郡上踊りの衣装
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踊るときの衣装に決まりはありません。地元の人だけでなく、観光客の方でも誰でも気軽に参加できるのが郡上踊りの特徴です。しかし、郡上八幡という町は日本の夏風情があふれる街。浴衣で行くのが良いでしょう。
「浴衣か~チョット面倒だなぁ・・」と思った方も実際の祭りの雰囲気を味わうと、「浴衣で来ればよかった!」と思うはずです。浴衣を持参しなくても、町には浴衣をレンタルできる呉服店もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
また、「下駄」はぜひ用意してください。下駄を鳴らす音は踊りの調子を高めてくれます。はじめての郡上踊りに、慣れない浴衣と下駄だと、ぎこちない動きになってしまうと不安に思うかもしれません。
せっかく参加するのであれば、浴衣に下駄で踊ってみるのがよいかもしれません。きっと素敵な夏の思い出になります。
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郡上踊りの免許証
photo by tsuda
郡上踊りには「おどりの免許証」があります。なんと、踊り上手な人には郡上おどり保存会から免許状が公布されます。「これはうまい!」という方にはその場で免許皆伝と記した木の札を手渡しされます。
その木札をおどり会場にある、郡上おどり保存会の事務所へ持って行くと「正調郡上おどり世久(よく)修得されたことを証します」と記された立派な免許状に交換することができます。審査方法は、毎晩10時ごろになるとその日の課題曲が発表され、郡上おどり保存会員による審査が行なわれます。
ひと晩に公布されるその人数は公表されていません。郡上踊りに参加した方全員が対象となるので、旅先の思い出として免許取得を目指してみるのも面白いです。
郡上踊りの踊り助平とは?
「助平」と聞くと、どうしてもいやらしさを感じてしまいますが、「助平」の意味合いとして本来は「あることに非常に強い興味を示す」ことを指していたといわれています。
郡上踊りの「踊り助平」は、踊りに非常に強い興味がある人のことを指すということになります。一言でいうと「踊りが超好きな人」です。朝まで踊り続けることができる人は「踊り助平」といっても過言ではなさそうです。
また、郡上踊りは、雨が降っても行われます。「踊り助平」たちは「雨が降ったらずぶ濡れる」くらいは平気なようです。見物している人たちの傘の列の中をずぶ濡れになりながら踊る人たちは「踊り助平」間違いなさそうです。
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