現存する沖縄最古の古酒は何年もの?
出典:識名酒造HP
現在、沖縄において公表されている古酒の中で、もっとも歴史がある古酒は、約150年以上熟成されている「識名酒造」のものとされています。
かつては、100年や200年もの長い間貯蔵され続けていた古酒もあったようですが、先の戦争によりそういった古酒は姿を消していったそうです。
そうした中、地下深くに埋めて貯蔵していた、識名酒造の古酒は、奇跡的に戦火を逃れて現在も存在しているというわけです。
識名家ではこの他にも約120年や90年の古酒などもあり、今も昔も大切に育てられています。
オリジナル古酒の作り方
ご自宅で作れるオリジナル古酒の作り方をご紹介します。まず、焼酎などが発酵・熟成されて作られる南蛮甕を用意します。その際、できるだけ甕が厚いものを選びましょう。甕の中に入れる原酒は40度以上のお好みのお酒を入れてください。泡盛は度数が高いため最適です。
また、蒸留の際に濾過や加水をしていないものを選ぶとなお良いです。ここで重要なのが仕次ぎです。仕次ぎとは古酒の熟成法で1番古い古酒の減った分を2番目に古い古酒から補充します。
このように仕次ぎは順次、年数の近い古酒から継ぎ足し、古酒の風味を保ちつつ活性化させて補充する保存方法になります。この仕次ぎを年に一回行ってください。こうして何百年という美味しい古酒ができます。
風味豊かな古酒
沖縄で古から愛され続けてきた泡盛ですが、その中でも古酒の味わいはより魅力的なものとなっています。
古酒はそのままロックで飲むのはもちろんのこと、お湯割りやカクテルにして飲むのもおすすめです。
まるで洋酒のような芳醇さがありながらも、泡盛の独特の風味も楽しめる泡盛の古酒で、歴史を感じながら1杯なんていうのも良いのではないでしょうか。
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