大阪のお正月には欠かせない郷土料理「白みそ雑煮」のレシピ

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煮たり焼いたりしたお餅と具材を入れて、醤油や味噌ベースのだし汁でいただくお雑煮は、お正月ならではのごちそうです。地域によって、お餅の形や用いる具材、味つけはさまざま。

今回は、大阪の郷土料理としても有名な「白みそ雑煮」のレシピをピックアップ。「関西風のお雑煮ははじめて!」という方でも失敗なく作れるコツが満載です。

大阪の郷土料理「白みそ雑煮」ってどんなもの?

大阪や京都をはじめ、関西地方に広く伝わる白みそ雑煮。具材には丸もちと根菜類が入るほか、白みそ仕立てのとろりとしたスープが特徴です。大阪の白みそ雑煮の場合、もちは焼かずに入れるのが一般的。具材は大根、金時人参、里芋、焼き豆腐などが一般的で、トッピングにはかつおの糸削りが用いられます。彩りがほしいときは、もどした花麩や三つ葉をあしらって。

大阪の郷土料理「白みそ雑煮」の定番レシピをご紹介!

〔材料(2人分)〕
昆布だし 500ml
丸もち 4〜5個
大根(小) 1/3本
金時人参 1/2
里芋 2個
白みそ 80g

〔トッピング〕
かつおの糸削り、花麩、細切りにしたゆずの皮など 適量

「白みそ雑煮」の具材と切り方のポイント

今回用意した具材は大根、金時人参、里芋。すべて丸くきれいに形を切りそろえるのが大阪風で、「角が立たないよう、丸く収まるように」という意味が込められているのだそうです。

大阪のスーパーマーケットや市場で、お正月時期になると細い「雑煮大根」や金時人参が多く出まわるのはこのためです。大きさや薄さをそろえておくと野菜が煮くずれしにくいうえ、火の通りも均一になります。

〔作り方〕
1.大根、金時人参、里芋の皮をむいて同じ大きさに切りそろえる。必要なものは丸く形をととのえる。

2.昆布だし250mlと1を小鍋に入れて火にかける。沸騰したら弱火にして、具材が柔らかくなるまで煮て、バットなどに引き上げておく。別の鍋で丸もちをゆでる。

3.新しい鍋に残りの昆布だし250mlを入れて沸騰させたら、白みそを溶きながら加える。

4.3に丸もちと野菜を入れて軽くなじませたら、汁ごとお椀に盛りつける。

5.かつおの糸削り、もどした花麩、細切りにしたゆずの皮をトッピングする。

大阪の郷土料理「白みそ雑煮」を成功させるコツ

白みそ雑煮をおいしく作るコツはふたつ。ひとつめは、白みその分量。一般的な味噌汁のイメージは捨てて、とろみがつくぐらい思いきって加えた方が濃厚に仕上がります。

ふたつめは、昆布だしを使うこと。ひと晩かけて昆布をもどし、火にかけて沸騰直前に引き上げておきましょう。顆粒だしには出せない上品な旨みが、雑煮の味わいをワンランクアップしてくれますよ。

いかがでしたか?大阪の郷土料理「白みそ雑煮」のレシピをご紹介しました。お正月のお餅を有効活用して、ぜひ作ってみてくださいね。

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