<関東地方の郷土料理>
濃口醤油がベース
出典:写真AC
関東の有名な郷土料理には「どぜう鍋」「なめろう」「ほうとう」などがあります。
どぜう鍋の「どぜう」とは「どじょう」のことで、どじょうとゴボウを一緒に入れた鍋のことです。醤油や砂糖、酒などで煮込み、下処理してぬめりを取ったどじょうを入れてネギをかけていただきます。
「なめろう」は魚のたたきで、アジが多く使われますが、タラやイワシなども用いられます。味噌やショウガ、ネギなどを混ぜてご飯の上に乗せて食べます。
そして「ほうとう」は、小麦粉を練って作った麺です。うどんは作る工程で寝かせますが、ほうとうは寝かさないため、とろみがあるのが特徴です。麺が太いので食べ応えがあり、うどんと同じ容量で野菜と一緒に食べたり麺つゆに浸けたりして食べます。
<中部地方の郷土料理>
素朴で美味しい料理の数々
出典:写真AC
中部地方の郷土料理には「味噌煮込みうどん」「ブリ大根」「ひんのべ汁」などがあります。
「味噌煮込みうどん」は味噌ベースのスープにうどんを入れて煮込んだものです。特に具材は決まっていませんが、ネギや鶏肉、卵などを一緒に入れることが多いです。
「ブリ大根」は全国的にも有名ですが、もとは中部地方の郷土料理です。ブリと大根を醤油や砂糖などで煮込んだ煮物で、ほろほろと溶けるような食感と、しっかり味のしみ込んだ大根がクセになる料理です。
「ひんのべ汁」は小麦粉からつくった「すいとん」が入っている汁物で、めんつゆベースのものや味噌ベースのものがあります。他の地方でも「すいとん」を使った汁物があり、地域によっても呼び方が変わるという特徴があります。
ツルツルとした喉越しを楽しみながらいただきます。