伝統工芸品の輪島塗が有名な石川県輪島市。
観光に行けば活き活きとした自然、人、文化に触れることができます。輪島観光で押さえたい必見スポットを紹介します。
輪島とは?輪島へのアクセスは?
出典:写真AC
石川県輪島市は石川県北部能登半島の中核となっている街で、輪島塗や朝市、御陣乗太鼓などで全国的に有名です。古くからの港町で、かつては北前船の寄港地として三津七湊のひとつに数えられ日本を代表する港でした。
現在では温泉が点在し、アウトドアスポーツやマリンスポーツも盛んで能登空港が開港したことで石川県外からのアクセスもよくなったことから、観光客も増加しています。
輪島市のある能登半島は日本海に大きく突出しているため、寒暖の季節風を受けやすいのが特徴で、季節の移り変わりがはっきりしていて四季折々の景色を楽しむことができます。
また、北陸地方は雪深いイメージがありますが、金沢などと比べると比較的積雪は少なく、夏もやや涼しく過ごしやすい地域となっています。
車であれば北陸自動車道からのと里山海道経由で、飛行機の利用であれば小松空港で高速バス、あるいは能登空港からタクシー、電車の場合は金沢まで北陸新幹線も開通し、バスやレンタカーでの移動が可能で、アクセスも良好です。
1000年以上前から開かれている市|輪島の観光名所①
輪島の朝市
輪島の朝市の歴史は大変古いもので、1000年以上前、平安時代には行われていたという文献も残っています。かつては神社の祭礼日などの際に海産物などを持ち寄って物々交換していたのが発祥とされますが、室町時代になると毎月4と9が付く日に市が開催されるようになりました。
この市は明治時代になると毎日開催されるようになり、現在では、「朝市通り」と呼ばれる約360mの商店街で毎朝行われています。商店街には約200の露店が立ち並び、露店を出店するためには組合に加入し営業権を得なければなりませんが、この営業権は先祖代々受け継がれているものもあります。
近年、大型スーパーなどの進出によって地元の台所としての機能は薄れつつありますが、能登屈指の観光名所として歴史が継承されています。
日本の棚田百景にも選ばれた!輪島の観光名所②
千枚田
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白米千枚田は能登を代表する観光スポットとして親しまれていて、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され2011年6月には日本で初めて世界農業遺産にも認定されました。
水田一面当たりの面積は18平方メートルほどしかありませんが、日本海に面して広がる、約4ヘクタール、1004枚にも及ぶ典型的な棚田の風景は圧巻です。またこの眺めは、古くから「田植えしたのが九百九十九枚あとの一枚蓑の下」、「越中富山は田どころなれど能登は一枚千枚田」といった古謡が唄い継がれています。
例年稲刈りの終わった10月になると「あぜのきらめき」というイルミネーションイベントが開催され、多くの観光客がおとずれます。
棚田は2万1000個のLEDで彩られ、千枚田に30分ごとに色を変えながら灯るLEDは幻想的です。
電源には太陽光の自然エネルギーが利用されているので、日没の約15分後に点灯します。天候や日没の時刻により点灯時刻が異なり、4時間後には徐々に消えていくのも特徴的です。
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