その他の日本の喧嘩祭り①
糸魚川けんか祭り
日本三大喧嘩祭りの候補は他にもあります。「糸魚川けんか祭り」も二基の神輿がぶつかり合う勇壮なお祭りで、こちらは天津神社の春の例大祭となっています。
一の神輿と二の神輿が天津神社の境内で10回前後ぶつかり合い、揉み合うお祭りです。神輿はもちろん、どんどん傷んでいきますが遠慮はしません。
揉み合いは寺町と押上との二つの地区が対抗する形で行われ、最後は合図で一斉に走り出す「御走り」で勝敗を決します。寺町が勝つと豊作、押上が勝てば豊漁とされます。日程は毎年固定で、4月10日・11日で、両日とも神輿の競り合いが実施されます。
その他の日本の喧嘩祭り①
伊万里トンテントン祭り
出典：写真AC
伊万里トンテントン祭りは、伊万里焼で有名な佐賀県伊万里市の伊萬里神社で毎年10月22日から24日に開催されます。
伊萬里神社は、3社が合祀して生まれた神社ですが、そのうち、五穀豊穣祈願の香橘神社と、漁を祈願する戸渡嶋神社との祭礼争いから、この喧嘩祭りが生まれたという説があります。
両社はそれぞれ、楠木正成と足利尊氏につながる縁があるため、トンテントン祭りは南北朝争乱を背景にしているのです。このお祭りは、合戦上におけるお神輿と団車との激突が売り物ですが、2006年に死者を出したため、それ以来はやや縮小し、安全性確保を模索しながら行われています。お祭りのクライマックスは、双方が伊万里川に組み合ったままなだれ落ちる川落としです。その後総出で引き上げますが、荒神輿が先に上がれば翌年は豊穣、団車が先に上がれば豊漁になると伝えられます。
喧嘩祭りは勇敢で豪快
勇壮で豪快な喧嘩祭りについて見てきました。
時として死傷者も出す危険なお祭りもありますが、ハレの日のお祭りは、地域に根付いた欠かせないものです。観光客もぜひ、地元の祭りへの思いを感じ取って楽しみましょう。
喧嘩祭りの迫力が家でも楽しめるDVDもあります。
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