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身に着けられる和紙?若手職人が受け継ぐ富山の伝統工芸品「越中和紙」 

富山の伝統工芸品「越中和紙」とは?

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越中和紙とは、富山県の五箇山・八尾・蛭谷の3産地で生産されている和紙の総称で、富山県が誇る伝統工芸品です。
日本の伝統産業の後継者不足が嘆かれる中、越中和紙は若い後継者に恵まれており、技術を習得するだけでなく時代にあった新製品の提案などといった若い感性によって伝統が守られています。

越中和紙の魅力は用途によって変わる多彩な製紙技術と高い染色技術にあり、この2点が越中和紙製品のクオリティとデザイン性を支える主な要素となっています。

【富山の伝統工芸品】越中和紙

五箇山(ごかやま)和紙の特徴

合掌造りの集落が現存する五箇山で生産されている五箇山和紙は、主に神社などの障子紙や重要文化財の補修用紙に使用されています。五箇山和紙は原料である楮・雁皮・三椏の中でも楮の量が多いため、強度が高くしなやかなつくりになっています。

また、大変雪の多い地域なので、製造工程に雪を利用している点も特徴的です。和紙の色を白くする段階で薬品や染料を使わず、雪にさらして葉緑素を抜き天然の白さを得ています。

【富山の伝統工芸品】越中和紙

八尾(やつお)和紙の特徴

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八尾はかつて薬売りが盛んで、その薬の包装紙や薬売りのカバン、帳簿に使用する紙として八尾和紙が発展してきました。その後、機械漉きの台頭によって八尾和紙は廃れていき、現在でも唯一「桂樹舎」のみが八尾和紙の伝統と文化を守っています。紙漉き・型染めのみならず商品企画から商品加工までを一貫して行っており、その商品群はモダンでカラフルなものが多く若者にも受け入れられやすいものばかりです。

【富山の伝統工芸品】越中和紙

蛭谷(びるだん)和紙の再興

元々は滋賀県の蛭谷から富山県の朝日町に移住してきた人々が、その地を「蛭谷」と呼び繁栄させてきたことが始まりです。蛭谷の人々は冬季に内職をしており、その内職が蛭谷和紙の製造でした。しかし、時代の移り変わりと共に蛭谷和紙は姿を消してしまいます。
後にある夫婦が再興のために和紙作りを口頭で教わり、蛭谷和紙は息を吹き返すことになりました。その夫婦が加齢による引退をした後、数年後に再び後継者が現れます。これが現在唯一の蛭谷和紙職人である川原隆邦氏です。
川原氏もまた老夫婦から口頭で和紙作りを学び、「蛭谷和紙」という精神を受け継ぎました。今までの蛭谷和紙は残っていなくとも、その伝統はこれから再び作られていきます。

普段使いもできる伝統工芸品・富山「越中和紙」

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富山の伝統工芸品「越中和紙」の製品①

名刺入れ

桂樹舎から発売されている和紙製の名刺入れです。レトロでカラフルなデザインになっており、古典柄が大きくあしらわれているため渋くなりすぎない点が魅力です。耐久性や防水性に優れ、一度買えば長期に渡って使用できます。和紙は使えば使うほど柔らかくなり、艶や風合いが出てくるため、自分の手に馴染む名刺入れに育てる楽しみもあります。
紙製で軽くかさばらないので持ち歩きにもスマートで便利です。名刺だけでなく定期入れなどにも使えます。目を惹くデザインなので、名刺を渡す際の話題作りにもなり名前と顔を覚えてもらいやすくなるかもしれません。

富山の伝統工芸品「越中和紙」の製品②

aquwaのアクセサリー

五箇山和紙製のアクセサリーシリーズです。
aquwaは「aqua(水)」+「washi(和紙)」から付けられた名前で、水のように透き通った和紙のアクセサリーを意味します。柔らかな彩りの和紙を樹脂に閉じ込めて作られており、見た目にも軽やかな点が特徴です。伝統工芸品を身につけるという特別感を味わうことができ、さりげないおしゃれを演出したい人におすすめの商品となっています。

富山の伝統工芸品「越中和紙」の製品③

クッション

こちらも桂樹舎から発売されている商品で、なんと和紙でできたクッションです。革製品のような耐久性で、使い込むほどに柔らかく肌触りが良くなっていきます。防水・防汚加工が施されており、飲み物をこぼしてもすぐに拭き取ってしまえば問題ありません。色味や柄もレトロでポップなものとなっており、インテリアとしても遊び心溢れた華やかな部屋を演出してくれます。

富山の伝統工芸品「越中和紙」の製品④

FIVEのブックカバー

五箇山和紙で立ち上げられた和紙の新たな可能性を追求するブランド「FIVE」から発売されているブックカバーです。最大の特徴はそのカラーリングにあります。和紙ではなかなか見かけることがない蛍光色を取り入れており、ビビッドな蛍光カラーと和紙の温かみが共存することで絶妙な風合いを醸し出しています。日本の伝統に囚われすぎない若い世代ならでこそのアプローチから生まれた、斬新な商品です。

大きな可能性を秘めた富山の伝統工芸品「越中和紙」

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若手職人の挑戦の場とも言える越中和紙は、昔ながらの使い方とはまた違う視点から切り込んだ提案は現代のニーズに寄り添い、今でも愛され続ける大きな理由となっています。
中には蛭谷和紙のように0からの再スタートしたものもあります。しかし、作り手だけでなく消費者からも寄り添っていくことで、このような伝統産業を発展させ守っていくことができます。作り手がより良いものを作り、その良さを消費者が知ることで伝統産業はより一層大きな発展を遂げることができるのです。

【イルミでうっとり、料理でほっこり】冬の東京デートスポット8選

東京で冬デートするならどこに行きますか。イルミネーション、クリスマスマーケット、あるいは案外おでんでほっこりデートなんて選択肢もありますよ。冬の東京デートにピッタリなスポットを紹介します。

東京の冬ならではの楽しみ方

東京ではイルミネーションであったり、クリスマスマーケットなど、冬でも十二分に楽しめるデートスポットが多数存在します。そんな冬デートに楽しめるお店や施設を紹介していきます。

冬の東京デートスポット①

恵比寿ガーデンプレイス


出典:写真AC

恵比寿ガーデンプレイスでは毎年冬のクリスマスイルミネーションが非常に綺麗です。こちらでは10万個の光でイルミネーションが行われており、冬の東京デートにはもってこいの場所です。

恵比寿駅にあるスカイウォークを抜けた先の広場には、大きなツリーがあります。 また、恵比寿ガーデンプレイス冬の名物として「バカラシャンデリア」があります。 フランスの高級クリスタルブランド・バカラが創立230年を記念して1994年に制作した高さ5m、幅3m、230灯のシャンデリアに20灯分の灯を増やしたもので、重さ1.8tのクリスタルパーツは8432ピースもあり世界最大級と呼ばれています。

イルミネーションだけでもラグジュアリーですが、バカラシャンデリアもあるのでより一層ラグジュアリー感が強いのが特徴的です。 東京の冬デート、恵比寿ガーデンプレイスでラグジュアリーな空間に包まれてはいかがでしょうか。

【アクセス】JR山手線「恵比寿駅」東口徒歩5分、東京メトロ 日比谷線「恵比寿駅」1番出口 徒歩7分

冬の東京デートスポット②

国立新美術館


出典:写真AC

国立新美術館は建築家・黒川紀章が手掛けた美術館で、外壁が曲線を描いているのが特徴的です。

昼間はフレームとガラスで構成された外壁から自然光が注ぎ込むため明るく開放的ですが、夜になるとルーバー(幅の狭い羽根板をブラインドのように斜めに並べたもの)の奥の乳白面が光壁となり、建物全体が光のオブジェのようになります。その幻想的な光は、冬の東京デートにはもってこいです。

建物内部も幻想的で、縦ルーバーや来場者がシルエットとなって見えるのです。 美術館ということもあってか、様々な企画展を行っているので、室内の落ち着いた冬の東京デートを楽しめるのも特徴的になっています。 美しく上品な空間と美術作品を目で見て感動してみてはいかがでしょうか。

【アクセス】東京メトロ千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面改札6出口(美術館直結)、都営大江戸線「六本木駅」7出口徒歩約4分、東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口 徒歩約5分

冬の東京デートスポット③

プラネタリウム天空inスカイツリー


出典:写真AC

プラネタリウム天空inスカイツリーは、コニカミノルタが行うプラネタリウムで綺麗で満天の星空を見るというのは、冬の東京デートでは魅力的です。 また、歩く必要もなく室内で星空を眺めることができるので、スカイツリー内で歩き疲れた後にも観ることができる上に、寒い外で観る必要もないのが特徴的です。

冬の星空は豪華なものが多いので、ラグジュアリーで綺麗な星空を眺めることができるのもポイントです。 さらに三日月シートというのが存在しており、誰にも視界を邪魔されず三日月に寝転んで星空を愉しむことができる3組限定シートがあります。

東京の冬デートはプラネタリウム天空inスカイツリーでゆったりと豪華な星空を眺めて過ごしてみてはいかがでしょうか。

【アクセス】東京スカイツリータウン・イーストヤード7階。東武スカイツリーライン/東京メトロ半蔵門線/都営浅草線/京成押上線「押上駅」「とうきょうスカイツリー駅」から約10分

【料金】プラネタリウム作品、一般シート1500円/人、三日月シート4000円/2人。サウンド・ドーム対応作品・ヒーリングプラネタリウム作品、一般シート1700円/人、三日月シート4400円/2人。

冬の東京デートスポット④

クリスマスマーケット 六本木・日比谷


出典:写真AC

クリスマスマーケット六本木・日比谷は、東京で開催される大きなマーケットのひとつです。日比谷で行われるクリスマスマーケットの開催日時は12月中旬から12月25日までの10日間ほど行われています。 こちらの目玉はクリスマスピラミッドです。

クリスマスピラミッドは、クリスマスツリーよりも前からあった古い歴史を持ち、木の温かみが感じられる冬の風物詩として欠かせない芸術品です。 世界最大級のピラミッドで、14mの高さが特徴的で、ギネスブックにも登録されている程です。

六本木のクリスマスマーケットは、11月下旬から12月25日までと1ヶ月間ほど行われています。 こちらの目玉は、本場ドイツを思わせる豪華なデコレーションです。 クリスマスアイテム数は全体で1,000種類以上と非常に豊富なのが特徴的です。どちらも非常に魅力的なので、期間中に2ヵ所まわるのも良いかと思います。

【日比谷クリスマスマーケット(日比谷公園)のアクセス】東京メトロ日比谷線「日比谷駅」徒歩1分。

【六本木クリスマスマーケット(六本木ヒルズの大屋根プラザ)のアクセス】東京メトロ日比谷線「六本木駅」1C出口徒歩0分、大江戸線「六本木駅」3出口徒歩4分

香川・直島のアートなお土産「本村ラウンジ&アーカイブ」

「本村ラウンジ&アーカイブ」は、香川・直島の主要観光エリアの一つ、「本村」地区でアートさんぽを楽しむ際に必ず立ち寄りたいスポットです。館内にはアートショップが併設されており、おしゃれなデザイン雑貨が充実しています。

作家のオリジナルグッズや直島らしいモチーフの限定商品など、おみやげに買って帰りたくなるものがきっと見つかるはず。今回は「本村ラウンジ&アーカイブ」で買えるアートなお土産について紹介していきます。

直島にあるアートな空間「本村ラウンジ&アーカイブ」とは?

かつて農協のスーパーマーケットだった空間を、構造はそのままにアート拠点としてリノベーションしたのが「本村ラウンジ&アーカイブ」です。世界的に有名な建築家・西沢立衛が空間デザインを担当しています。

チケット購入が可能なインフォメーションセンターのほか、アート関連の雑貨を扱うショップや休憩スペースも併設。散策途中はもちろん、旅の最後のお土産探しにも気軽に利用できます。

家プロジェクト関連のアートグッズがそろう

「本村ラウンジ&アーカイブ」は、本村地区で展開されるアートプロジェクト「家プロジェクト」の鑑賞ルートからもほど近い場所にあります。アート作品を楽しめる7つの建物は、それぞれ国内外の有名なアーティストが手がけたもの。

ショップには、「イエ」のロゴが入ったTシャツやエコバッグ、ブロックメモなど当プロジェクトのオリジナルアイテムがずらりと並びます。

直島エリア限定のアートアイテムに注目

直島や瀬戸内をイメージしてつくられた、多彩なモチーフのグッズも充実しています。特に「直島限定」というタグがついた商品は要チェック! ここでしか買えないレアなアイテムにも出合えるかもしれません。

おすすめは、猫や船、タコなどのゆるいイラストが描かれた変形ポストカード。おみやげに購入するのはもちろん、家族や友人へのメッセージをしたためて、旅先から投函するのも素敵ですね。

思わず買って帰りたくなる直島アートの「カワイイ」がいっぱい

ベネッセアートサイト直島に隣接する「ベネッセハウスショップ」オリジナルグッズもここで買うことができます。「直島風呂敷 ねこむすび」は、異なる表情を持つ4匹の猫がプリントされていて、とってもキュート! 包み方を工夫すると、いろいろな表情が楽しめそうです。

ほかに、船や家などのイラストが印象的な「島むすび」バージョンもあります。

直島のアートな空間で休憩タイムを

館内には、ソファやデザインチェアに座ってくつろげるフリースペースが用意されています。観光パンフレットやアート関連の書籍を眺めながら、旅の計画を立てるのにも最適です。館内には複数のアート作品も飾られているので、こちらも要チェックです。

直島散策の拠点として活用しよう

直島は、本村地区をまわるだけでも半日から1日がかりになるほど見どころの多い場所です。こうした休憩スポットも上手に利用しながら、かしこくアート鑑賞を楽しみましょう。ちなみに「家プロジェクト」の解説が聞ける鑑賞ツアーも、「本村ラウンジ&アーカイブ」で参加申し込みが可能です。気になる方は、ベネッセアートサイト直島の関連ページをチェックしてみてくださいね。

ベネッセアートサイト直島 家プロジェクトページ

http://benesse-artsite.jp/art/arthouse.html

いかがでしたか?「本村ラウンジ&アーカイブ」で買えるアートなお土産をご紹介しました。直島を観光する際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

「九谷焼」の絵付け体験で金沢の伝統工芸に触れる

加賀友禅にはじまり、金箔工芸や陶芸、蒔絵に刺繍…。伝統工芸がさかんな石川県金沢市で、旅のプログラムにぜひ取り入れたいのがものづくり体験。金沢市内には、工房見学のほか各種体験ができるスポットがたくさんあります。

今回は、子どもから大人まで気軽にチャレンジできる、九谷焼の絵付け体験をピックアップ。筆者による体験レポートもあわせてご紹介します。

金沢の伝統工芸「九谷焼」の絵付け体験をするなら、九谷光仙窯へ

九谷焼とひと口にいっても、ろくろ体験や和絵具での絵付けなど、体験できる内容はさまざまです。筆者が訪れたのは、明治3年創業の歴史ある窯元「九谷光仙窯」。こちらでは、ろくろによる成形から絵付けまで一貫して、職人さんたちが手作業で製作を行っています。

三大茶屋街のひとつ、にし茶屋街からも歩いていけるため、観光の合間に立ち寄るのにもぴったり! 敷地内にはショップも併設されており、多彩な色や柄のアイテムがそろいます。

好きな器を選んで、九谷焼の絵付け体験スタート

工房を見学した後、体験スペースへ案内されました。まずは、15種類ほどある器から好きなものを選びます。お酒好きな筆者は、日本酒用の徳利と盃2個を絵付けすることにしました!

「九谷光仙窯」での絵付け体験は、素地とよばれる白い器に線描きをして、彩色は職人さんにおまかせするというスタイル。作業時間はアイテムにもよりますが、だいたい1時間くらいです。

九谷焼のサンプルを参考に絵付けのデザインを決定

実際にここで製作されたサンプルを見たり、さまざまなモチーフの載った素材集を眺めたりしながら、器に描くデザインを決定します。体験時にできるのは上絵付けのみですが、色を指定することはもちろんOK。

「九谷五彩」と呼ばれる五色の釉薬のほか、全9色を自由に組み合わせながら、オリジナルデザインをつくりあげることができます。複雑な色柄にしたい場合は、職人さんたちにもわかりやすいようにイラスト付き指示書を用意するのがおすすめです。

慣れれば簡単!「九谷焼」メインの絵付け体験

道具の使い方をレクチャーしてもらった後、赤色の顔料を水で溶き、筆や竹串で器に輪郭を描いていきます。細かい柄を描く作業は一見難しそうですが、コツをつかめば意外とスムーズにできます。部分的な修正もできるので、途中で失敗してしまっても安心です。焼き上がりを想像しながら、最後まで仕上げていきます。

体験で絵付けしたオリジナルデザインの九谷焼を金沢土産に

絵付けをした器は、彩色と仕上げを施した後、約二ヶ月で手元に届きます。できあがりまでに少し時間がかかりますが、待つ間のワクワク感もまた楽しいもの。絵付け体験はスペースに限りがあるので、予約してから訪れましょう。旅の思い出に、世界にひとつだけの九谷焼を作ってみてはいかがでしょうか。

大阪のお正月には欠かせない郷土料理「白みそ雑煮」のレシピ

煮たり焼いたりしたお餅と具材を入れて、醤油や味噌ベースのだし汁でいただくお雑煮は、お正月ならではのごちそうです。地域によって、お餅の形や用いる具材、味つけはさまざま。

今回は、大阪の郷土料理としても有名な「白みそ雑煮」のレシピをピックアップ。「関西風のお雑煮ははじめて!」という方でも失敗なく作れるコツが満載です。

大阪の郷土料理「白みそ雑煮」ってどんなもの?

大阪や京都をはじめ、関西地方に広く伝わる白みそ雑煮。具材には丸もちと根菜類が入るほか、白みそ仕立てのとろりとしたスープが特徴です。大阪の白みそ雑煮の場合、もちは焼かずに入れるのが一般的。具材は大根、金時人参、里芋、焼き豆腐などが一般的で、トッピングにはかつおの糸削りが用いられます。彩りがほしいときは、もどした花麩や三つ葉をあしらって。

大阪の郷土料理「白みそ雑煮」の定番レシピをご紹介!

〔材料(2人分)〕
昆布だし 500ml
丸もち 4〜5個
大根(小) 1/3本
金時人参 1/2
里芋 2個
白みそ 80g

〔トッピング〕
かつおの糸削り、花麩、細切りにしたゆずの皮など 適量

「白みそ雑煮」の具材と切り方のポイント

今回用意した具材は大根、金時人参、里芋。すべて丸くきれいに形を切りそろえるのが大阪風で、「角が立たないよう、丸く収まるように」という意味が込められているのだそうです。

大阪のスーパーマーケットや市場で、お正月時期になると細い「雑煮大根」や金時人参が多く出まわるのはこのためです。大きさや薄さをそろえておくと野菜が煮くずれしにくいうえ、火の通りも均一になります。

〔作り方〕
1.大根、金時人参、里芋の皮をむいて同じ大きさに切りそろえる。必要なものは丸く形をととのえる。

2.昆布だし250mlと1を小鍋に入れて火にかける。沸騰したら弱火にして、具材が柔らかくなるまで煮て、バットなどに引き上げておく。別の鍋で丸もちをゆでる。

3.新しい鍋に残りの昆布だし250mlを入れて沸騰させたら、白みそを溶きながら加える。

4.3に丸もちと野菜を入れて軽くなじませたら、汁ごとお椀に盛りつける。

5.かつおの糸削り、もどした花麩、細切りにしたゆずの皮をトッピングする。

大阪の郷土料理「白みそ雑煮」を成功させるコツ

白みそ雑煮をおいしく作るコツはふたつ。ひとつめは、白みその分量。一般的な味噌汁のイメージは捨てて、とろみがつくぐらい思いきって加えた方が濃厚に仕上がります。

ふたつめは、昆布だしを使うこと。ひと晩かけて昆布をもどし、火にかけて沸騰直前に引き上げておきましょう。顆粒だしには出せない上品な旨みが、雑煮の味わいをワンランクアップしてくれますよ。

いかがでしたか?大阪の郷土料理「白みそ雑煮」のレシピをご紹介しました。お正月のお餅を有効活用して、ぜひ作ってみてくださいね。

歴史ある職人の技が光る「堺刃物」でワンランク上の食生活を!

包丁の代表格・堺刃物とは

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堺刃物とは、大阪府・堺市やその周辺で生産されている刃物のことを指します。

認定を受けた伝統工芸士が作ったもののみを堺刃物と称することができ、現在その認定を受けている伝統工芸士は26名です。堺刃物は多くの料理人から愛されていることでも知られており、プロ用の高級品のシェア率は90%以上にものぼります。

堺刃物の特色は包丁の命であるその切れ味にあり、断面が美しくなめらかになるため料理の舌触りもよくなります。また、しっかりメンテナンスを行っていれば、切れ味が落ちることなく長期に渡って使い続けることができます。

堺刃物の歴史

堺刃物の歴史は、5世紀の古墳造営の時代に鍛鉄技術が堺に伝わったところから始まります。当時、世界最大の仁徳陵の造営は大変な大工事で、鋤や鍬などの生産が盛んに行われていました。この技術は、平安時代には刀製造技術として引き継がれます。

天保12年にはポルトガルより鉄砲やたばこが伝来し、堺の鋳鉄技術は鉄砲製造に生かされることとなりました。そして天保年間にはたばこの葉を刻むためのたばこ包丁が製造されるようになり、ここから堺の包丁作りが本格的にスタートしました。その品質の高さから江戸幕府より堺極印が附され、その名は全国に知れ渡ることになったのです。

歴史伝統を守る堺刃物の製造工程

堺刃物の製造工程は、大きく分けると「鍛治」と「研ぎ」と「柄付」の工程になります。しかし、実際にはもっと細かく分かれており、一本の包丁が出来上がるまでに大変多くの時間と工程を経ています。
こちらでは、堺刃物製造における各工程を大まかに紹介していきます。

鍛造
熱した鋼を叩き、大まかな包丁の形に整えていきます。大体の形ができたら、再び熱してゆっくり冷やす「焼きなまし」と呼ばれる作業によって炭化物のストレスを除きます。

成型
包丁の形をプレスや切断機などで整えます。グラインダーで凹凸を無くし、ベルトハンマーで叩き、鋭い切れ味を出していきます。

焼入・焼戻
高温で熱した後、水によって急冷し、強度を上げます。さらに温度を下げて加熱し、自然冷却することによって粘りを出します。ここまでが「鍛治」の工程となります。

荒研ぎ
砥石を使い、汚れを除いたり、刃を薄く研ぎ出し厚みを整えていきます。さらに木の台の上で歪みを調整していきます。

本研ぎ
より細かい砥石で刃を研ぎ、角度をつけていきます。

バフあて・仕上げ磨き
バフという円形布のホイールの外周に付けられた研磨剤によって包丁を磨いていきます。目の粗いバフから細かいバフの順に磨き上げ、最後に仕上げの磨きを施します。ここまでが「研ぎ」の工程となります。

柄付
最後に「柄付」の工程です。
さび止めの油をひき、中子と呼ばれる柄の木材に差し込む部分を熱して柄付けしていきます。柄尻
をハンマーで叩き中子を差し込んでいきます。その後、微調整や検品を経て完成となります。

歴史ある堺刃物職人の後継者

今や海外の日本食ブームの影響で堺刃物の需要は高まってきていますが、多くの工程を必要とする堺刃物は大量生産が難しく、そのための職人不足・さらには後継者不足によって供給が追いつかない状況です。

そこで2015年、業界をあげて若い世代の技術継承者を育てるために、市産業振興センターが堺刃物商工業協同組合連合会の協力のもと「堺刃物職人養成道場」を開講しました。これは、18~35歳までの意欲ある人を募集し、1年間の座学や研修を経て刃物事業所への就業を支援するという試みです。この試みによって、現在受講者の8人が堺刃物職人としての一歩を踏み出しています。

堺刃物の歴史をもっと知るには「堺刃物ミュージアム」

2011年の10月にオープンした堺刃物ミュージアムは、堺刃物の全てが詰まった施設です。
この施設では、包丁や鋏、珍しい刃物などあらゆる種類の堺刃物から歴史資料までが充実しており、堺刃物の歴史や技巧に触れることができます。さらに、堺刃物製造の実演も行われており、職人の技を目の当たりにすることができます。体験コーナーも設けられているので、実際に刃物作りに触れてみたいという方にはオススメです。

堺刃物が欲しいという方に嬉しい即売会も開かれているので、知識を得て納得の堺刃物を手に入れることも可能です。包丁や鋏の研ぎ直しも行われており、持ち込みのメンテナンスも可能です。

歴史ある堺刃物でこだわりの一本を!

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いい包丁を持つと料理が一層楽しくなります。そしてこの楽しさはスキルアップへの近道となります。料理が好きな人もこれから始めたいという人も、堺の包丁を一本持つだけで料理のレベルがグッと上がります。

切れ味がいい包丁は食材の水分を逃さず、スピーディに切ることができるので、鮮度を落とすことなく美味しく調理できるというメリットが存在します。そして抜群の切れ味を誇る堺刃物はこの部分に優れており、まさに和包丁の代表格と言えるでしょう。これが全国の料理人から愛され続けている理由です。

ぜひ職人の手がけた特別な一本を持って、普段の食生活をワンランク上のものにしてみませんか?

愛媛の幻のお菓子「つるの子」は皇室御用達

愛媛県松山市、道後に近い住宅地の中に、和菓子店・西岡菓子舗はあります。こちらでつくられている和菓子「つるの子」は知る人ぞ知る和菓子で、皇室の方々にも愛されています。「つるの子」のおいしさをご紹介します。

老舗和菓子店「西岡菓子舗」のつるの子

道後温泉から少し西、路面電車の走る大通りから入る道後一万の住宅地の中に「西岡菓子舗」はひっそりと建っています。落ち着いた佇まいで、地元に根ざした和菓子店です。「つるの子」が看板商品ですが、愛媛の特産品中山栗を使った秋限定の栗きんとんなど、季節感のある色とりどりの和菓子を取り揃えています。

幻の菓子「つるの子」

つるの子は昭和初期より松山にあった老舗菓子店「ほていや」で作られていました。しかしほていやが廃業し、長らく忘れられていたお菓子でした。つるの子の味を惜しむ茶人から復活を望む依頼があり、以前その菓子店で修行されていた西岡菓子舗のご主人が試行錯誤してようやく復刻させ、ほていやに了承を取ったのち販売に至ったのでした。全国菓子大博覧会食糧庁長官賞受賞も受賞している逸品です。

幻と言われるのは、西岡菓子舗の店舗でしか売っていないからです。すべて手作業で丁寧に作るため大量生産は行われず、このお店のみで売っている限定商品になります。空港や観光地のお土産店にも売ってないので、観光客への知名度は高くはありません。知る人ぞ知るお菓子として、遠方からわざわざ買い求めに来られる方もいます。

昭和天皇をはじめ、天皇陛下、美智子妃殿下、皇太子殿下、雅子様など皇室の方々も松山へいらっしゃった折には「つるの子」をお求めになり、宿泊先で御召上がりになり、お土産にされるそうです。ちょうど2017年10月に西岡菓子舗を訪問したときは「えひめ国体」の直後で、宮内庁の方が買い求めに来られたそうです。

つるの子は玉子そっくり。中にはカスタードクリーム

つるの子は、大きさも形も玉子のようなお菓子。底が平らになっています。色は白と薄いピンクで、紅白でおめでたいです。ふわふわの外側はマシュマロのよう。口に入れると、ふわりと溶けていくような食感です。卵白をメレンゲ状にして型どりして作られています。

中には黄身のような餡が入っています。餡といってもあんこというより、カスタードクリームのような味わい。新鮮な卵黄で作られています。和菓子というよりも洋菓子に近い不思議な食感で、甘すぎず、重すぎず、とても上品なお菓子です。とても軽い口当たりのお菓子なので、いくつでもパクパクと食べられます。福岡のお土産の「鶴乃子」と似ていますが、外側のマシュマロの食感と中の餡が違います。作り方も異なっているそうです。

通販もないのでなかなか愛媛以外では手に入りにくいのですが、松山に観光に来た際にはぜひ西岡菓子舗のお店を訪ねて、つるの子を試してみてください。人気商品で午後には売り切れることもあるので、遠方から行かれる場合は電話予約して取り置きしてもらうとよいでしょう。

(有)西岡菓子舗

住所:愛媛県松山市道後一万9-56

電話:089-925-5642(FAX兼用)

定休日:日曜日

営業時間:9:00~17:00

駐車場あり

公式HP:http://wwwc.pikara.ne.jp/tsurunoko/

Facebook:https://www.facebook.com/nishioka.turunoko

文・写真/あかつき

愛媛の老舗染物店「地細工紺屋 若松旗店」

染物や旗製作に使われている伝統の技は、日本を始め世界中から注目を集めています。注文を受けてから職人がデザインから考え細かい手作業でつくりあげる旗・幟は、手間暇はかかりますがいつまでも古びず残りつづけます。今回は昔ながらの製法を使い完全手作業で旗類をつくっている老舗染物店、愛媛県八幡浜市の「地細工紺屋 若松旗店」を紹介します。

愛媛の老舗染物店「若松旗店」の魅力①

伝統的手法でつくる旗類

愛媛県の南予地方、八幡浜市の中心部に建つ昔ながらのお店。こちらが、江戸時代の文政5年(1822年)創業の染物店「若松旗店」です。こちらのお店は昔の八幡浜のメインストリートにあります。江戸時代末期に建った建物が、現在でも店舗兼作業場として使われています。

江戸時代は木綿が多く栽培され、木綿を染めるための藍染も発達しました。そして藍染をする紺屋が各地域にできました。紺屋は仕入れ紺屋や袢纏紺屋、幟紺屋など分業されていきましたが、その中でも何でも細工できる地元の紺屋を「地細工紺屋」と言ったそうです。

若松旗店では「筒描染(つつがきそめ)」という手法で、幟や神社の紋幕、旗、祭礼衣装(袢纏、法被、着物)などを制作しています。

愛媛の老舗染物店「若松旗店」の魅力

古民家再生の第一人者アレックス・カーの「篪庵」の幕に採用!

アメリカ人の東洋文化研究者アレックス・カー氏が、祖谷の古民家に惚れ込み修復しながら居住した家「篪庵(ちいおり)」。京都の町家再生など古民家再生の第一人者となったカー氏の原点です。この篪庵のリビングルームを装飾する紋幕も、若松旗店さんが依頼され制作しました。現在の篪庵は古民家の良さを残しつつ改装され、一棟全部貸す形でゲストを受け入れる宿泊施設にもなっています。

白い部分を真っ白に残すと古民家を飾るには浮くので、わざと柿渋で染めて古びた感じを出したそうです。このように若松旗店は知る人ぞ知る職人として内外で知られており、特殊な注文にも応え、クオリティの高い製作を行っています。

愛媛の老舗染物店「若松旗店」の魅力③

道後「飛鳥乃温泉」の壁を飾る!

道後に2017年9月26日にオープンした立ち寄り湯「飛鳥乃温泉」の個室休憩室の壁にも、若松商店の作品が飾られています。デザインから考えたため、制作には1年あまりかかりました。大国主命・少彦名命の「玉の石」伝説をテーマとしたオリジナル作品です。その他、西宮神社を飾る大漁旗や国立歴史民俗博物館所蔵品も納品しています。

筒描染とは?

筒描染とは、和紙に柿渋を塗って作った円錐形の筒型で描く手法。京友禅や加賀友禅でも同じ手法をとっています。この手間のかかる手法を今でも続けている職人は少なくなり、若松旗店のようにデザインから制作全般を引き受ける職人は全国でも数えるほどになっています。若松商店は、昔ながらの道具を用いて制作しています。

筒描染の作業工程は以下のようになっています。

①布を水につけて一旦縮ませ、乾燥させる。

②下絵を描く

③布にを張り、下絵に糊を置く→米ぬかかけ→裏水引→天日乾燥

④染める→乾燥

⑤かぶせ(染めた部分に糊をかけてマスキングする)

⑥背景染→自然乾燥

⑦色止め

⑧水洗い(糊を落とす)→乾燥

⑨隈取(白く残る糊部分に紅柄または黒鉛をぬる)

⑩裁断、縫製、仕立て

筒描染は複雑でとても手間のかかる行程で作られています。簡単なものでも1週間、デザインから考える特別な注文は1年以上かかります。

愛媛の老舗染物店「若松旗店」の新しい商品開発

こちらは手ぬぐい染用の型です。本来は全て受注生産ですが、イベント時に店舗を訪れた人がお土産に買っていけるものがあった方が良いということで制作されました。

お店にかかっているきれいな暖簾。こちらは、女の子の誕生の時や初節句のお祝い用に雛人形のかわりにおすすめしているそうです。収納が大変な雛人形の代わりに華やかな暖簾をお節句に飾れば場所も取りにくいうえ、出し入れも簡単です。この暖簾の前で花嫁写真を撮り、暖簾をくぐってお嫁に行くなんて感無量ですね。

同じように、端午の節句に飾る鯉のぼりなどの代わりになる掛け軸サイズの武者姿タペストリーもあります。鯉のぼりも昨今の住宅事情からは立てにくく、また雨が降るたびに下ろして家の中に入れなければなりませんが、女性の社会進出が進み、常に家に人がいるわけではないため現実的ではなくなりました。このタペストリーは外国の方に大人気で、お土産としても大変喜ばれています。

愛媛旅行の際は、老舗染物店「若松旗店」へ

いかがでしたか。愛媛県八幡浜市の「地細工紺屋 若松旗店」についてご紹介いたしました。地方にも優れた伝統工芸の職人の方がいて、伝統技術を守りながら精力的に制作されている姿に感動いたしました。

今回は、ちょうど制作している染物は水につけているところということで、実際染め付けの作業は見ることができませんでしたが、奥様がとても丁寧に、いろいろな話をして下さいました。お店を訪ねると、その時々の作業も見学できますので、愛媛を訪れた際には、足を運んでみてはいかがでしょうか。

文・写真/あかつき

徳島のお土産に大人気のお菓子・ミニ鳴門金時「鳳月坊・鳴門っ娘」

徳島県で人気の観光といえば、鳴門のうずしお観覧や全国的にも踊られている阿波踊りをすぐに挙げることができますが、名産品やお土産が何かと言われれば即答できずに考えてしまう方が多いかもしれません。

もちろんたくさんのお土産がありますが、今回は特に徳島で多く生産されている地元の食材を使用した、見た目にもかわいく食べやすいお土産品を紹介します。

お土産に最適な「ミニサイズ」の鳴門金時

出典:鳳月坊

一見どこにでもあるお土産のお菓子のような外観ですが、渡した時よりも開けて食べる時の時の嬉しい驚きが、これほど強く感じられるお菓子も珍しいと思います。

鳳月坊の鳴門っ娘は、全国的な知名度は高くはないかもしれませんが、お土産として喜んでもらえる要素をたっぷりと持ち合わせています。

【見た目はそのまま】お土産に最適な鳴門っ娘

まず魅力なのはその見た目です。外側はサツマイモのような柔らかく紫がかった色をしていて、中を割ってみると内側は黄金色の鳴門金時カラーで、その断面図はまるで本物のサツマイモのようです。

その上、小さくて手のひらに乗るほどのサイズで、見た瞬間にかわいいと言ってしまう独特の魅力があります。お皿に乗せて写真を撮ると、本物の鳴門金時のサツマイモと勘違いしてしまいそうなほどの完成度の高さとなっています。

徳島鳴門のお土産「鳴門っ娘」の材料

実は徳島で多く作られている和三盆

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鳳月坊の鳴門っ娘は見た目がかわいいだけではありません。地元で取れた和三盆と鳴門金時を使用しており、味わいは非常に本格的で年代を問わず喜んでもらえる上品な甘さになっています。その素朴な見た目と美味しさで、徳島土産としてだけではなく、お茶菓子としても喜ばれる一品となっています。

美味しさの秘密は原料にあります。実は徳島県・香川県は和三盆の生産シェアが全国的に高い地域となっています。竹糖(ちくとう)と呼ばれているサトウキビから和三盆は作られますが、沖縄や台湾などで栽培されているものと種類が違っており、低く細い枝で収穫量はあまり多くありません。

和三盆の甘みは非常に繊細で上品なので、生産量が少なくとも和菓子やケーキなどに好んで使用されています。もちろん、そのままお砂糖の代わりとして料理、コーヒーや紅茶などに使用しても良いですし、固めて作られた干菓子はお茶菓子としても人気です。鳳月坊の鳴門っ娘は、この徳島原産の和三盆を使用した、まさに地元で穫れる原材料を使用したお土産と言えます。

徳島でしか穫れない鳴門金時とは

一般的に、甘い芋といえばサツマイモを想像することが多いかもしれません。その中でも徳島県内で収穫できたものだけを鳴門金時と呼んでいます。
切ってみると、中は黄金色をしており非常に甘く美味しい芋で、スイートポテトなどをはじめとしたお菓子に使用されています。鳴門っ娘は、この甘い徳島県産の鳴門金時と和三盆を使用しているので、徳島のお土産として最適です。

鳴門っ娘は小さくて個包装なので、ばらまくお土産としても最適

鳳月坊の鳴門っ娘は、小さな袋に鳴門金時のサツマイモの形をした手のひらサイズのお菓子が2つずつ丁寧に個包装されています。複数まとめて差し上げても良いですし、職場の同僚や知人へひとつずつばらまくためのお土産としても向いています。鳴門っ娘は、徳島県内の各種お土産屋さん、徳島空港内のショップなどで購入することができます。

徳島県のお土産として、程よい甘さで見た目も可愛らしい、年齢を問わず美味しいと思ってもらえるお菓子です。旅先の思い出話とともに、身近な人に喜んでもらえるお菓子はいかがでしょうか。

鳴門金時を使った「鳴門っ娘」は世界に通用する徳島のお土産

この言葉は、鳳月坊の鳴門っ娘のパッケージに記載されている言葉です。その通り、日本ならではの甘い芋である鳴門金時と、和を感じる上品な甘みが特徴の和三盆を使用した鳴門っ娘は、日本国内だけではなく海外の方へのお土産としても非常にオススメです。

栗本来の味が楽しめる岐阜の「栗きんとん」

岐阜県で秋のお菓子の定番といえば、栗きんとん。

食べられるのは9月から1月ごろ、季節限定のお菓子です。旅先のお土産選びは楽しいものですが、この時期に岐阜を訪れるのであればおすすめしたいお土産のひとつといえます。岐阜の栗きんとんは、シンプルだからこその贅沢な味が魅力です。

今回は人気のお店をいくつかご紹介します。

栗きんとんは岐阜県中津川市と恵那市の名産

昔から岐阜県では、中津川市や恵那市を中心に、良質の「恵那栗」の産地として有名でした。和菓子店に栗きんとんが並ぶことが秋の訪れを知らせ、旬の味のひとつにもなっていたようです。現在は全国的にも岐阜の栗きんとんの人気は高まっていて、毎年季節になると、地元は「栗渋滞」が起こるほどなんだとか。お土産やおつかいものにと、多くの人が美味しい栗きんとんを求めて訪れているようです。

岐阜の栗きんとんは、最低限の材料だけでつくるので、栗本来の味が楽しめるのが魅力です。おせちの栗きんとんのように粘りがあるわけではなく、口の中に入れるとほろっと崩れ、素朴な色合いと優しい甘さが特徴です。茶巾で絞って形を作るため、見た目も栗のような印象があります。

岐阜県中津川市で人気の栗きんとんが買えるお店

すや 本店

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元禄年間創業の老舗です。全国的にも人気が高いお店なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

すやの歴史は、初代が「十八屋」という屋号で、お酢を扱うお店(酢屋)を開いたことから始まりました。今のようにお菓子づくりを始めたのは7代目になってからだそうです。以降は現在までずっと、おいしい和菓子を作り続けています。

すやの栗きんとんは、「栗ハ栗ノ味デ」、「きんとんは栗のかたちにもどす」という伝統のもと、厳選した栗と砂糖だけで炊き上げた素朴な味わいです。少し栗の粒が残り、渋皮の風味もあって、栗本来の味を楽しめます。口に入れるとほろっと崩れ、かたすぎず柔らかすぎずの食感になっています。栗きんとんは、9月から1月までの販売です。

直営店は本店のほか、カフェ「榧(かや)」を併設した西木店とがあります。

<すや 本店>

所在地:岐阜県中津川市新町2-40

営業時間:8:00〜19:00 (9月~12月は8:00〜20:00)

定休日:水曜日(9月〜12月は無休)

問い合わせ:0573-65-2078

URL:https://www.suya-honke.co.jp/

川上屋 本店

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交通の要所、中山道の宿場町として栄えた中津川宿。川上屋はここで、江戸末期(1864年)に創業しました。

川上屋の栗きんとんは、きめ細やかな食感が特徴です。国産で、鮮度にこだわった栗を砂糖と一緒に丹念に炊き上げています。裏ごしされていることで舌ざわりがよく、上品な味わいが楽しめます。

川上屋では、干し柿の中に栗きんとんをつめた「柿の実きんとん」も人気です。甘い干し柿とのコラボで、栗きんとんだけとはまた違った味わいを楽しめます。栗きんとんは9月ごろから12月末ごろまでの販売ですが、柿の実きんとんは11月ごろから4月ごろまで楽しめます。

川上屋は本店以外に、19号バイパス沿いに手賀野店、JR中津川駅近くの駅前店、木曽馬篭宿にある馬篭店があり、中部国際空港にも直営店があります。

<川上屋 本店>

所在地:岐阜県中津川市本町3丁目1−8

営業時間8:00〜19:30

定休日:毎週水曜日

問い合わせ:0573-65-2072

URL:http://www.kawakamiya.co.jp/

信玄堂 駅前店

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JR中津川駅からすぐの信玄堂は、創業90年のお店です。昭和59年に大臣賞も受賞した信玄堂の栗きんとんは、直営農家を中心とした国産栗を添加物不使用で手絞りし、丁寧につくられています。使用されるのはほくほく感が特徴の地元中津川の新鮮な木曽栗で、他店に比べ少し茶色みが強いのが特徴です。

信玄堂では栗を手掘りするため、きんとんにしても粗めの粒が残っています。栗の食感や風味も楽しめ、存在感を感じられるきんとんです。販売は9月ごろから1月ごろまでです。

栗きんとん以外にも、地元で人気なのが「栗粉餅」です。栗きんとんをアレンジした商品で、ふんわり柔らかいお餅の上に、栗きんとんをそぼろ状にしたものがまぶしてあります。季節限定で日持ちもしない商品ですが、おいしさは格別。機会があればぜひご賞味ください。

信玄堂は駅前店以外に、駅から徒歩5分の栄町店、中津川ICから4分ほどの距離にある、国道19号線沿いのバイパス店の直営店があります。

<信玄堂 駅前店>

所在地:岐阜県中津川市太田町2-1-7

営業時間:8:00~18:30

定休日:元旦

問い合わせ:0573-65-2635

URL:http://www.shingendo.com/

岐阜県恵那市で栗きんとんが買えるお店

恵那川上屋 本社恵那峡店

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恵那市にある川上屋は、かつて中津川の川上屋で工場長をしていた人が開いたお店です。栗きんとんには、地元の契約農家で栽培された「超特選恵那栗」を使用し、甘さは控えめでふわっとした口当たりが特徴です。

恵那川上屋の魅力は、和菓子以外にもレモンケーキやタルト、ティラミスといった多彩な洋菓子も楽しめるところです。本家の味はしっかりと受け継ぎつつ、市田柿に栗きんとんを詰めた「ひなたぼっこ」をはじめ様々な菓子を取り揃えています。

カフェスペースもあるので、景色を眺めながらゆっくりと味わうのもおすすめです。店舗は本社恵那峡店以外に、中央店、瑞浪店、可児店、咲久社可児御嵩インター店など、県内外に直営店があります。

<恵那川上屋 本社恵那峡店>

所在地:岐阜県恵那市大井町2632-105

営業時間:8:00~19:00

定休日:元旦

問い合わせ:0573-25-2470

URL:http://www.enakawakamiya.co.jp/index.html

菓舗 ひとつばたご 恵那駅前店

ひとつばたごは、創業100年余。店名のひとつばたごは、ナンジャモンジャの別名です。雪が降り積もったような、清らかで色香のある花のようなお菓子をつくりたい、という思いが店名の由来となっています。

「一味真」の心でつくられた栗きんとんは、店主自らが厳選した栗を使い、独創的製法で風味を逃がさないよう丹念に炊き上げ、茶巾で絞ってつくられます。9月から3月限定の、栗の甘みと素朴な香り、自然な色がそのままの栗きんとんです。

ひとつばたごの直営店は、恵那駅前店のほか、蛭川店があります。

<菓舗 ひとつばたご 恵那駅前店>

所在地:岐阜県恵那市大井町恵那駅前中央通り

営業時間:8:30~19:00

問い合わせ:0120-26-0813

URL:http://www.kaho-hitotsubatago.jp/index.html

ご紹介した以外にも、岐阜県中津川市や恵那市には、まだまだたくさん栗きんとんを扱うお店があります。中津川市の観光協会では、人気店の栗きんとんを詰め合わせたものも販売しているようです。どれにするか迷ったときや、食べ比べがしてみたいと思ったときは、ぜひチェックしてみてください。