半襟とは
半襟は着物の下に着用する長襦袢の襟の部分に使用するものになります。 無地のものから刺繍や柄入りなどがあり、半襟の中に襟芯を入れてその上に和服を着用数することでより綺麗に着物を楽しめるものになります。
半襟の役割
半襟の主な役割は長襦袢や着物の襟を汚さないようにするためのものになります。 半襟は着物からは1センチ未満しか見えないものになりますがこの小さな部分を綺麗にすることと、飾ることで着物を着つけた際の完成度がより高くなります。
半襟のつけ方(縫い方)
半襟を長襦袢に縫い付けることを「半襟をかける」といいます。 衣装屋さんや和服のレンタルが可能なお店などでは長襦袢に半襟はきちんとかけてありますが、個人で所有する着物などは自分で半襟をかけることになります。
半襟の付け方などは実際の写真での工程として和服屋さんが公開しているものがあります。
荒川益次郎商店:http://www.sanbido-shop.com/html/page33.html
半襟をたるませないことや手縫いでつけていくなど、普段の生活にはないものなので慣れない人も多いです。
半襟のつけ方(縫わない方法:両面テープやピンを使った方法)
上記で紹介した半襟の付け方ですが、たるませずに縫い付けていくのは難しいという人がほとんどでしょう。そんな人のために針と糸を使わずにスナップやマジックテープなどで半襟を簡単に着けられるように作られた半襟もあります。
半襟は着物を脱いだ後には外して洗濯をし、アイロンを当てて仕舞っておくことが一般的です。 これは半襟に皮脂やファンデーションなどが付いてしまうことなどからもあり、着物を着用する前に半襟を準備してかけ直すことが基本であり、衛生面や着物、長襦袢を傷めないために大事になってきます。
半襟と格闘する人は多く、スナップ式で襟芯の入った半襟やマジックテープ式などの半襟も多く販売されており、和装を身近な物にしたいという和装業界の考えから考案されました。
ファスナー式の半襟
襦袢を作る際にファスナー式の半襟を一緒に購入することが最近は流行っており、より半襟を簡単につけられるようになってきました。
このファスナー式の半襟は、ファスナーに対応した襦袢での使用になりますが、半襟を手軽に買えることができ季節に合わせたおしゃれが楽しめるのもファスナー式のメリットになります。 襦袢を作り直す予定などがある人で着物を多く着用する場合はファスナー式は非常に嬉しい存在になります。