿「源」

「源」は伊勢志摩の国府という村にある小さな古民家で、前職で建築デザイナーだったオーナーさんがDIYした、木造平屋建てのお洒落な空間を貸し切りで利用することが出来ます。 サーフィンでも有名な国府の海は、遠浅でとても広い砂浜が魅力です。宿からは歩いて2分でたどり着くことが出来ますので、海水浴や浜遊びはもちろん、BBQなども楽しむことが出来ます。

家庭菜園では無農薬の野菜を育てており、自由に収穫してBBQの材料としても利用することが出来ます。その他ジャムづくりなども体験することが可能です。 山奥にある民家とはまた一味違った暮らしを味わうことが出来る貴重な場所となっています。

農業体験ができる古民家⑤

春蘭の宿

春蘭の宿は、石川県能登半島の山あい能登空港近くに位置する、地元の野山に自生する春蘭をシンボルにした古民家です。昔ならではの落ち着いた雰囲気の古民家での宿泊は、日常を忘れ心が癒されること間違いなしです。

古民家には先代から引き継いだ自在鍵やいろり、本物の輪島塗に手作りの箸とケヤキづくりの膳といった古き良き伝統の品々が残っており、訪れる人々はその魅力に心を奪われるでしょう。 石川の古き良き空間をゆっくりと味わってもらうため、1日1組限定の利用となっています。

農業体験ができる古民家⑥

古民家「まるがやつ」


出典:まるがやつ

古民家「まるがやつ」は1日限定2組までの、一棟貸し古民家の宿です。 東京から約1時間でたどりつける千葉県大多喜町に位置し、大多喜城と城下町からほど近い場所、里山や田んぼに囲まれた日本の原風景が広がる場所にあります。

築200年の風格ある古民家は定員15名。現代風に作られたかまどに土間のキッチン、日本庭園に面した和室があったりと、昔ながらの暮らしを現代風にアレンジしたお洒落な空間となっています。 有名建築家である中村好文氏が設計した一棟貸しの蔵の宿は、昔懐かしい土壁に囲まれた静かな空間が魅力となっています。木のぬくもりを感じられる内装で、家具もこだわりの逸品ばかり。外観はどこか懐かしい雰囲気ですが、内装はまた違った落ち着きのある空間に仕上げられています。

宿は過ごしやすい現代風なアレンジとなっていますが、もちろん昔ながらの体験も充実しています。 かまどやいろりを使った料理の体験や、天体観測体験、陶芸体験、座禅やヨガといった体験も行えます。 味噌づくり体験や田植えといった農業体験、いちご狩りにタケノコ狩りと季節ならではの体験が出来る他、ホタル観賞や紅葉見学といったイベントも開催されています。 どの季節にも一度は訪れたい宿となっています。

農業体験ができる古民家⑦

ぴたらファーム


出典:ぴたらファーム

ぴたらファームは山形県北杜市白州にあり、畑を中心として自然のリズムに寄り添った健康な野菜を作る暮らしや、自然の巡りに学び・楽しみ・共有する暮らしを目指して2011年に始まったオーガニックファームです。 ぴたらふぁーむの母屋は築100年以上の古民家で、昔ながらの農機具の他、養蚕も手掛けていたため蚕棚や選検台、マユの毛羽取り機等の道具、冠婚葬祭を大事にしてきたであろう食器など、貴重な品々を見ることが出来ます。

ぴらたファームでは電気の一部を太陽光からまかなったり、薪ストーブの薪は地元の間伐材や廃材を利用したりと、昔ながらの生活スタイルと現代風のアレンジ融合させています。ピザ窯や鶏小屋などは自然に還る素材や身近な素材を利用することに徹底しています。この"循環"というキーワードはもちろん農場でもこだわっており、利用者は改めて現社会の利便性と自然のありがたみを感じることが出来ます。

古民家気分を味わえる宿泊型農業体験①

北海道ファームイン 悠遊ファーム


出典:悠遊ファーム

日本最北端の観光農園「悠遊ファーム」は、農村のとても静かな環境にあり、ゆったりと流れる時間の中で時を過ごすことが出来ます。 農作業をはじめとして、野菜の収穫体験や、パン作り、陶芸体験もできます。

身体を使って仕事をした後は、ロシアサウナと露天の五右衛門風呂で汗を流すことができます。 悠遊ファームでは、農業体験コースやお試し移住コースといったものも設けられているので、今後の生活設計の参考にしたい方にはおすすめです。

古民家気分を味わえる宿泊型農業体験②

農家民宿 穆の里


出典:穆の里

農家民宿「穆の里(ぼくのさと)」は、里山風景の中で日常生活を忘れてのんびり過ごすことの出来る農家民宿です。 宿主は以前は東京に住んでいましたが、千葉県の山間部に転居して農家になられたという経歴をお持ちです。

鴨川平野の奥に位置し、棚田百選に選ばれている大山千枚田の景観も楽しむことが出来る"穆の里"は、家族旅行でも農業体験やハイキングでも楽しめるほか、農業体験をしながら長期滞在することも可能です。 無農薬栽培や有機栽培を実施しており、四季折々の美味しい野菜やお米、果物などからのジャムづくり体験、草木染体験も楽しめます。

古民家気分を味わえる宿泊型農業体験③

二井寺農園・農家民宿ちんちゃん亭


出典:農家民宿ちんちゃん亭

二井寺農園・農家民宿ちんちゃん亭は愛知県豊田市押井町の山奥にある、実家に帰ったような居心地を目指した小さな民宿です。 オーナーはミネアサヒという品種のお米を1.4ヘクタールと、必要最低限のオーガニック野菜を栽培しています。お米は初期に除草を1回のみ行い、その後は薬剤を利用しないという減農薬栽培で、山の湧き水で育てています。その他にも味噌は豆も米麹も無化学肥料無農薬の完全オーガニックにこだわり、醤油も自家製です。

古民家気分を味わえる宿泊型農業体験④

Beyond自然塾


出典:Beyond自然塾

Beyond自然塾では、時間を気にせず自然体験・農業体験を思いっきり楽しむことが出来ます。もちろん、昔ながらの生活を体験してみたいという方も大歓迎で、お試し滞在施設というものが用意されています。滞在期間には家の改修が行えたり、空き家情報の収集なども行うことが出来ます。

Beyondでは野菜を育てるために農地の区画貸し出しを行っています。自分で育てることで、野菜を育てることの大変さから美味しさまで多くのことを学ぶことが出来ますので、小さなお子様を持つ家庭にも是非おすすめしたい体験プランです。

もっとハードな体験をしたい方には、耕作地を一から開拓する体験もあるようです。 この他にも自然に触れる体験がいくつも用意されていますので、忙しい日常から休息を求めにくるのにも、新しい何かを求めにくるのにももってこいの場所です。

古民家気分を味わえる宿泊型農業体験⑤

ロッジ スカディ

ロッジ スカディは、長野県大町市に位置し、白馬山麓で40年以上活動を続けるプロスキースクール、Gスキーアカデミーのロッジとなっています。冬のスキーシーズン中はスキースクール入校生対象の宿舎となりますが、オフシーズンでは農業体験の参加者の募集をしています。またオフシーズンの周辺施設では釣りやテニス、ゴルフ、パラグライダー、サイクリング等ほかにも多様な楽しみ方があります。 

農業体験のできる古民家で非日常体験を

いかがでしたか?農業体験のできる宿泊施設をご紹介してきました。

このように、農業を体験する・昔ながらの生活を体験できる貴重な古民家は全国にあります。 どれも日常の環境で経験することの出来ない体験ができる施設ばかりです。忙しい日常に疲れたら、農業体験の出来る宿泊型農業体験施設に足を向けてみてはいかがでしょうか。

今注目の新しい旅のカタチ「アグリツーリズム」とは?

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陶芸家になるには?給料・福利厚生・メリット・デメリットをチェック

陶芸家は、一つ一つ味の違う焼物を生み出す職業です。全国には様々な焼物や窯が存在しますが、陶芸家の仕事事情はあまり知られていないのが実際のところです。

今回は、なり方から年収、目指す際に必要な資格の有無まで、陶芸家について解説します。

陶芸家とは


出典:写真AC

陶芸家は陶芸をすることが生業の人であり、少量生産を個人的に行う人を指す場合がほとんどです。デザインし、実際に陶冶していき、窯で焼きます。独立開業している人もいますし、窯元に所属している人もいます。

大抵は独立することは難しく、陶芸家といってもあくまでサラリーマンのような形で働いていることが多いのが実際です。それでも自分のセンスを反映させたオリジナリティのある陶芸を作ることもできるので、クリエイティブな仕事といえるでしょう。

陶芸家の仕事内容


出典:写真AC

陶芸家の仕事は、デザインをして、OKが出たら実際に作陶をし、焼成に入るのが一般的な流れです。

よくドラマなどで、陶芸家が気に入らないものが出来たら割るというシーンがありますが、それほど露骨ではなくとも、出来栄えがよくないものは売らないということはよくあります。

せっかく作っても捨ててしまうこともあるなんて、なんだかもったいない気もしますね。

個展などを開いて個別に販売することもありますが、そこまで出来る陶芸家は多くはありません。基本はメーカーなどに依頼されて、こうした器などを作ってくださいという注文を受け、そこそこの量を焼くということになります。

独立している陶芸家でも大手の依頼主から仕事をとってきて大量に作る、ということもあります。

もちろん個別に注文を受けることもあります。依頼人と話しをして望む色、形の陶器を作るわけです。これが陶芸家の主な仕事になります。

陶芸家の気になる年収と勤務体系


出典:写真AC

陶芸家の年収はさまざまです。窯によって給金も異なりますし、大きいところの方が払いが良いのは事実です。年収でいえば一人前の陶芸家でも400万円くらいからとなります。

個展を開くレベルで個別に固定客を持っているような場合は、そこからの売上や収入があります。

勤務体系も決まったものはほとんどありません。何日も焼きの作業がありますし、大手であれば大量生産で徹夜になることもしょっちゅうなので、深夜まで働くこともありえます。

陶芸家のメリット・デメリット


出典:写真AC

陶芸家の何よりのメリットは、クリエイティブな仕事であることでしょう。自分の世界観やセンスを作陶という形で世界に表現することができるのです。また伝統工芸の場合、長い歴史の担い手、後継者になれるという点もあります。

デメリットは職業として安定していない、ということです。サラリーマンのような雇われ方があるとは言っても将来安泰とは言えませんし、安定志向の人にとってはデメリットであるといえるでしょう。

陶芸家に向いている人の特徴


出典:写真AC

陶芸家に向いているのは基本的に、器用な人です。デザインなどもすることになりますから、センスも必要になります。さらにいえば細かいところの微調整を何度も試行錯誤することになりますから、根気がある人が向いています。

逆に向いてない人は創作意欲がない人、根気がない人、極端にこだわりすぎて妥協出来ない人などでしょう。

寿司職人の仕事を紹介|気になる年収や必要な資格は?

日本人のみならず、今や世界中から愛されるグルメになった寿司。そんな寿司を握る「寿司職人」のことをあなたはどれくらい知っていますか?意外と知られていない寿司職人の職業事情について紹介します。

寿司職人とは

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寿司職人は寿司屋で働く人のことであり、極めて高いスキルを持つ職人系の仕事のひとつです。寿司は昔から職人技が必要であるとされており、今でもそうした側面は強くあります。3年は下積み、卵くらいしか触らせないといわれるほど何年も修行をしなければならず、酢飯を作ることで数年使わされるということもざらでしたが、現在はアカデミーで特訓をして合理的に寿司職人を目指すことができるようになっています。

寿司職人の仕事内容

仕事内容は仕入れ、仕込み、接客、そして寿司を握るということになります。寿司を握ることがまさに寿司職人の醍醐味になりますが、そこまで到達するためには様々な過程を経なければなりません。

朝は仕入れから始まり、店の前の掃除、そして仕込みをして寿司を握っていくわけです。基本的に作りおきができるものではありませんから、依頼されてから握ることになるでしょう。そこが寿司という料理のよいところでもあり、大変なところでもあります。

寿司職人の年収/勤務体系/福利厚生

寿司職人の年収ですが、修行したての頃はそれほど高くありません。また、どんな形態で雇われているのかということも関係します。従弟として入ったのか、アカデミー卒業後に一人前の寿司職人として雇われたのかという差です。低い場合は年収250万円から、一流の寿司職人であれば年収で1000万円オーバーも珍しくはありません。

海外で働くことも珍しくなく、より高い給金で働くために海外にいく人も増えています。勤務形態には正規雇用もしっかりとありますし、休みもあります。福利厚生もキチンとした企業であればあるでしょう。厚生年金、健康保険などは大抵、加入できることになっています。

寿司職人のメリット・デメリット

寿司職人のメリットですが、飲食系の需要はこれからも間違いなく続きます。AIが様々な仕事を奪うとされていますが、寿司職人は確実に自分の技術で食べていくことができます。

昔は一流になるためには10年以上の下積みが必要であるとされていましたが、今ではアカデミーに通うことによって短期間で技術的なことを身につけられることができるようになっています。従弟制度のような形で修行するのもひとつの方法ですが、今ではもっと早く寿司職人になれるようになっていますから、少しでも早めに稼ぎたい、技術をつけて立派に働きたい人というにも寿司職人はよいといえるでしょう。

デメリットは、調理スキルとして特化しすぎているという点です。身につけられるのは寿司に関する調理の方法であり、それ以外の飲食店では使えないのです。衛生面などの知識も身につけられることは確かではあるのですが、それだけで食べていくことができるほどではないでしょう。

また、昔は独立することがそこそこ簡単にできましたが、今では独立店舗でやっていく寿司職人というのは多くありません。この点もデメリットのひとつといえるでしょう。

寿司職人に向いている人・向いていない人

寿司職人に向いているのは間違いなく手先が器用な人です。感覚的に優れている人といってもよいでしょう。一流ともなると同じネタで握った寿司はグラム単位で違いがない、というレベルです。最近では美しさに拘った寿司も多くなっていますから、美的センスがある人もよいでしょう。

貪欲に技術を身につけて創意工夫でやっていくことが好きな人にも向いているといえるでしょう。食を提供するわけですから、人に何かを提供して喜んでもらえたら、自分も嬉しいという感覚を持っている人にも向いています。

向いてない人はそもそも調理自体が好きではない人です。細かい作業もありますし、覚えることも山ほどあります。根本的に厳しいのは、生の魚に触ることが苦手な人です。多少の慣れはありますが、寿司職人には不向きといえるでしょう。

寿司職人の将来性

寿司職人は意外なほど将来性があります。何故かというと、国内だけでなく海外での需要も多いからです。

当然、国内でも寿司チェーン店にたくさんの需要がありますし、本格的な寿司屋も職人を募集しています。機械にも作ることができるようになっている寿司ではあるのですが、それでもスキルをもった寿司職人が握った寿司にも間違いなく需要はありますから、確実なスキルと経歴がある寿司職人は求人に困ることはありません。

寿司職人は海外からヘッドハンティングされることすらあります。海外のほうが給金が高い場合もあり、積極的に海外に目を向けたいという人にもよいです。一流店の寿司職人ともなれば年収で1000万円を超えることもあるので、将来性は十分といえるでしょう。

寿司職人になるには?

「寿司職人」という独立した資格はありません。寿司職人になるには店に入り一から修行していくルートと専門学校やアカデミーに通うルートがありますが、現在注目されているのは後者の方です。

よく勘違いされるのですが調理免許なども実は不要です。しかし、それは必要ではない、という話であり、あれば何かと便利であることは確かでしょう。学校やアカデミーを利用することによってなることができる可能性があります。特に最近ではアカデミーに通うことによって素早く一流になるということがよいとされています。

東京で寿司職人体験

東京にも寿司職人の体験ができるスポットがあります。代表的なのは複数の教室を持つ「すしアカデミー」です。神楽坂すしアカデミー、東京すしアカデミー築地校、東京すしアカデミー西新宿があります。すしアカデミーに限らず他にも寿司学校のようなところはあるので、興味があれば門を叩いてみるとよいでしょう。

こうした学校は必ずしも寿司職人になりたい人だけでなく、シンプルな思い出作りの体験にも利用できます。5000円から8000円くらいの価格で参加できるようになっているので、気軽に参加することができます。

「すしざんまい」で寿司職人体験

寿司チェーン店のひとつ「すしざんまい」も寿司体験をやっています。こちらではカルチャー講座としてシャリの切り方、魚のおろし方、巻物の作り方、握り方を学ぶことができます。時期によって扱う魚が違うので、四季折々に合わせた寿司職人体験をすることができるようになっています。

南青山の高級寿司「寿司陸」

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「寿司陸」は外苑前から南青山3丁目の交差点を左折し、少し歩いたところにあります。比較的若い寿司屋ではありますが、非常にクオリティが高い寿司屋として高い人気を誇ります。伝統的な寿司屋のポイントを押さえつつ、モダンな雰囲気も併せ持つ寿司屋です。15,000円からのディナーはもちろん高価ではありますが、値段相応の価値がある寿司であるといえるでしょう。立地もよく、一食の価値ありです。

いかがでしたか?私たちが普段口にする寿司には、寿司職人の技術と魂が込められています。本格的に寿司職人を目指さなくとも、寿司を握る体験をすることだけでも得難い経験なので、興味のある人はぜひ一度体験に参加してみてはいかがでしょうか。

寿司職人を1日体験

寿司職人として、全国すし技術コンクール大会「盛り込み鮨」「笹切り競技」金賞受賞など様々な賞を獲得している「に組」が開催する1日寿司職人体験。

今回の体験では、フジテレビ あっぱれ!さんま大教授など、様々なメディアに取り上げられている笹切りの技術や細工寿司について学ぶことができます。

全国すし技術コンクール大会優勝経験者から学ぶ 本格細工寿司体験!

【名人から学ぶ】関東で楽しめるそば打ち体験8選

蕎麦は昔から日本で馴染みの深い食べ物の一つです。年末の年越し蕎麦は細く長い事から「寿命を延ばして健康に長生きができるように」という意味があるのは広く知られています。その他にも蕎麦には食物繊維がとても豊富に含まれています。更にはビタミン・ミネラル・タンパク質も豊富で血液をサラサラにしてくれる効果も期待できると注目を集めています。

そんないいこと尽くしの蕎麦を自分で打つ体験のできる関東のスポットを紹介していきます。

鎌倉でそば打ち体験

初心者の方でも安心!「鎌倉長谷 栞庵」

和の雰囲気漂う鎌倉には、初心者の人でも安心してそば打ちができる「鎌倉長谷栞庵(しおりあん)」があります。栞庵は、旅行雑誌にも掲載されたりテレビなどでも紹介されたことのある話題のお店です。

江戸ソバリエの資格を持つ店主さんによるわかりやすく丁寧な指導は、初心者の人でも体験しやすいと人気です。約2時間の体験ではそば粉の状態から始めて、そばを細く切るところまでを体験する事ができます。 出来上がったそばを最後に試食する事ができるのも、楽しみの一つです。自分達でタッパーなどを用意していくと残ったそばを持ち帰る事も可能です。

霧ヶ岳でそば打ち体験

自然に囲まれてそばを打つ「霧ヶ岳山村文化体験村組合」

本格的なそば打ちができるのが、栃木県の「霧ヶ岳山村文化体験村」です。地元産のそば粉を使ったそば打ち体験をした後には、新鮮で美味しいそばを堪能する事ができます。

体験を行う山小屋は、栃木のたくさんの自然に囲まれた静かな場所にあります。日々の喧騒から離れてゆっくり流れる時間の中で心を落ち着けて体験ができるので、利用した人達の満足度も高く、とても好評です。親子連れなど家族で体験をしに来ている利用者も多くいます。

神主の仕事を紹介|気になる年収や必要な資格は?

それほど信仰心のない人でも、新年になれば当たり前のように初詣に出掛けたり、お子さんの成長の祈願としてお宮参りで神社を訪れたりしますよね。

神社には神主さんがいますが、皆さんは神主さんについて、どこまで知っていますか?世の中には様々な職業がありますが、そのなかでも「神主」の仕事について知る人は少ないでしょう。

今回は、「神主」という職業にスポットをあて、その仕事を紹介します。

神主とは

まずはじめに「神主」とは何かということですが、『神道、神社において神に奉仕し祭儀や社務を行う者』と定義されています。神主というのは神社における役職の名前ではなく、職業としての名称いうことになります。

神主は、古くは神社で神に仕える神職の長とされていました。神を祭り、祭儀、社務を行う代表的な役割を担うポジションの人です。現在では、神職を行う人の総称として使われています。

神主には職階があり、宮司、禰宜などの職階があります。神主の仕事は、戦前までは男性のみの仕事とされていましたが、戦後は女性でも神主ができるようになりました。

神主の仕事

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では具体的に「神主」の仕事では、どのようなことを行っているのでしょうか。神主の勤務先は神社ですが、神職が神社に就職することを「奉職」と言い、奉職している神社に出勤し職務に就きます。

神職とされる神主の最も大切な仕事は、神社を常に清廉な環境に保ち、守り続けていくことです。神社には、参拝などで多くの人が訪れます。それらのすべての人が気持ち良く参拝できるように、神社の管理や環境の維持などを行っています。実務としては、清掃や修繕などを毎日行っています。

神主の仕事は清掃に始まり、清掃に終わると言われています。ただ、清掃しているだけではなく、清掃しながらも常に境内の状態を観察しています。本殿や境内の破損や汚損を見つけた場合は、自ら修繕を行います。

時折、神社を訪れた時に、気持ちが洗われるような、そんな気持ちにさせてくれるのは、神主の仕事があってこそと言えます。

神主の一日

一日の仕事の中では、参拝者の対応や、物販、各種祈祷などを行うなど基本的には神社での仕事がほとんどです。また、お祓いや地鎮祭などの依頼も受けており、現地に出向いて儀式を行うのも仕事のひとつです。どんな環境であっても、人々が神と対峙できる環境を整え祈祷を行います。

そんな神主の一日の、具体的な流れを見てみましょう。

6:00 起床。身支度をし、神殿の扉を開けます。そして神様にご挨拶から1日が始まります。

6:15 神社の門を開けます。本殿、境内を清掃をはじめます。

6:45 「朝拝」でお祓いを受け、心身を清めます。

7:00 朝食をとります。

7:30 社務所でその日の祭祀の準備をします。

8:30 お供え物を受け取ります。

9:00 車に祭壇・各種用具・お供え物等を積み込み、祭祀の現場に出発します。

9:30 地鎮祭の現場に到着後、準備を開始します。

10:00 地鎮祭開始。

11:00 地鎮祭終了後、神社に戻り、昼食をとります。

13:00 来社した方の対応や、お守りやお札等を販売します。

15:30 境内の修繕等を行います。

17:00 本殿、境内の清掃をし閉門します。

17:30 「夕拝」を行い、神殿の扉を閉めます。

※上記は、あくまで一般的な例です

これで一日の業務が終了となります。神道というのは信仰の有無に関わらず、実は日本人の文化・習慣として多く根付いています。例えば、初詣、合格祈願、安産祈願、お宮参りなどがその代表例です。

特に神主の仕事で多忙を極めるのは、大晦日から三が日にかけてです。また大きな祭祀の日にも多忙となります。その時期に関しては、アルバイトなどを雇う神社も多くあります。これらの歴史、儀式、作法などを一般の方にも分かりやすく広く伝えていくことも大切な職務の一つとされています。このように、神主の仕事は多岐にわたります。

神主の年収/勤務体系/福利厚生

実際の神主の仕事の年収や勤務体系などは、どのようになっているのでしょうか。

神主の年収はそれほど高くはありません。神社の収入は規模によって異なります。有名で規模が大きい神社は当然収入面でも大きくなりますが、国内のほとんどの神社は中小規模のため、収益もそれほど高くはありません。神社の主な収入源となるのは結婚式や七五三などの祈祷料やお守りやお札などの物販からの収益であるため、集客に大きく左右されるのです。

ところが神主の収入は、神社の収益に必ずしも反映されるとは限りません。実は神主などの神職には、月収に上限があるのです。神主の収入は一般のサラリーマン同様勤続年数や役職によって異なりますが、月収にして20万円から40万円が相場と言われています。そしてその上限は月額60万円までと規定されています。若年の神主などは、年収200万円代もざらなのが現実です。

勤務体系は、神社の規模にもよりますが、人によっては1日12時間勤務することもあります。また年末年始などの繁忙期は泊まり込みになり、神社で仮眠をとるなどして1日20時間を超過するなど過酷な勤務を強いられているので、定時の労働時間という概念はないのが一般的です。条件面や福利厚生としては、交通費支給、雇用保険、労災保険、外祭手当、階位手当、時間外手当などがあります。

神主のメリット・デメリット

メリットは、奉納品が現物収入として支給されることです。一定期間神前に供えられた後、祈祷料の一部として神職に分配されます。奉納品には米や野菜、酒などの生活必需品がありますので、生活の助けとなります。デメリットととしては、収入に限っては待遇がいいとは言いがたいことです。神社経営のみで生計を立てるのは難しいのが実情の為、幼稚園などを併設し副業として行っていることもあります。

神主に向いている人・向いていない人

人と接するのが好きな人であり、コミュニケーション能力が高い人が向いています。神職は氏子や参拝者、祈祷の依頼者など多くの人と接する機会があり、信仰に対して安心と安らぎを与える存在であるからです。また歴史や文化、伝統を重んじることができ、何よりも奉仕の精神があることが重要です。神に仕える立場の仕事ですから、清い心を持った人でなければ務まりません。逆に、欲深い人や人間嫌いの人などは向いていません。

神主の将来性

全国的に神職に就いている方は約二万人と言われています。実際の神社は世襲制をとっているところが多く、時代の流れに遅れをとっているところがあります。このような事情から、広く一般からも神職を募集する傾向が増加しています。

神主になるには

神主には階位という概念があり、これは言わば資格のようなものです。階位には以下の5種類があり、どれかを取得しなければ神職にはなれません。

浄階(じょうかい)

明階(めいかい)

正階(せいかい)

権正階(ごんせいかい)

直階(ちょっかい)

この資格を取得するには、専門の大学か専門の養成所に入る必要があります。大学は、國學院大學(東京都)と皇學館大学(三重県)で学べます。神職養成所は、出羽三山神社、志波彦神社・塩竈神社、熱田神宮などで運営されています。養成所での生活は、学校教育と言うよりは弟子入り近いものです。上記のような教育や修行を経て階位検定試験に合格すれば、階位を取得することができます。

以上、神主の仕事について紹介しました。日本人の信仰に根付いた神主の仕事は、神社に訪れる様々な人と触れあうことができ、一期一会の出会いを楽しめるものでもあります。興味がある人はぜひ目指してみてはいかがでしょう。

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「鍵師」とはどんな職業?条件・年収・資格・やりがいなどを紹介!

夜遅く、仕事や外出先から帰ってきたとき。旅行や出張など、長期間家を離れていて久しぶりに帰ったとき。「あれ、かばんにいれてた鍵がない」「差し込んでも鍵が回らない」というトラブルを経験した方は、意外と多いのではないでしょうか。そんなときに、何時でもすぐに駆け付けてくれて、あっという間に鍵を直してくれる「鍵師」。

今回は、そんな頼りになる「鍵師」について詳しくチェックしていきましょう。

鍵師とはどんな職業?

鍵師という職業をご存知でしょうか。聞きなれない職業なので「あまり知らない」という方も多いでしょう。

当記事では、そんな知られざる鍵師という職業について、年収や給与形態、どのようにすれば鍵師になれるのかなど、徹底解説していきます。

年収


出典:写真AC

鍵師として企業に雇われる場合の平均月収は、20万円前後です。企業によっては、ボーナスや手当が支給されることもあるため、年収は平均300万円弱となります。

しかし、独立開業している鍵師の場合は、案件数や依頼数に応じて収入が大幅に変わってしまうので、年収は予想できません。

経験がものをいう職人の世界のため、顧客を多く抱える売れっ子鍵師であれば、1,000万円も夢ではないでしょう。一方、収入がほとんどなく、生活苦に陥ってしまう鍵師もいるのが現状です。

勤務体系

会社に雇われて勤務している鍵師は、基本的には会社の就業規則通りに勤務しています。

しかし、鍵のトラブルは24時間起こる可能性がありますよね。最近では、競合企業との差別化をはかるため、24時間いつでも対応している企業も多くなっています。そういった場合は、夜勤や交代シフトが適用されているため、決まった曜日に決まった時間働くわけではありません。

独立開業している鍵師の場合は、自分の希望する時間に働けて、休日も調整できます。しかし、鍵のトラブルは、帰宅時である夜遅くに発生する場合も多いので、どうしても遅い時間まで勤務する必要があるのです。

つまり、企業に勤める場合であっても独立開業している場合であっても、臨機応変な対応が要求されるんですよ

福利厚生


出典:写真AC

鍵師は、休日や有休休暇なども不規則に取得することが多いです。

企業で働く鍵師の場合は、週休2日制度の場合が一般的。土日祝日が休みである場合は、あまりありません。

独立開業している鍵師の場合は「自分の中で今日は休みだ」と決めていても、急な顧客からの依頼があれば、休みを返上してすぐに向かう必要があります。

よって、鍵師として働く上で、カレンダー通りの休日を取るのは難しいといえるでしょう。

鍵師になるメリット

鍵師は職人なので、手に職をつけて働けます。企業に勤めていれば定年退職がありますが、鍵師で独立開業している場合は、体が動いて鍵師としての技があるうちなら生涯鍵師として働けるのです。

また、どこでも働けるので、引っ越しや家族の転勤があった場合も、その土地で新たに鍵師として勤務できます。

そして、鍵師を頼る顧客は、基本的に鍵のトラブルでどうしようもなく困っている方。そのトラブルを解決することで、人助けにつながるため、やりがいがありますよ。

経験がものをいう職人の世界である以上、常に技量を高め、学ぶことを惜しんではいけません。そんな大変な苦労がある分、鍵師は非常にやりがいのある職業なのです。

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鍵師になるデメリット


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365日、24時間いつでも鍵のトラブルは発生します。

特に、深夜や長期休暇の最終日などにトラブルが多く発生するため、この時期や時間帯は案件数も多くなってしまいがち。体力的にツラいと感じる鍵師も多いのです。

また、「早く直してほしい」「家に入れないからすぐ来てほしい」といったように、困っている顧客の要望にできるかぎり応えるためにも、臨機応変な対応が必要となります。

そして、独立開業していた場合、一定数顧客を獲得できないと生活苦に陥ってしまいます。安定して鍵師として収入を得続けるには、相当な営業スキルや鍵師としての技量が必要なのです。

鍵師は、やりがいのある仕事だからこそ大変な部分も多くあります。鍵師を目指している人は、このようなデメリットもしっかり理解しておきましょう。

庭師になるには?年収・メリット・デメリット・庭師体験をチェック!

日本庭園の管理や手入れなどを行う「庭師」。樹木の剪定をしている姿がイメージとして定着していますが、実際にはもっと多様な業務がこなせる知識と技術を持った職人、それが「庭師」なのです。気になる庭師のなり方から年収、向き不向きまで、庭師の仕事を解説していきます。

庭師とは


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庭師は古くは園丁と(えんてい)呼ばれ、庭をつくる職人のことを指します。庭石、樹木、水路から芝などを含め庭を1つの空間を設計、施行することを生業にしています。庭木の生育を管理し、定期的に選定するなど管理をします。

庭師の仕事

庭師は依頼者の庭園を造り、手入れし、庭維持管理する職人です。樹木や草の特性から日当たりや水の流れなど考えて庭を作っていきます。

庭師のことを「植木屋」という言い方もありますが、これは庭師の仕事のひとつである「剪定(せんてい)」の部分のみを限定して行う職人のことであり、庭師のように庭園全体の管理や施工を総合的に請け負うことはありません。庭師は植木屋を兼ねていると言うこともできます。

剪定や管理・施工以外にも和風・洋風の庭園設計、施工のための図面作製なども庭師の仕事に含まれます。仕事が多岐にわたるため、建築など他業種の専門家とタッグを組み依頼に当たることも少なくありません。このように異業種の職人が1つの案件を共同で扱う際に現場指揮を取るのも、庭師の仕事です。

庭師の気になる年収とは


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庭師の給料は日給制度になっている場合が多く、日々の日給が積み重なって月給となります。遅刻や欠勤をすればその分月給から差し引かれます

技術職で造園会社に就職すれば、初任給は16~20万円程度になるでしょう。ボーナスは会社にもよりますが15万円以下のことが多いです。技術の程度により待遇が変わるので、経験を重ねると年収は徐々に上がります。

勤務エリアは勤務先の会社によって変わりますが、造園会社は中小企業が多く、給与水準は一般のサラリーマンより低い傾向にあります。しかし営業活動や保有する技術次第で、1千万円以上の年収を得ることも可能になっています。

庭師は住み込みで働く人も多い職業です。この場合、給料はお小遣い程度まで減ってしまいます。その代わり家賃や生活費などは全くかからず、金銭面ではそれほど苦労しません。とにかく自分の技術を磨くことに専念したい人に向いている仕事になります。

庭師のメリット・デメリット

庭師になるメリットとしては、依頼を受けた顧客に満足してもらうことによって、継続して仕事が受注できることがあります。さらに口コミでいい評判が伝わって集客つながれば、より多くの顧客を抱えることができるでしょう。

デメリットとしては、仕事のほとんどが屋外でするものであることです。雨や雪の日は作業することができないので休みになりますし、高所の作業が多くいので強風の日も仕事が制限されてしまいます。作業を予定していた日でも、悪天候なら安全面の理由から延期することになります。

庭師に向いている人・向いていない人


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庭師には確かな知識と技術が求められますが、一番大事なことは体力です。夏は炎天下で、冬は極寒の環境下で作業をしなければなりません。また、天候に負けず作業をする根気も必要になります。

岩や枝など重いものを運ぶ作業は日常茶飯事で、そうした肉体労働に耐えられる人が庭師として働くことができます。もちろん初めから筋力や体力を備えている人のほうが少ないので、そうした力は入職後につければ大丈夫です。

そして何よりも、当面つらくても頑張れる根性が大事です。庭師は一定の需要があり、特に若い方は引く手あまたです。

しかしどれだけ需要があっても、植物にアレルギーある人や花粉症の人にとっては庭師はつらい仕事になるでしょう。高いところにも登るので、高所恐怖症の人には向きません。

上記に挙げたとおり、庭師にとって体力はとても重要視される点といえます。このことからも考えられるように、庭師という職業は女性より男性の方が多いという印象が強いでしょう。

しかし、日本でも女性の庭師さんが活躍しているのです。女性庭師さんが所属している「株式会社花蝶園」を紹介します。

【株式会社花蝶園】

住所:埼玉県日高市下鹿山200-3
アクセス:JR川越線「武蔵高萩駅」より徒歩14分
URL:http://kt-en.com/

伝統を守った手法で作られる、京都緑寿庵清水の「究極の」金平糖

手のひらサイズの小さく包まれた外袋を開けると零れ出る、キラキラ輝く星のような金平糖。駄菓子として、小さい頃に食べた経験のある方も多いかもしれません。

金平糖は、日本に古くから伝わる伝統のあるお菓子ですが、本格的に作るのには非常に手間ひまがかかり、生産数も限られてしまいます。今回は、昔ながらの製法で作られている緑寿庵清水の金平糖についてご紹介します。

今では日本の定番のお菓子、金平糖とは

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現在の日本に伝わる金平糖は、諸説ありますが1543年に頃ポルトガルの宣教師たちが日本に来航した際にもたらされたとされています。ポルトガル語で砂糖菓子を意味する、confeito(コンフェイト)が日本語の金平糖の語源になりました。当時は非常に希少なお菓子として、織田信長にも献上されたと言われています。その後、少しずつ国内で広まり、金平糖は日本でも作られるようになりました。長崎から京都、そして江戸で生産が行われ、広く庶民にも親しまれるお菓子のひとつとなっていきました。

今では、駄菓子として小さなこどもが食べるためのお菓子、大人向けのお茶菓子、さらに皇室で使用される引き出物としても使用されています。現在でも即位や結婚などのお祝いの席で、ボンボニエールと呼ばれている小さなシルバーや陶器製の入れ物にカラフルな金平糖を詰めて、招待客に渡すのが通例となっています。

金平糖は形が崩れにくく、軽く、そして美しいことから、日本に伝わってから500年近く経った今でも、多くの人に愛され続けているのです。

伝統的な製法で作り続けられている緑寿庵清水の金平糖

京阪電車と叡山電鉄の中継地、出町柳駅からほど近い場所に緑寿庵清水の店舗はあります。出町柳は京都市内中心部から京都北部へ移動するためには欠かせない駅で、鴨川に面した場所にあり、北側には下鴨神社や糺ノ森(ただすのもり)、東側に進めば銀閣寺、西側に向かえば仁和寺など観光スポットも非常に多く集まっています。

金平糖の日本唯一の専門店である緑寿庵清水の創業は弘化4年(西暦1847年)と古く、200年近くもの伝統を誇っています。金平糖作りは非常に難しく、気候や環境、釜の温度の影響を大きく受けるため、職人さんの手によってその日の状態に応じて変化を与えながら作られています。金平糖の星のように見える小さな美しい突起は、少しずつ砂糖が固まる工程で仕上がります。しかも、完成するまでに16日間から20日間ほどかかり、じっくりと時間をかけて作られています。

金平糖作りは時間がかかる上に、製造方法を完全に体得するまで20年以上かかるとされています。緑寿庵清水は現在、創業から五代目まで続いており、その手間ひまのかかる製法を継承しながら、伝統を守り続けています。

本店でしか買えない人気商品、「究極の金平糖」

通常の金平糖も大変な人気ですが、緑寿庵清水にはさらに希少価値の高い金平糖があります。普通の金平糖を作るだけでも様々な工程が必要で難しいものとなっていますが、製造段階の高温下の釜の中で溶けてしまうはずのチョコレートが使われている金平糖があり、究極の金平糖と呼ばれています。

これは、長年金平糖作りに携わってきた職人の技術の賜物で、完成までに約18日間かかります。普通は溶けてしまうはずのチョコレートが金平糖の形となって、保存しやすく持ち運びやすいものに変身したものが、究極のチョコレートの金平糖なのです。通常、1月のバレンタインデーのシーズンに合わせて限定発売され、すぐに完売してしまう人気商品となっています。

予約制となっていますが、毎年キャンセル待ちが続出するとのことなのでお早めの予約をオススメします。京都本店だけの取り扱いとなるため、比較的ゆっくりと観光できるシーズンである冬に京都を訪れる際には、緑寿庵清水の金平糖を検討してみてはいかがでしょうか。

日本に伝わる技術力の高さを感じる金平糖

京都には数多くのお土産品がありますが、緑寿庵清水の金平糖もその製法と美しさから、まさに選ばれし一品と言えます。小さな頃に食べた記憶を懐かしむこともできる緑寿庵清水の金平糖は、様々な世代の人に喜ばれるお土産としても、京都の伝統を感じることのできるお菓子としても楽しむことができます。

京都の伝統文化が知れる、粋な体験4選

京都が身近になる体験をしよう

日本は地域によって個性や特色がありますが、その中でも京都は特別な街です。同じ日本人でも京都と聞けば「古き良き日本」を思い浮かべる人も多く、日本ならではの文化や風習が多く残っている土地でもあります。

そして観光地でもある京都では、生活に根付く様々な体験をすることができます。体験を実際にしてみることで、京都が今までよりもっと身近で特別なものとなっていくはずです。

今回は京都の伝統文化を感じることのできるおすすめの体験をご紹介します。

京都体験①「伝統的な仕事に触れる」舞妓姿で街歩き

京都を華やかにする仕事といえば舞妓さんですが、一般人でも舞妓姿になることができます。京都にはいくつかの舞妓体験を行えるスタジオがあり、中には舞妓体験専門店も存在しています。

着付けやメイクはもちろんのこと、舞妓姿のまま街を散策することもできるので、舞妓気分を味わうには最適です。撮影を同時にしてくれるところもあり、いい思い出になることでしょう。

ぜひ京都ならではの伝統的な仕事に触れ、舞妓気分を味わってみてください。

京都体験②「心落ち着く」写経体験

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写経とは、お経を自分で書き写すことです。いくら日本人であっても、日常的にお経を書き写すことはほとんどありませんよね。そんな写経も、京都で体験することができます。

京都ではいくつかのお寺で「写経体験」を行っています。料金や体験できる日時などはお寺によって違うので、事前に確認しておくことをおすすめします。

写経は心を落ち着かせて文字を紙に写すことで、ゆっくりと自分と向き合うことができます。日常では感じることのない体験となりますから、きっと清々しい気分になれることでしょう。

日々生活していると忙しいこともあり、自分と向き合う時間や余裕がなくなってきますから、これを機に挑戦してみるといいかもしれません。

京都体験③「日常を持ち帰る」友禅染/箸づくり体験

友禅染とは日本の染色工芸の1つで、元禄期に誕生した方法だと言われています。京都ではこの友禅のお箸入れとお箸づくりの体験もすることができます。自分で木を削ってお箸を作り、型紙を使ってお箸入れを染めれば、自分だけのお箸セットが完成します。

箸づくり体験では経験を形ある物として自宅に持ち帰ることができるので、一生の想い出になります。自分で体験して作れば愛着も沸きますし、より大切なものとなります。

この世に1つしかないお箸セットなので自分用としても良いですし、大切な誰かへのプレゼントにも喜ばれそうです。ぜひ京都の伝統工芸を自宅に持ち帰ってください。

京都体験④「食の美を知る」繊細な和菓子づくり体験

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京都に多くある和菓子屋では、和菓子づくりの体験もすることができます。昔ながらの印象そのままのお茶屋もあり、観光にいけば目にとまることでしょう。

鮮やかな和菓子から京都名物の八つ橋など、歴史を感じながら食の美を知ることができます。本場の和菓子を作って食べることで、より京都の素晴らしさが実感できるようになるでしょう。

体験から京都を知ろう

京都は日本屈指の観光地でもあり、昔ながらの日本が生活に根付いている街です。その歴史は長く、ただ見て観光するだけでは味わいきれません。性別や年齢を問わず体験できるものが多いので、色々な体験を通して京都のことを知って下さい。

知れば知るほど、体験すればするほど魅力があふれる京都を、様々な体験を通してぜひ満喫してくださいね。

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