郷土料理は各地域の特産物をうまく活用し風土にあった料理として昔から親しまれてきました。郷土料理は今でも各家庭の食卓で見受けられ、受け継がれています。
今回は様々な地域の郷土料理をご紹介していきます。是非、自分の地域だけでなく他地域の郷土料理もチェックしてみてください。
郷土料理と地方グルメの違いとは
郷土料理とはその地方独特、または特定の地域発祥の料理のことです。その土地ならではの食材を用いたり調理方法で作られたりするもので、各家庭や地域で受け継がれています。
「地方グルメ」と似ているようにも感じますが、地方グルメは観光客を呼ぶため、利益のために作られているものも多いです。一方郷土料理は利益などのためではなく、地域や家庭で受け継がれた伝統的な料理のことで、家庭で食べられることが多いという特徴があります。
<北海道の郷土料理>
新鮮な海産物や美味しい野菜がたっぷり!
出典:写真AC
北海道は農業が盛んで海産物が多く採れることからも、北海道の郷土料理は野菜や海産物を使用したものが多くなっています。中でも有名なのは「石狩鍋」「ちゃんちゃんやき」「三平汁」で、北海道全土で親しまれている郷土料理です。
まず「石狩鍋」ですが、これは北海道の帯広地域では「十勝鍋」とも呼ばれています。鮭やキャベツ、玉ねぎなどの野菜を入れて味噌で味付けをした鍋です。
そして「ちゃんちゃんやき」は、これも鮭やキャベツなどの野菜の野菜や山菜を大きなフライパンやホットプレートで蒸し焼きにしたものです。北海道の中でも地域によって若干味付けが異なりますが、味噌がベースになっています。
「三平汁」は昆布でダシをとった同じく鮭やニシン、野菜を入れた塩味ベースの汁物です。
北海道は寒い地域のため、体を温める汁物や味噌味の郷土料理が多くなっています。
<東北地方の郷土料理>
気候ならではの体温まる郷土料理
出典:写真AC
東北地方にも郷土料理はいろいろありますが、その中で「きりたんぽ鍋」「じゃっぱ汁」「いものこ汁」を紹介していきます。
「きりたんぽ鍋」はお米から作った「きりたんぽ」、鶏肉やキノコ類を入れた鍋で、醤油ベースの味付けをしています。
「じゃっぱ汁」はタラのアラや肝、大根や人参などを入れた具沢山の味噌汁になっています。「じゃっぱ」とは魚の骨や内臓などのことですが、身だけではなく肝などもいれることで奥深い味となっています。
「いものこ汁」は豚肉や鶏肉、里芋や人参などの根菜、コンニャクなどを入れて煮込んだ郷土料理です。家庭によって醤油ベースか味噌ベースかに分かれます。東北地方も北海道と同じく寒い地域性のため、体が温まるような郷土料理が多くなっています。