大都市のイメージが強い東京ですが、東京湾の沖合いの太平洋に浮かぶ多くの離島が所属する東京は全国の都道府県の中でもトップクラスに離島部が多い自治体であるという側面も持っています。
伊豆七島と呼ばれる7つの離島と、周辺の8つの離島で形成される伊豆諸島、4つの無人島で形成される豆南(ずなん)諸島、父島を中心とした父島列島、母島を中心とした母島列島、聟島(むこじま)を中心とした聟島列島の3つの列島で形成される小笠原諸島など、主な離島だけでも34もの離島が東京都に属しています。
しかし多くの離島は無人島であり有人島として、一般人が居住している離島は11島に留まりますが、南国の雰囲気が色濃く漂い手付かずと言っても過言ではない良好な自然環境が非常に魅力的だといえるため、東京の離島はダイナミックな自然が体験できる観光スポットとして再認識され始めています。
伊豆諸島最大の面積を誇る!東京の離島①
大島
出典:写真AC
東京の離島の中で最も本土に近いのが伊豆半島の東側に浮かぶ大島です。島の面積は90.73平方キロ、周囲49.8kmの島は伊豆諸島と呼ばれる離島群の中で最大の面積を誇ります。
島の中央部には活火山として知られる三原山が位置し、2015年現在で8,253人の人口を有する東京都所属の離島です。
東京からは海路と空路でアクセスすることが可能で、海路は東京竹芝桟橋から高速ジェット船で約1時間45分、大型定期船で夏は約6時間10分、冬は約8時間の航海、空路は東京調布空港から約25分のフライトで結ばれています。東京の離島の中でも非常にアクセスしやすい離島だと言えるでしょう。
1~3月の椿まつり、2月のカメリアマラソン、6月のトライアスロン、8月のトウキョウズカップや夏祭りは例年非常に多くの観光客や参加者で賑わいます。離島らしく伊勢海老、とこぶし、サザエ、金目鯛などの海鮮やクサヤ、天草、海塩などの海産物が観光客には人気です。
バイキング号事件の舞台!東京の離島②
御蔵島
出典:写真AC
東京から南約200kmの海上に浮かぶ面積約20.51平方キロ、周囲約16.4kmの円形の離島が御蔵(みくら)島です。
島の中心に位置する御山(おやま)を中心に広がる山岳地帯が海岸線にまで伸び、海水に浸食されて生み出された断崖の雄大な景色が迫力満点の御蔵島は2015年現在で298人の人口を有する東京都所属の離島です。
東京からは一般的には海路でのみのアクセスとなり東京竹芝桟橋から約7時間40分の航海で結ばれています。
アメリカの商船が1863年に座礁事故を起こし、島民たちの救助活動の結果480名もの乗員を救助したバイキング号事件の舞台となった御蔵島港近くには現在緊急用のヘリポートが設置されています。
島民が少ない御蔵島は8月に催される夏祭りが主なイベントとなります。
自然の豊かな御蔵島の特産品は伊勢海老やスズキの一種であるタカベなどの海鮮やニオイエビネラン、サクユリ、あしたばなどの植物、つげや桑を用いた細工などが挙げられます。御蔵島は大自然が多く残される魅力的な東京の離島の1つだと言えるでしょう。
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