精米歩合は、日本酒の質を決める重要な要素|歩合に応じた酒の特徴を紹介

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精米歩合による日本酒の分類③

特別(純米・本醸造)酒


出典:写真AC

特別純米酒は、精米歩合60%以下、麹歩合15%以上、アルコール添加をしていないものを指します。 また、大吟醸酒や吟醸酒同様に、アルコール添加をしているものは、純米を付けずに「特別本醸造酒」と呼びます。 これだけ説明すると精米歩合も60%以下で、吟醸酒の吟醸酒と全く同じではないかと思われますが、違いが2つあります。

1つ目は、「純米酒のイメージで飲んでもらいたい」という酒造側のアピールです。 吟醸酒とは異なる味わいの為に、純米酒の方がより近い味わいであると伝えたい為です。 2つ目は、「特別と名の付くだけに、特別な造り方をしている」からです。

実は明確な基準が無いのですが、従来の酒造法ではない造り方をしているから、このような名前になっています。 その為、「特別」と付いた日本酒は、基本的にはラベルにその酒造法を記載しています。 今までの酒造とは違った味わいを楽しみたい方には魅力的な分類とも言えるでしょう。

精米歩合による日本酒の分類④

純米酒

純米酒は、精米歩合の規定は無く、麹歩合15%以上、アルコール添加をしていないものを指します。 つまり、精米歩合が90%でも95%でも純米酒と名乗ることができのです。 その為、精米歩合の規定が存在しない日本酒なので、お米本来の味を楽しめるのが純米酒の特徴です。

日本酒では滅多に味わえないねっとりとした米の粘り気や雑味を味わえる、特殊な日本酒ではあります。 これ程の精米歩合のパーセンテージを見かけないので、逆に貴重な日本酒とも言えるでしょう。

精米歩合による日本酒の分類⑤

本醸造酒


出典:写真AC

本醸造酒は、精米歩合70%以下、麹歩合15%以上、アルコールを添加しているものを指します。 居酒屋チェーンや一般的なスーパー等でよく見かける日本酒が本醸造酒となっています。 精米歩合が70%まで許されている分だけ安価で、雑味やクセがあり、甘みが無い日本酒とも言えます。

雑味やクセがある日本酒が好きな方や、とにかく安くていいから日本酒が飲みたいという方にはオススメしますが、そうでない方にはオススメしにくいです。

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