「九谷焼」の絵付け体験で金沢の伝統工芸に触れる

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加賀友禅にはじまり、金箔工芸や陶芸、蒔絵に刺繍…。伝統工芸がさかんな石川県金沢市で、旅のプログラムにぜひ取り入れたいのがものづくり体験。金沢市内には、工房見学のほか各種体験ができるスポットがたくさんあります。

今回は、子どもから大人まで気軽にチャレンジできる、九谷焼の絵付け体験をピックアップ。筆者による体験レポートもあわせてご紹介します。

金沢の伝統工芸「九谷焼」の絵付け体験をするなら、九谷光仙窯へ

九谷焼とひと口にいっても、ろくろ体験や和絵具での絵付けなど、体験できる内容はさまざまです。筆者が訪れたのは、明治3年創業の歴史ある窯元「九谷光仙窯」。こちらでは、ろくろによる成形から絵付けまで一貫して、職人さんたちが手作業で製作を行っています。

三大茶屋街のひとつ、にし茶屋街からも歩いていけるため、観光の合間に立ち寄るのにもぴったり! 敷地内にはショップも併設されており、多彩な色や柄のアイテムがそろいます。

好きな器を選んで、九谷焼の絵付け体験スタート

工房を見学した後、体験スペースへ案内されました。まずは、15種類ほどある器から好きなものを選びます。お酒好きな筆者は、日本酒用の徳利と盃2個を絵付けすることにしました!

「九谷光仙窯」での絵付け体験は、素地とよばれる白い器に線描きをして、彩色は職人さんにおまかせするというスタイル。作業時間はアイテムにもよりますが、だいたい1時間くらいです。

九谷焼のサンプルを参考に絵付けのデザインを決定

実際にここで製作されたサンプルを見たり、さまざまなモチーフの載った素材集を眺めたりしながら、器に描くデザインを決定します。体験時にできるのは上絵付けのみですが、色を指定することはもちろんOK。

「九谷五彩」と呼ばれる五色の釉薬のほか、全9色を自由に組み合わせながら、オリジナルデザインをつくりあげることができます。複雑な色柄にしたい場合は、職人さんたちにもわかりやすいようにイラスト付き指示書を用意するのがおすすめです。

慣れれば簡単!「九谷焼」メインの絵付け体験

道具の使い方をレクチャーしてもらった後、赤色の顔料を水で溶き、筆や竹串で器に輪郭を描いていきます。細かい柄を描く作業は一見難しそうですが、コツをつかめば意外とスムーズにできます。部分的な修正もできるので、途中で失敗してしまっても安心です。焼き上がりを想像しながら、最後まで仕上げていきます。

体験で絵付けしたオリジナルデザインの九谷焼を金沢土産に

絵付けをした器は、彩色と仕上げを施した後、約二ヶ月で手元に届きます。できあがりまでに少し時間がかかりますが、待つ間のワクワク感もまた楽しいもの。絵付け体験はスペースに限りがあるので、予約してから訪れましょう。旅の思い出に、世界にひとつだけの九谷焼を作ってみてはいかがでしょうか。

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