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【神社の格付けチェック?】社格制度について解説

「社格」という言葉を聞いたことがありますか?これは、神社の格式を示す言葉です。

普段は神社の格式なんてあまり気になりませんが、実は社格は時代の変化にともなって、何度も変更されてきたものなのです。

ここでは神社の格式を表す「社格」について解説します。

社格制度とは


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社格制度というのは、神社に格式をつける制度のことです。第2次世界大戦後は廃止されている制度ですが、古くは日本書紀にも記述が見られます。

社格制度の正確な開始時期ははっきりとしていませんが、平安時代の「延喜式」には神社のリストが掲載されています。時代によって社格制度における神社の分類も異なっており、非常に複雑です。

なお、社格は祭政一致に基づき、朝廷などによって定められていました。社格が廃止されている現在においては、各時代における社格の呼称などで他の神社との差別化を図っているケースも見られますが、従来ほど明確な基準として取り扱われているわけではありません。

上古社格制度


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上古社格制度は、法整備された社格が存在しなかった古事記や日本書紀が編纂される以前の制度です。この時期の書物では、神社の社格制度は天津社と国津社の二つに分かれていました。

天津社はその当時の朝廷の傘下にあった神社であり、高天原にいる神々や、高天原から地上に降り立った神々を信仰する神社です。一方、国津社はそれ以外の神社であり、元々その地に存在していた神々や、一部高天原から降り立った神々を信仰しています。

古代社格制度


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古代社格制度は、平安時代以降に定められた社格制度です。この頃、祭政一致により政治と神社の結びつきが強くなり、さらに律令国家として大和朝廷が強力な力を持つようにもなっていました。

制度化された社格はこの時期から始まったといわれており、待遇面でも差がありました。

延喜式神名帳では、朝廷の神祇官が直接管理や祭祀を行う官幣大社や官幣小社、各国の国司が神祇官の代わりに管理等を行う国幣大社、国幣小社という分類になっています。

なお、延喜式紙名帳に掲載されている神社を式内社、それ以外を式外社といい、前者を特に格式高い神社として祀っていました。

中世社格制度


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中世社格制度では、これまでの神社の分類や呼び方を大幅に変更しました。平安時代後期には朝廷から特別な権力を受けた神社二十二社をさらに細分類しました。

その際、国内で最も有力な神社を一宮と呼び、国司が赴任した時は真っ先に参拝すべき神社となりました。

ただし、この呼称は正式な文献では見当たりません。このほかには総社といって国司の参拝の手間を軽減させるため、国府近くに神社をまとめたものがあります

また、国司奉幣社といって、国司が参拝するための神社のリストとして使える資料も存在しました。

近代社格制度以降

近代以降の社格制度は、明治元年以降から第2次世界大戦が終わるまで、長期にかけて継続しました。その内容は延喜式を参考にしています。

格上の官国弊社には、官幣社と国幣社を含み、規模によって大・中・小の区切りがつけられています。一方、諸社には府社や県社、藩社などもあります。

現代では廃止されているとはいえ、規律に従って分類されていることから使い勝手が良く、旧社格制度として根強く神社の格付けとして認識されています。

【漁師さんの晴れ着】万祝の歴史と魅力を紹介

漁師さんといえばつなぎやジャンパーなど作業着姿が目に浮かびますが、実は漁師さんにも特別な時だけ着る晴れ着があることをご存知でしたか?

めったにお目にかかれない漁師さんの「万祝」について紹介します。

万祝とは

万祝とは「まいわい」と読み、漁師たちが意外な大漁などがあったときに漁夫や知人、関係者を集めて開かれる宴会のことをいいます。万祝は房総で生まれたことが知られており、江戸の文化の影響を色濃く受け継いでいます。

また、その万祝(まいわい)の宴会時に漁業主が配布するお祝いの着物のことも万祝(まいわい)と呼びます。

藍色の生地の半纏に「大漁」の文字が施されているのが万祝です。さらに、鯛や鶴、亀の絵柄や大漁を意味する宝船の絵柄も染め上げてあります。 万祝は漁師の晴れ着としても知られている通り、お祝いの時のために作られてきた和服の一種です。

大漁の時だけに着る習慣があった万祝は、漁業の世界的な服飾文化の中ではかなり珍しいものとされています。今では民芸品としても人気の高いものとなっています。

万祝の歴史

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ここでは万祝の歴史について紹介します。

万祝の歴史は古く、なんと江戸時代から漁師の間で広まったのが起源といわれています。当時の万祝は民俗衣装であり、江戸時代の房総半島の漁村が発祥の地といわれています。

その後全国に広く知れ渡り、太平洋側の漁村にも広まっていきました。最盛期は江戸時代を過ぎて明治から大正に入ったあたりだといわれています。これが絶えるように衰退していったのは、1960年代に入ってからのことです。

万祝の特徴

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万祝は鮮やかに染め上げられた、その柄が特徴といえるでしょう。万祝の柄は、黒潮を表現しているということで藍色が基本色となっています。

大漁などの文字を染め抜いただけの地味なものもありますが、万祝の多くは鶴亀、宝船、鯛、まぐろなどの縁起が良いとされているものを鮮やかな染料を多彩に使用して描かれているのが特徴です。

中にはクジラをモチーフにしたダイナミックな柄の万祝もあります。その鮮やかな色使いは「漁民民芸の結晶」と評されることもあるようです。

万祝の生地には通常は木綿が使われていますが、絹が使われた万祝も稀に見られます。万祝の染色技法は特殊で、この染色技法は現在までに日本全国各地にその伝統が継承されています。

万祝の特徴的な技法が現在の民芸品などに活かされていることからも、伝統を重んじる心が感じられますね。

葛布(くずふ)とは|気になる作り方や特徴、葛布の屏風を紹介


出典:ウィキメディア・コモンズ

葛布とは

上記の写真中の襖(ふすま)は、葛布で作られています。葛布(くずふ)とは山や野などの自然に自生する葛(くず)という直物の繊維を織り上げた布のことをいいます。葛布は絹や麻では出せない優雅さや優しい落ち着いた渋みのある光沢を兼ね備えています。葛布は和物だけでなく洋物にも愛用されています。

江戸時代では参勤交代の諸大名の御土産として扱われたり、明治時代には襖地として使用され、アメリカでは最高級の壁紙として親しまれています。まさに、葛布は世界中で愛される布の一つといえるでしょう。

葛布の歴史


出典:大井川葛布

次に葛布の歴史と、生産地などをご紹介します。

葛布とは葛の繊維を紡いだ糸から作られた織物であり、元は中国の江蘇省呉県草鞋山(そうあいざん)遺跡から発見されたのを起源とし、日本古来では庶民の衣類や上流階級の喪服など主に衣服に使われていました。

しかし現代では衣類に使用されることはほとんどなく、その多くは襖張り(ふすまばり)や壁張り、表装や装本用の布などで使用されています。

また葛布は日本三大古代布一つにも数えられるほど古くから作られており、そのことからも日本の伝統工芸として貴重であると言えます。

生産地としては大井川葛布が有名で、静岡県中部、島田市にその工房があり、いまも伝統的な製法がなされています。

葛布の特徴


出典:大井川葛布

葛布の特徴はその光沢にあり、光沢は繊維の平面に光が当たり、反射によって生まれます。

素の自然のまま織り込まれる繊維でありながら、製法ゆえに出現する不思議な光沢が葛布の最大の特徴であり、古くから上流階級に親しまれてきた理由にもなっていると考えられます。

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輪島の観光おすすめスポット8選|アクセスやコミュニティバスも紹介

伝統工芸品の輪島塗が有名な石川県輪島市。

観光に行けば活き活きとした自然、人、文化に触れることができます。輪島観光で押さえたい必見スポットを紹介します。

輪島とは?輪島へのアクセスは?


出典:写真AC

石川県輪島市は石川県北部能登半島の中核となっている街で、輪島塗や朝市、御陣乗太鼓などで全国的に有名です。古くからの港町で、かつては北前船の寄港地として三津七湊のひとつに数えられ日本を代表する港でした。

現在では温泉が点在し、アウトドアスポーツやマリンスポーツも盛んで能登空港が開港したことで石川県外からのアクセスもよくなったことから、観光客も増加しています。

輪島市のある能登半島は日本海に大きく突出しているため、寒暖の季節風を受けやすいのが特徴で、季節の移り変わりがはっきりしていて四季折々の景色を楽しむことができます。

また、北陸地方は雪深いイメージがありますが、金沢などと比べると比較的積雪は少なく、夏もやや涼しく過ごしやすい地域となっています。

車であれば北陸自動車道からのと里山海道経由で、飛行機の利用であれば小松空港で高速バス、あるいは能登空港からタクシー、電車の場合は金沢まで北陸新幹線も開通し、バスやレンタカーでの移動が可能で、アクセスも良好です。

1000年以上前から開かれている市|輪島の観光名所①

輪島の朝市

輪島の朝市の歴史は大変古いもので、1000年以上前、平安時代には行われていたという文献も残っています。かつては神社の祭礼日などの際に海産物などを持ち寄って物々交換していたのが発祥とされますが、室町時代になると毎月4と9が付く日に市が開催されるようになりました。

この市は明治時代になると毎日開催されるようになり、現在では、「朝市通り」と呼ばれる約360mの商店街で毎朝行われています。商店街には約200の露店が立ち並び、露店を出店するためには組合に加入し営業権を得なければなりませんが、この営業権は先祖代々受け継がれているものもあります。

近年、大型スーパーなどの進出によって地元の台所としての機能は薄れつつありますが、能登屈指の観光名所として歴史が継承されています。

日本の棚田百景にも選ばれた!輪島の観光名所②

千枚田


出典:写真AC

白米千枚田は能登を代表する観光スポットとして親しまれていて、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され2011年6月には日本で初めて世界農業遺産にも認定されました。

水田一面当たりの面積は18平方メートルほどしかありませんが、日本海に面して広がる、約4ヘクタール、1004枚にも及ぶ典型的な棚田の風景は圧巻です。またこの眺めは、古くから「田植えしたのが九百九十九枚あとの一枚蓑の下」、「越中富山は田どころなれど能登は一枚千枚田」といった古謡が唄い継がれています。

例年稲刈りの終わった10月になると「あぜのきらめき」というイルミネーションイベントが開催され、多くの観光客がおとずれます。

棚田は2万1000個のLEDで彩られ、千枚田に30分ごとに色を変えながら灯るLEDは幻想的です。

電源には太陽光の自然エネルギーが利用されているので、日没の約15分後に点灯します。天候や日没の時刻により点灯時刻が異なり、4時間後には徐々に消えていくのも特徴的です。

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【仙台の夏の風物詩】仙台七夕祭りの歴史と魅力を紹介

仙台の夏の風物詩の一つが仙台七夕祭りです。仙台市内のさまざまなところで催し物が開かれ、街中を七夕飾りが埋め尽くし、全国各地から訪れる人がいるほどの盛況ぶりです。

仙台七夕祭りの開催日、場所、見どころなどを紹介します。

仙台七夕祭りの歴史


出典:写真AC

東北三大祭りの一つでもある仙台七夕祭りその歴史は江戸時代初期伊達政宗が生きていた時代から続くと言われていま伊達政宗は七夕をモチーフにした和歌を残しておりここからもこの時代から七夕が愛されていた行事だということが伺えます

戦中など一時期は行われないこともありましたが仙台の商人たちが戦後の空気を変えたいと商店街に竹飾りを並べ仙台七夕祭りを復活させました

こうした心意気が現代にまで受け継がれ仙台の重要な観光イベントの1つにそして東北を代表する祭りになったのです

仙台の七夕祭りが開催される日程と場所


出典:写真AC

仙台七夕祭りは毎年8月6日から8日の間に開催されます七夕といえば7月のイベントですが仙台七夕祭りはなぜ8月に行われるのでしょうか

その理由は旧暦を基準にして開催しているためです歴史のある伝統行事では、今もなお旧暦基準で行われているものが多数あります仙台七夕祭りもその中の一つです

開催される場所は仙台駅のアーケード通りを中心に周囲の商店街各地で行われますそのために電車でアクセスする場合は駅を降りればすぐに仙台七夕祭りの雰囲気を味わうことができます

車でアクセスする場合には仙台宮城インターチェンジから降りて15分ほどになります

仙台の七夕祭りの特徴


出典:写真AC

仙台七夕祭りの特徴は楽しい祭とゆっくりと楽しめる祭りこの2つが融合しているということです

例えばお祭り広場では盆踊りや和太鼓の演奏といったパフォーマンスを楽しむことができ一方中心部から少し離れた伊達政宗が眠ると言われている瑞鳳殿では七夕ナイトと称してライトアップイベントが行われています

わいわいと皆で楽しみたいという人から境内で昔ながらの祭りを楽しみたいという人まで仙台七夕祭りではどちらの楽しみ方もできるようになっています

仙台七夕祭りの飾りについて


出典:写真AC

仙台七夕祭りでは短冊だけでなく多種多様な飾り付けがされています全部で7種類用意されており一つ一つに違った願いが込められ七つ飾りとも呼ばれています

短冊には学問上達を紙衣には災難の身代わりになってもらえる厄除け折り鶴には健康長寿巾着には富を貯められるように商売繁盛を投網の形をした飾りには豊漁豊作屑籠には清潔でいられるようにとそして吹き流しには織姫の織物をイメージしており織物の上達という願いが込められています

一つ一つをよく観察してみるとどれも精巧な作りになっているのがわかりまこれらは地元仙台の和紙職人などが手作りで丹精を込めて作っています価値にすると1本数万円もするものもあるというこれらの七夕飾りが街中に飾られます

乱暴に扱わなければ触ることもできるので触れたり風で揺られる音を聞いてみたりしてください特に吹き流しは紙とは思えないほどの柔らかさになっていますすべての種類を探してみるというのも祭りの楽しみ方の一つです

仙台の観光スポットおすすめ15選|アクセス・営業時間・見どころ

東北でも有名な観光地といえば宮城県仙台市ですよね。

仙台には多くの魅力あるスポットがあり、一日で網羅することはできません。今回は仙台に行ったら必ずおさえたい鉄板スポットを紹介します。

仙台の観光スポット①大崎八幡宮

仙台にきたらまずはここへ!


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大崎八幡宮は仙台市青葉区にある、仙台の代表的な観光スポットです。伊達政宗をはじめ、城下町の人々から厄除け、除災招福や必勝、安産の神として崇敬されています。

国宝に認定された社殿をもつ神社として有名で、安土桃山時代に建てられた唯一の神社と言われています。

【住所】
・宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6-1

【アクセス】
・仙台駅より車で約15分
・仙山線国見駅より徒歩15分
・東北福祉大駅より徒歩15分

【営業時間】
・8:00~17:00

【電話番号】
・022-234-3606

仙台の観光スポット②護国神社

歴史ファン必見スポット


出典:写真AC

護国神社は青葉山の仙台城本丸跡に創設された神社です。明治維新後の戦没者を祀っており、敷地内には有名な伊達政宗の銅像も立っています。

本丸跡の資料館などもあるので、歴史ファンにはたまらない観光スポットとなっています。地元のカップルが神前式を行うこともあるようです。

【住所】
・仙台市青葉区川内1番地

【アクセス】
・仙台駅から車で10分
・るーぷる仙台バス停仙台城址下車

【営業時間】
・8:30~17:00

【電話番号】
・022-223-7255

加賀友禅とは|特徴や繊細で伝統的な製作工程まで

国の伝統工芸に指定される三大友禅の一つ・加賀友禅。伝統の手法を守った手作業で作られる丁寧で繊細な図柄が評価されています。

一着持てば一生ものの財産になること間違いなしの加賀友禅の魅力を紹介します。

加賀友禅の「友禅」とは


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まず友禅というのは日本の伝統的な染色技法のひとつで、多色遣いの華やかな色彩や、繊細な図案が特徴です。モチーフは動植物や風景、器物など多岐にわたっており、滑らかな曲線でのびやかな絵柄が多いです。

輪郭の線に糊を置いてにじみを防ぐことでくっきりとした色柄になり、和服においては訪問着や留袖など、晴れやかな場面で着用される着物に多く見られます。

友禅は山地によっていくつかの種類があり、色合いや図案に違いが見られます。代表的なものとしては、様式的な図案や多色遣いが特徴的な京友禅、写実的な図案や深みのある色合いが特徴的な加賀友禅、渋みのある色合いにモダンな雰囲気を感じさせる東京友禅(江戸友禅)などが挙げられます。

加賀友禅とは


出典:写真AC

加賀友禅は三大友禅の一つであり、現在の石川県金沢市周辺で生産されている手描き友禅です。

加賀では桃山時代のころには藍染や茜染めなどが発達していましたが、江戸時代、元禄のころに京友禅の創始者である宮崎友禅斎が江戸から加賀に移住した際、友禅染の手法をもたらしたことで加賀友禅が確立したといわれています。そのため、加賀で古くから培ってきた染色技法と友禅染の技術が組み合わさり、京友禅とはまた異なった趣の友禅染になっています。

昔ながらの手描きによる染色だけでなく、型紙による摺込友禅や小紋等の型染など、様々な友禅染が見られます。国が指定する伝統的工芸品ですが、後継者不足の問題に悩まされてもいます。

しかし、加賀友禅は伝統的な手法を大切にしており、合理化ばかりを追求せず、手作業による工程を今も多く残しています。

加賀友禅の特徴


加賀友禅の特徴は、加賀五彩とよばれる藍、臙脂、草、黄土、古代紫といった伝統的な色彩を多く用いており、紅や紫、緑などの深みがあり、落ち着いた色合いが特徴的です。

使用するモチーフは動植物などが多いですが、高度に図案化した文様の多い京友禅に比べ、あるがままを描く絵画調の柄が多いです。

また、見た目が美しいものばかりでなく、あえて虫食いの葉をアクセントとして加えたり、柄の外側の色を濃くし、内側に向けて淡い色にぼかしを加えたりしているところに加賀友禅ならではの特徴が見られます。

加賀友禅の制作工程

加賀友禅は、分業が多い京友禅や江戸友禅と比べて、一人で作業を行う点が特徴的です。

まず着物の形に仮縫いをした白生地に、青い草花の汁を使って直接書き込んでいきます。この汁は水につけると消えてしまいます。

下絵ができたら、その線に沿って細く糊を置いていきます。これは糸目糊といい、異なる染料が輪郭からはみ出さないようにする防波堤の役割を担っていますので、隙間がないように丁寧に作業をする必要があります。

その後、加賀五彩を中心とした染料を筆などで生地に乗せていきます。彩色が終わったら生地を数十分間蒸し、糊や下絵の染料を洗い流します。その後、細かい部分を修正したり、生地を乾燥、湯のしをしたりして反物に整えれば加賀友禅の完成です。

加賀友禅の魅力

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加賀友禅の魅力は、写実的な暖かみのある図案、丁寧な手作業による繊細な仕上がりなどです。また、虫食い葉やぼかしといった他の友禅染には見られない特徴、加賀五彩の艶やかで幅広い年代の人が使用できる上品な色合いなど、着物愛好家からも高い評価をされています。

大胆な色遣いや図案も多く、伝統的でありながら個性的な着物を探している人にもおすすめです。近年では一部を機械化し、画一的な染色を行っている産地もありますが、加賀友禅は今なお手作業によるぬくもりや伝統を大切にしており、古くから伝わる着物のすばらしさや職人の高い技術力を感じることができます。

年配になってからも着用でき、長く楽しめるでしょう。訪問着などに一着買って大切に着れば、子供や孫にまで譲ることができる一生ものの財産になりますよ。

 

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折り紙会館とは?|館内の紹介(ギャラリー/工房/ショップ)など

東京にある「折り紙会館」では、折り紙の制作物展示から和紙・染紙制作の工房見学まで、折り紙の奥深さと魅力を体験できる施設です。さまざまな機能を備えた「折り紙会館」の魅力を紹介します。

折り紙会館とは

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折り紙会館は文京区湯島1丁目にある、日本伝統の和紙や折り紙などを遊んで学ぶことができる施設です。エントランスホールにはサンプル作品がたくさん展示されており、二階にもギャラリーとなっていて無料で展示されている作品を鑑賞することができるようになっています。

折り紙会館の3階はお土産から本格的な工芸のための書籍や商品などが販売されています。4階には染め工房があり、職人の手によって染紙が作られています。4階、5階に関しては教室が開催されています。気になる講座があれば参加することもできます。

折り紙会館のギャラリー

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折り紙会館の2階のギャラリーはレンタルスペースとして、有料で利用が可能です。様々なアーティストにスペースを貸すようになっています。

レンタル用とは「紙を使った作品が中心に」ということになっていますが、バラエティに豊んだ展示も相談によっては応じてくれるのでぜひ検討してみてください。

折り紙会館では利用以外に、鑑賞していくだけというのも問題ありません。どんなものが展示されているかは時期によっても違うのですが、紙で作った花や人形、おもちゃのようなものまで幅広く扱われています。

ちなみに折り紙会館のギャラリーの開場時間は10:00~17:30となっています。

折り紙会館の工房見学

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折り紙会館では工房の見学も可能になっています。折り紙会館の5階で染め師によって行われている和紙の製造工程を見ることができます。

基本的には開館時間内ならいつでも工房を見学可能ではあるのですが、作業によっては扉を閉めないといけないこともあり、そのときには見学はできないようになっていますので注意しておきましょう。

10人以上の見学は事前の予約が必要になります。

【春から注意が必要!】暑い日に気になる紫外線を数値化した「UV指数」とは

日焼けが気になるのは夏だけではありません。最近は平年に比べ気温が高い日が続き、春から日焼けをきにする必要があります。

日焼けやシミの原因になるといわれている紫外線の強さを測る「UV指数」をご存知ですか?

今回は、UV指数による紫外線の強さの目安、調べ方、簡単にできる対策を紹介します。

UV指数とは?


出典:ぱくたそ

UV指数とは、別名「UVインデックス」とも呼ばれるもので、紫外線の強さを数値化したものです。このUV指数は世界共通で使われるもので、紫外線が人に与える影響を「UV指数」として表すことで分かりやすくしています。

UV指数が1~2の場合は紫外線が弱く、屋外にいても特に問題はありません。3~5になると紫外線の強さは中となり、日中は日陰に入るように促しています。

UV指数が6~7になると紫外線は強く、日焼け対策をして外出するようにという注意があります。8~10になると紫外線がとても強いので、できるだけ屋外へでることは控えた方がいいという表示です。

そして11以上の強いUV指数になると、紫外線対策を「必ず」するようにという数値になっています。このUV指数は気象庁のホームページでも見られるようになっていて地域ごとに1時間単位で確認できますし、今後の予測もみることができます。

UVの種類


出典:pakutaso.com

紫外線には3種類あり、それぞれ特徴があります。

「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類ですが、一番強力で悪い影響のある「UV-C」はオゾン層が吸収してくれるので地表には届きません。「UV-A」はシワなどの肌の老化を引き起こす原因と言われています。肌の表面だけでなく真皮にまで届くので老化がすすむ要因となっています。

そして「UV-B」はもっと強く、シミの原因となるだけでなく皮膚病なども引き起こす原因となっています。「UV-A」よりも強力であり、その有害性は1000倍近くもあるといわれています。

年間で一番UV指数が強いのはいつ?


出典:Pixabay

紫外線は1年中降り注いでいますが、どの時期が一番強いのかは「UV-A」と「UV-B」かによっても違います。シワなど老化の原因ともなる「UV-A」は年間を通してみてもそこまで大きな違いはありませんが、年間で一番高いのは6、7月となっています。

そして皮膚病や日焼けを引き起こす原因となっている「UV-B」が一番強い時期は7月、8月となっています。冬と比べるとその紫外線量は5倍ともいわれているので、夏は紫外線対策を怠らないようにしていきましょう。

1日の内では昼頃が一番紫外線の強くなる時間帯なので、外出する際は日焼け止めを塗ったり帽子を被ったり、日傘をさして出かけるようにすることも大事です。前もってUV指数を確認しておくなどすれば安心です。

UVが体に与える影響

大人の趣味を見つけよう!一人でも楽しい大人の趣味おすすめ8選

子供のころは何にでも興味が持てたけど、大人になったら続けられる趣味もなくなった…なんてことはありませんか?または、仕事が忙しく、趣味に費やす時間もお金もないという方もいらっしゃるでしょう。ですが、お金をかけなくても始められて、意外と続く趣味というのはあります。

そこで、今回は大人だからこそ似合う、大人だからこそできる、粋な趣味を紹介していきます。是非、こちらを参考にして充実した趣味ライフを送ってみてください。

大人の趣味その1<カメラ>


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まずはカメラです。眼の前の情景をカメラに収める楽しさは誰もが一度は味わったことがあるのではないでしょうか。始めは携帯電話に備え付けのカメラからでも構いません。被写体を取りたいという気持ちが高まることでカメラの楽しさがどんどん大きくなります。

カメラには他の大人の趣味とも合わせやすいというメリットがあります。例えば旅行の際にカメラがあれば、その風景を残すことができますし、釣りが趣味の場合には釣った魚の撮影など、他の趣味と並行して楽しめるのがカメラの魅力です。

また、ただ写真をとるだけでなくInstagramなどのSNSで撮った写真をアップしてみるのも良いです。人に見せる写真を撮ることでより一層楽しみが深まるでしょう。アップした際にいいね!がつくとモチベーションもあがります。

大人の趣味その2<絵画>


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絵画を趣味にしてみるというのもいかがでしょうか。子供の頃に絵を描いた思い出はあるけれど大人になってからはさっぱりだという人が多いのではないでしょうか。

絵画と一言に言っても様々な方法があります。風景画なのか人物画なのか、油絵なのか水彩画なのか色々と触れてみることで絵を描く楽しさを見つけ出してみてください。絵に対する知識が深まってくると、次は絵画を見る楽しさにも繋がってきます。各地の美術館を回るのもいいですね。

「私は絵を描くのは下手だからちょっと…」なんて方も、あくまで趣味ですので上手く描こうという必要はありません。そのときの自分の思いや感情を絵によって表すことでストレス発散にもなりますし、時には人の心を動かすほどの絵となっているかもしれませんよ。

大人の趣味その3<旅行>


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大人の趣味と言えばやっぱり外せないのが旅行ではないでしょうか。お友達どおしで旅行に行くのも良いですが、自由気ままに一人旅、なんてのも素敵ですね。大人になるに連れて予算にも少し余裕ができ、今まで行けなかったような場所にも行けるようになります。癒し旅やグルメ旅、知識を深めるための見学旅など様々な旅行を楽しみましょう。

いつもとは違う生活、仕事に疲れた体には最高の休息期間になります。気分も晴れやかになり、ストレス解消には打って付けの大人の趣味です。他の趣味のための旅行というのもいいですね。カメラで収めるために旅行に行く、絵を描くために旅行に行くというのも素敵です。