謎の生物妖怪①
塗り壁
マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』の登場キャラクターとしてのイメージが強い塗り壁は全国的に伝説が残る妖怪です。「野襖(のぶすま)」、「壁塗り」、「塗坊(ヌリボウ)」、「シマーブー」など多くの種類の別称が残っています。
一般的には「夜道を歩いていると、突然目の前に見えない壁が立ちはだかり、前へ進むことができなくなる」「壁の脇をすり抜けようにも、どこまでも壁が続きすり抜けることもできない」と言われます。 道を塞ぐだけでそれ以上の悪さをしないことから、妖怪の中でもユーモラスなものであると言えるでしょう。
謎の生物妖怪②
やまびこ
妖怪やまびこは山や谷に向かって声や音を発したときにやまびこが応えるという、一般的には無害な種類の妖怪です。山の神や精霊として考えられていることもあり、妖怪の1種類として処理することができない微妙な存在だと言えます。
島根県に伝わる「呼子(よぶこ)」と呼ばれるやまびこは、大蛇神・八岐大蛇の生贄を探していると言われ、こちらはやまびこの中でも危険な部類であるといえます。
謎の生物妖怪③
いったんもめん
photo by kyu3 さん
マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』の登場キャラクターとして人気の高いのがいったんもめんです。鹿児島県に伝わる妖怪で、夕暮れ時に約一反(約10.6メートル×30センチ)の大きさの木綿のようなものが飛んできて、首に巻きついたり顔を覆ったりして窒息死させたり、人を体に巻き込んで飛び去ってしまうなどと言われています。