弓道の道具・予算はどのくらい?
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弓道を行うには、多くの道具をそろえる必要があります。 まずは弓ですが、初心者は安価で使いやすい、グラスファイバーのものがおすすめです。
価格はだいたい、3~4万円程度。矢は、ジェラルミン製で七面鳥の羽のものが安く、6本セットで12,000円程度。あとは矢筒が3,000円、弦は500円ほどで購入できます。
ほかにも、稽古用のゴム弓と巻藁矢がそれぞれ2,000円ほどの価格です。 弓道衣は、袴、帯などすべて合わせてだいたい15,000円~3万円前後。弓懸という鹿の川でできた手袋も、1万円以上の価格です。
これらをすべて揃えるには、8~10万円前後は予算を用意しておいたほうがよいでしょう。 ただし、最初からすべて道具をそろえる必要はありません。必要なものをその都度、少しずつ購入していくのがおすすめです。
和弓と洋弓の違いとは
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和弓と洋弓の大きな違いは、その形状や機能性にあります。 和弓は、弓と弦だけを用いたシンプルな作りの長弓です。上が長く、下が短い形状をしています。
一方、洋弓は和弓より短く、上下対象の形状をしています。洋弓は矢の通り道がえぐられているため、まっすぐ飛びやすくなっています。
ほかにも、振動を吸収するスタビライザー、照準を定めるサイト、矢を引いたときの長さを安定させるクリッカーなど。命中精度を高めるために、洋弓にはさまざまな補助具が付いています。
このように、洋弓はスポーツとしての効率をもとめた機能性の高い弓となっています。 ほかにも、弓の使い方にも違いがあります。
和弓は、矢を耳の後ろまで引きます。そのさい、反動で弦が顔に当たらないよう矢を弓の右側につがえます。弦を持つ右手は、親指の根本で引っ掛けるような「蒙古式」を用います。
一方、洋弓は矢を飛ばしやすくするために弓の左側につがえ、顎辺りまで引きます。弦を持つ右手は、人差指と中指、薬指を使う「地中海式」です。
世界で注目されている弓道を始めてみよう
武道のひとつとして、日本で長く受け継がれてきた弓道。現在では、スポーツや競技としての側面も強くなり、海外でも競技団体が増えています。
じつはその競技人口はかなり多く、全日本弓道連盟の登録者数は14万人以上。なかでも、女性が半数近くと武道ではとても高い割合となっています。 年齢層も幅広く、まさに生涯を通じて打ち込むことのできる競技のひとつ。興味を持った人は、ぜひ近くの道場まで気軽にたずねてみてください。
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