四方木(よもぎ)不動滝は小櫃川(おびつがわ)源流域にある滝で、高低差12m、幅8mと水の量の多いときには雄滝と雌滝の2つの滝を見ることができますが、雌滝は水量が多いときだけ出現します。 周辺は自然が豊かで、サワガニやカエル、ハヤなどの生物が存在しています。 瀧観不動明王まで車でも行くことはできますが、道が細く危ないので「四方木ふれあい館」で車を駐車して歩くのがいいでしょう。徒歩15分ほどで目的地到着です。滝つぼでは釣りもでき、ハイキングでのんびりと散策も可能です。秋は紅葉の名所でもあるので、秘境で滝のパワーを感じながら紅葉を堪能するのもオツなものです。 住所 〒299-5506千葉県安房郡天津小湊町四方木先 アクセス 館山道姉崎袖ヶ浦ICより天津小湊駅方面へ1時間40分 【鴨川】<七里川温泉> 日帰りOK!源泉かけ流し湯宿 四方木不動滝の近くには、「七里川(しちりがわ)温泉」という湯宿もあります。秘境にある絶景の宿で、千葉県内では珍しい硫黄泉の温泉を楽しめます。囲炉裏があるのも魅力のひとつで、宿泊客がそれぞれに魚介類を焼いて食べるという、普段はなかなかできない貴重な体験も得られます。 もちろん宿では旬の食材は海の幸・山の幸と新鮮なものを取り揃えていますので、ぜひとも囲炉裏焼き体験をしたいものです。旅行客同士の心触れ合う憩いの場でもあります。 住所 〒292-0537千葉県君津市黄和田畑921-1 アクセス 圏央道木更津東ICから車で40分 電話番号 0439-39-3211 営業時間 9:00~22:00 【大多喜】<栗又の滝・養老渓谷> 出典:Flickr そのほかにも見どころのある滝としては「粟又の滝」(別名:養老の滝)も欠かすことができません。房総一とも称される名滝であり、100mの間を緩やかにすべり台のように流れ落ちる優雅な滝です。こちらも幻想的な風景で人気ですが、特に紅葉のシーズンが美しく、まるで絵画のような景色に出会うことができるでしょう。 新緑の頃も緑が目にまぶしいばかりで、また全然違った雰囲気の風景に同じ場所ながらお目にかかれますよ。そして最初の方でも触れた「養老渓谷」は、房総半島の中央部に位置する千葉県でも指折りの温泉地となっています。滝があちこちにありますので、滝巡りをして遊ぶのも素敵です。 粟又の滝をはじめとして、千代の滝・万代の滝・子宝のもみじ・昇龍の滝と順々に巡るコースが設定されています。雄大な粟又の滝を後にしてからは、養老川に沿って歩きやすい平坦な道が続きます。滝から発散されるマイナスイオンを、胸いっぱいに吸い込んで散策しましょう。 【養老渓谷】 住所 〒298-0216千葉県夷隅郡大多喜町 アクセス 上総中野駅からバスで15分 【大多喜】<千代の滝・昇龍の滝> …
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発電所として有名な黒部ダムの水は、黒部川となり、北に向かって富山湾を目指して流れます。その途中で川は深い黒部峡谷を形成していますが、その急峻な峡谷を通る鉄道が黒部峡谷鉄道です。非常にユニークな鉄道路線で、これ自体が観光資源となっています。 エメラルド色に輝く水面を見ながらの旅はまた格別なものです。黒部峡谷鉄道は、冬季期間は運航していません。一般客が乗車できるのは、4月の連休前から11月までです。黒部峡谷鉄道は、富山地方鉄道本線の終点、宇奈月温泉駅に隣接の宇奈月駅が始点となっています。 大きな温泉街である宇奈月に泊り、朝のうちに鉄道に乗るというのもお勧めです。北陸新幹線の開通で、東京からも大変近くなりました。新幹線黒部宇奈月温泉駅で乗り換えますと、宇奈月温泉までは30分です。富山駅からですと、1時間45分程度です。宇奈月温泉には広い駐車場(350台収容)もありますので、車でもスムーズに入れます。 黒部峡谷鉄道の車両の特徴 出典:写真AC 黒部峡谷鉄道の線路も黒部ダムまで延びているのですが、これには一般客は乗れませんので、黒部ダムヘは行けません。ですが、鉄道の歴史と黒部ダム、黒部川の電源開発は非常に密接な関係があります。もともと黒部川の電源開発のために生まれた鉄道だからです。そのため現在も、黒部峡谷鉄道は関西電力の100%子会社です。 トンネルの大きさが小さいため列車の車幅も小さく、二本のレール幅が762㎜という、日本でもごく珍しい「特殊狭軌」と呼ばれる路線となっています。小さな電気機関車が二両重連で、側面の開放された客車を牽引します。眺めがよいですが、悪天候の際には雨が入ってくることもありますし、11月になれば相当に寒いので防寒対策も必要です。 夏でもトンネル内は大変ひんやりとしています。ですが大自然の中でそれらも一興です。客車はこの、開放タイプ以外にも窓付きのものが二種類、「リラックス客車」と「特別客車」があります。こちら二種類には、片道についてそれぞれ530円、370円の特別料金が加算されます。寒い時期でも暖房が入ります。 ただ、車両を問わずトイレはありませんし、道中のトイレ休憩もありません。トイレ時間も必要ですので、余裕を持って利用しましょう。 黒部峡谷鉄道の乗車券情報 黒部峡谷鉄道の一日の運行本数は、上下各11本となっています。予約なしでも乗れますが、混雑時には乗れないこともあります。特に朝一番の列車なら、チケットは予約してから行きましょう。オンラインでも予約できます。運賃は、全線開通時の宇奈月~欅平間で大人1,980円、子供990円です。 5月の連休前は終点欅平駅まで行けませんので、途中駅の「笹平」または「鐘釣」までで折り返す必要があり、黒部峡谷鉄道の公式Webサイトでは往復乗車券のみ案内されています。終点欅平駅まで行っても、その先道路がどこかに抜けているわけではありません。 名剣温泉、祖母谷温泉といった駅から山奥に入り込んだ先の秘湯に泊る人以外は、必ず宇奈月温泉まで戻る必要があります。名剣温泉は、「日本の秘湯を守る会」会員の名湯でもあって、日帰り入浴も可能です。「ばばだに」と読む祖母谷温泉もまた日帰り入浴を受け付けています。 黒部峡谷鉄道の写真スポット① 出典:写真AC 黒部峡谷鉄道は特殊な鉄道路線ですから、鉄道ファン、撮り鉄にも人気があります。もちろん、ゆったり走る観光路線ですのでトロッコ列車に乗っての撮影も楽しいものです。始点の宇奈月駅から終点欅平駅付近まで、鉄道のビューポイント、またそれ以外にもまんべんなく撮影スポットがあります。 まずは宇奈月駅近くの、赤い鉄道鉄橋「新山彦橋」線路を見下ろす「やまびこ展望台」です。線路がトンネルを抜け、鉄橋で黒部川を渡ってくる姿を上から撮影することができます。紅葉(11月中旬が見ごろ)の時期には、赤い鉄橋が映えてそれは綺麗です。車内アナウンスは、富山出身の女優・室井滋さんが担当しています。 黒部峡谷鉄道の写真スポット② 次に、「猿専用橋」です。ダム湖であるうなづき湖の上に、野生の猿の移動のために設けられた吊り橋が架かっています。車窓から、運が良ければ猿の移動が撮影できるでしょう。車内でもアナウンスしてくれますので、知らずに通過してしまうことはありません。 続いて、三番目の駅「黒薙」駅で降りますと、沿線で60mと最も高く、険しい谷に架かる「後曳橋」を渡る列車の姿が見事です。列車の出ていったあとのホームから、青い橋を渡る姿が写せます。さらに駅から歩いて昇っていきますと、列車を見下ろしたビューの撮影もできます。ここ黒薙は温泉が豊富で、宇奈月温泉の源泉でもあります。 黒部峡谷鉄道の写真スポット③ 出典:写真AC 鐘釣駅からは、歩いて3分の場所に「黒部万年雪」が対岸に見える「万年雪展望台」があります。ベンチも用意されています。後述の「河原露天風呂」があるのもこの駅です。終点欅平駅の周辺は、少し歩くと非常に綺麗な峡谷の姿を目の当たりにできます。 30分歩きますと、「猿飛峡」という、川幅の狭い箇所があり、特別名勝・特別天然記念物に指定されています。こちらには展望台も。同じく欅平駅付近には足湯の「河原展望台」もあります。ここからは後述の「奥鐘橋」を見上げられますが、これも撮影スポットです。その他、歩道に覆いかぶさる「人喰岩」など、至るところに撮影スポットがあります。 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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秋の味覚といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?さんま、きのこ、栗など。秋の味覚は様々ありますが、その中で今回プッシュしたいのは、さつまいもです。さつまいもは、シンプルな調理法でも十分な甘さが楽しめる食材です。 さつまいもは、スーパーマーケットや八百屋で購入する人が多いと思いますが、今年は芋掘りに出かけて調達してみませんか? 今回は、関東近郊で芋掘りが楽しめるスポットをまとめてみました。ファミリーで、恋人で、友人でいろんなシチュエーションで、楽しめるスポットを紹介しています。 関東で芋掘りが楽しめるスポット① 小平市・サニー農園 出典:写真AC 一株300円あたりから芋掘りが楽しめます。リーズナブルな価格なので、初心者から高評価です。芋掘りのベストシーズンは、9月中旬から11月上旬まで。 ただし、道具は持参する必要がるので、注意してください。長靴、シャベル、ビニールや軍手などを、必要に応じて持って行ってください。 【住所】東京都 小平市 花小金井3-11-10【電話番号】042-461-8282 関東で芋掘りが楽しめるスポット② 南房総市・千倉オレンジセンター 千葉県の房総半島にあるため、海まで5分と言うロケーションが魅力的です。そのため、海水浴やサーフィン、フィッシングも楽しめるスポットです。秋は芋掘りを求めるお客さんが溢れていますから、予約必須といえます。 人気の理由は、芋掘りにプラスして、タケノコ採りやキノコ採りができるのも魅力です。千倉オレンジセンターだけで、秋の味覚がいろいろ楽しめます。 【住所】千葉県 南房総市 千倉町久保1494【電話番号】0470-44-0780 関東で芋掘りが楽しめるスポット③ 君津市・清和観光農園組合 採れたての野菜を産地直送で販売していたり、梨狩り、タケノコ採り、山菜採り、ブルーベリー狩り、イチゴ狩りなど、いろんな楽しみ方ができる施設です。もちろん、芋掘りも楽しむことができます。芋掘りのベストシーズンは、10月です。清和観光農園組合では30分の梨の食べ放題も人気の理由の一つです。 梨の食べ放題の料金は、大人が1000円、小人が500円、幼児は無料です 【住所】千葉県 君津市 大岩286【電話番号】0439-38-2200 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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伊万里焼とは、佐賀県の有田周辺で生産される磁器のことです。 今から400年ほど前、豊臣秀吉の命により朝鮮からその技術を持ち帰り、佐賀県の有田周辺にて磁器づくりを始めたのが始まりです。 朝鮮から持ち帰った磁器の技術から始まり、中国の技術、そして陶工の努力を重ね合わせ、焼き物の品質や見た目も向上していきます。 伊万里焼が出回ったのは1624~1643年ごろで、関西地域にて庶民の間で広まり、その後1661年ごろから他の地域へも広がり始めていきます。 「伊万里焼」と呼ばれる理由ですが、当時は国内の他の地域へ運びだされる時は、船を利用するのが一般的でした。 そのとき利用した港が「伊万里港」であったため、その陶器は伊万里焼と呼ばれるようになりました。 始まりは朝鮮の技術、そしてそこから陶工が努力を重ねて独自でつくりだしたのが伊万里焼です。 元は同じだった伊万里焼と有田焼 https://www.pakutaso.com/ 国内で有名な陶器といえば伊万里焼と有田焼ですが、実はもともとは同じものです。 伊万里焼は上記のように、運搬の際に伊万里港から運びだされるために「伊万里焼」と呼ばれるようになりましたが、この陶器を作っていたのは有田周辺地域です。 その後明治時代に鉄道が整備されると、船ではなく輸送手段として鉄道を利用するようになったため、有田周辺地域の中でも有田で生産されるものは有田焼、そして伊万里で生産されるものは伊万里焼と分けて呼ばれるようになりました。 有田焼と伊万里焼は発祥やもともとの技術は同じですが、作られている地域が違うことから別の名前で呼ばれるようになったのです。 伊万里焼の特徴 伊万里焼の特徴は、なんといっても繊細な絵付けです。 素地は乳白色や薄い青が用いられることが多く、絵柄は青や赤、緑や黄色など一色で彩られたものから、多彩な色使いをしたものまで様々です。 よく描かれる模様は幾何学、動物、草や花で、皿や壺、花瓶などの作品があります。 絵柄につかわれる色味が薄くモダンな印象であり、深く優しい印象を与えます。 白磁が美しく、ガラスのように手触りもなめらかであり軽いのも特徴です。 磁器なので陶器よりも薄くて軽いですが、耐久性もあるので日常的に使うことにも適しています。 伊万里焼の海外への影響 https://www.pakutaso.com/ 国内で有名になった伊万里焼は、その後海外へも輸出されていきます。 当時の日本は鎖国されていましたが長崎だけは貿易が許されていたので、そこから諸外国へと渡っていきました。 特に外国の中でもヨーロッパでの人気が高く、当時の貴族はこぞって磁器を集めるようになりました。 ドイツのザクセン選帝侯アウグスト2世は、磁器の収集館を建築するなど、多くの人々を魅了していきます。 現在西洋で磁器のトップと称されるマイセンですが、そのマイセンも伊万里焼の影響を受けています。 伊万里焼が輸出された当時はまだ西洋の磁器の技術は高いものではありませんでしたが、各国が競うように磁器製造を行うようになりました。 このように伊万里焼は国内だけではなく諸外国にも輸出され、その後の磁器製作に大きな影響を与えています。 伊万里焼を伝える鍋島藩窯公園 …
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道の駅しもつまの営業情報は以下の通りです。 【営業時間】 ・お食事処しもん亭:午前10時30分~午後6時 ・BAKERYしもんぱん:午前9時~午後5時 ・農産物直売コーナー:午前9時~午後6時 ・特産&コンビニコーナー:午前8時~午後7時 ・そば打ちめいじん亭:午前10時30分~午後6時 ・下妻食堂陽陽:午前7時~午後8時 ・宝くじ売り場:午前10時~午後5時 ・納豆工場:月・水・金の午前中製造 【定休日】 ・年中無休 【アクセス】 ・車:常磐自動車道から谷和原IC・土浦北ICより40分 首都圏中央連絡自動車道境古河ICより40分 北関東自動車道桜川筑西ICより40分 国道125号との交差点から国道294号へ入り、北へ3.6㎞ 【電話番号】 ・0296-30-5294 【駐車場】 ・大型車53台、小型車71台、身体障害者用1台 (駐車料金:無料) 道の駅しもつまで下妻産の絶品豚料理を堪能しよう! 出典:写真AC 下妻と言えば豚バラ肉と下妻産のネギを使った豚丼がおすすめです。お食事処しもん亭では、霜降りハーブ豚をネギと共に特性黒胡麻タレで炒めた「元祖下妻丼」や、霜降りハーブ豚を遠赤外線でじっくり焼き上げたっぷり野菜と相性ばっちりな「炙り豚丼」が頂けます。 そば打ちめいじん亭では、下妻産「常陸秋そば」を使用した本格手打ちそばを食べることが出来ます。栃木や茨城で昔から食されてきた乳茸を使った郷土料理「ちたけ汁つけそば」がおすすめです。 道の駅しもつまで味わえる下妻産の○○を使った絶品スイーツとは? 出典:写真AC 道の駅しもつまでは、下妻産の梨を使った「茨城梨のソフトクリーム」が頂けます。後味爽やかな梨のみずみずしさを感じる夏向きのソフトクリームとなっています。 道の駅しもつまで買える下妻ならではのお土産は? …
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茨城県結城市を中心に生産の場とする絹織物で、国の重要無形文化財に指定されている最高級織物のひとつだ。全行程が手作業で織られていて、糸つむぎ、絣くくり、地機織りは重要無形文化財である三工程に技術指定されている。 北村織物は北村初雄さんを始め、妻の道子さん、息子の陵さん家族全員が伝統工芸士に認定されている。 今回は北村織物の四代目である初雄さんに話を伺った。 結城紬の世界に入ったきっかけとは 高校を卒業し、四代目としてこの世界に足を踏み入れた初雄さん。家業を継ぐことにした理由について聞いた。 「親が自分に継がせるという教育をずっとしてくれていました。うちでは東京に行ってしまったら帰ってこないという考え方でしたから。だからこの世界に入ったのも自然の流れでしたね」 当時、結城市には昔1,600軒ほどの結城紬を扱う事業者があり、バブル期だった。しかしリーマンショックから現在に至るまでに50軒ほどに減っているとのこと。 「最初は将来を考えましたね。実際に問屋からの仕事もなくなってきました。だから自分の代から自社のホームページを立ち上げて、直接消費者に販売しています」 結城紬の魅力とは 生産業者が減ったとはいえ、結城紬は日本が誇る最高級絹織物のひとつであることに間違いない。結城紬の特徴はどんなところにあるのか。 「結城は、原料の糸作りから、反物が出来上がるまでが全て手作業で行われます。手紬糸、絣くくり、地機で織るのが結城紬の特徴ですね」 糸から手作りすることによるメリットは何なのか 「風合いが全然違いますね。より回転がかからない糸なので、糸に空気が入りやすいんですよね。そうすると柔らかさがでて、着た時に軽くて暖かいです」 「あとは革と同じで、着こなせば着こなすほど色の風合いも良くなり、艶が出ていい味がでるんですよね。」 その理由に、普通生糸を光沢があるまま糸にするが、結城紬はセリシンという光沢のある物質を重曹で煮てとってしまい、フィブロインという物質を残して糸にすることにある。他の着物と比べるとラメのような光沢ではなく、真珠のようなこもった光沢になるとのこと。 結城紬は宇宙と同じ 初雄さんにとっての仕事でのやりがいはどこで感じるのか聞いた。 「結城紬の職人に100はないですからね。宇宙と同じですよ。知れば知るほど奥が深い世界ですね。だって100%これが正しいというのがないですから。そういう意味では大変でもあり、やりがいにもなりますよね」 初雄さんも実際、元々モノづくりが好きではなく、この世界に入ってから好きになったという。それだけ奥が深く、どっぷり結城紬の魅力にハマってしまったとのこと。 今後の目標とは 「個人では地機を使って違うものを織ってみたい。結城紬の技術を生かしつつ、他の材料と融合することで新たなものが生まれるかもしれないと考えると面白いですよね」 最後に体験希望者へのメッセージをお願いした。 「体験を通じて本物を感じてほしいですね。なぜこんなに高級な品物なのか手作業での工程や技術を見て頂ければ納得できると思います」 ※左から順に北村初雄、道子、陵 インタビュアー後記 インタビュー後には実際に結城紬を触らせて頂きました。ひやっとせず温かみのある手触りと、軽さには驚きました。北村織物では織り、染色部門の伝統工芸士が在籍している為、知識、技術の両方を兼ね備えた職人に教わることのできる体験になります。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。 伝統工芸士の北村さん一家が開催する体験プラン 「【ビジネスマンに贈る】最高級織物の結城紬で作る、手作り名刺入れ制作体験」 は下記の「体験してみる」をクリック この記事が気に入ったら …
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猟師は、山などで野生動物を捕らえることを生業とする人のことです。 北海道や東北地方などでは、マタギとも呼ばれています。 捕獲対象となる動物は、狩猟鳥獣として指定されたものにかぎられます。現在では、おもにシカやイノシシ、カモなどが食肉用として狩られています。 狩猟できる時期や場所も決まっていて、都道府県ごとにさらに細かく制限されているところもあります。 狩猟の方法は、大きく3種類に分けられています。銃を用いる「銃猟」以外には、くくり罠や箱罠、囲い罠などを使用する「罠猟」、無双網や張り網、突き網、投網などを使用する「網猟」があります。 現在では専業で猟師を行っている人はほとんどいません。多くが農家などとの兼業で、最近では、サラリーマンが土日の余暇などに行うケースも増えてきました。 猟師の仕事 出典:写真AC 猟師のおもな仕事は、野生動物を食肉目的で狩ることです。 捕らえた獲物は、食肉加工業者や地元の料理店、旅館などに買い取ってもらいます。自分自身でさばいて食べることもよくあります。 ほかにも、角や革などを加工してそれを売っている猟師もいます。 そして、もうひとつ猟師の仕事の大きな柱となっているのが害獣駆除です。農作物を荒らしたり、人に危害をくわえたり、恐れのある動物などを狩るのが目的です多くのケースでは、自治体が猟友会に依頼して、そこから選任されたメンバーが行います。 2015年5月には認定鳥獣捕獲等事業者制度がもうけられ、法人によるさらに効率的な駆除も進められています。 個人的に、一般農家からカラス退治などを依頼されるケースもあります。 また、もともと兼業猟師のなかには、駆除を目的としてはじめた人も少なくありません。 こういった狩猟だけではなく、狩猟体験ツアーのガイドや、自然動物などの環境生息調査、さらには講演などを行っている猟師もいます。 猟師の年収/勤務体系/福利厚生 猟師の収入は、獲物の代金と害獣駆除の謝礼がおもな内訳となっています。 食肉用の獲物は、グラム単位で買い取られます。 かつては、クマの皮や肉、胆嚢などはかなり高額で取引され、イノシシでも一頭で数十万円ほどの値がつくほどでした。 しかし、現在では食肉に用いられること自体が少なくなり、1頭で数万円程度にしかなりません。 そのため、月収は10~20万円程度。猟期の11~3月を通しても、数十万円の収入にしかなりません。 ただし、あくまで兼業で行っている猟師が多いため、これらは副収入扱いとなります。 一方、専業猟師では、猟に出るペースや仕掛ける罠の数などが大幅に増えます。そのため、猟期だけでも年収のほとんどを稼いでしまう人もいるほどです。 その平均年収は、およそ240万円程度。 認定鳥獣捕獲等事業者になると、50~100万円ほどアップ。また、最近流行のジビエ料理店などを経営すれば、400万円程度の年収も見込むことができます。 猟師のメリット・デメリット 出典:写真AC 猟師には、ほかの職業では得がたいメリットが数多くあります。 まず、自分の力だけで獲物を捕り、生活の糧にする。そんな自給自足のような生き方は、会社や時間にしばられない開放的な魅力にあふれています。 …
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北海道といえば大自然にグルメに流氷、食べるものにも見るものにも困りませんが、「体験するもの」にだって困ることはありません。広大な土地と豊かな自然が可能にする北海道での体験は、実際に手や体を動かして楽しめるものばかり。おすすめの北海道の体験スポットをご紹介します。 北海道の体験その1「酪農体験」 乳搾りやバター作りが楽しめる 出典:写真AC 北海道といえばまず第一にどこまでも広がる大自然を思い浮かべますよね。 そんな自然を肌で感じることのできる酪農体験があります。 新千歳空港から車で30分の恵庭市にある「むらかみ牧場」は酪農体験の他にソフトクリーム作り体験、子牛の哺乳体験などさまざまな体験ができます。 カップルからファミリー、団体は100名まで体験することができます。 たくさんの体験ができますが、酪農体験について紹介していきます。 まずは牧場について簡単な説明を聞き、牛たちと写真撮影をしましょう。 その後牛の乳搾り体験、子牛の餌やり体験、新鮮な牛乳を使ったバター作り体験などができます。どれも一度は体験してみたいものばかりですよね。 スタッフの方がやり方を丁寧に教えてくださるので初めてでも安心です。 こんなに盛りだくさんの体験内容で、体験料は小学生までの子供が1000円、中学生以上は2000円です。この値段でこれだけいろいろ体験できるなんてお得ですね。 「むらかみ牧場」基本情報 体験情報 体験内容 体験費用 体験時間 参加条件 酪農体験 小学生 1,000円 1時間 2名様以上。小さなお子様は大人の方と一緒にご参加ください。 中学生 2,000円 アイスクリーム作り体験 2,000円 30分 子牛の哺乳体験 …
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楮(こうぞ)はクワ科の落葉低木で、成木の樹高は3メートルにも達します。雌雄同株で広卵形の葉が育ち、春には薄黄緑色の小花が咲き6月頃にキイチゴに似た実が赤く熟します。 太くて長く強靱な楮の樹皮の繊維は三椏(みつまた)や鴈皮(がんぴ)と共に、世界的な評価も高い和紙の原料として古くから利用されて来ました。 紙麻(かみそ)という言葉がかみそ、かうぞ、こうぞと変化して楮と名付けられたという説も存在するほど和紙と楮の関係には歴史があります。 本来楮は日本の野山や川原に自生する植物ですが、毎年収穫できて収量も多く和紙の原料となる繊維が取り出しやすく、さらに栽培が容易であることから各地で広く栽培されています。 楮が育つ地域、気候 出典:写真AC クワ科の植物である楮は比較的栽培が安易であると言える植物です。中国南部やフィリピン、タイなどが位置する東南アジアで栽培された楮が日本に輸入され機械漉きで製造される和紙の原料として使用されています。 現在は価格の安いタイ産の楮が多く使用される傾向にあります。 一方日本国内で栽培された和紙は手漉きの高級和紙の原料として用いられます。四国の徳島県、高知県などが和紙の原料となる楮の生産地として有名ですが、養蚕業が盛んだった甲信越地方にも大子那須楮(だいごなすこうぞ)と呼ばれる楮の生産地が存在します。 また、ユネスコ無形文化遺産に登録された岐阜県の本美濃紙や、二代続けて人間国宝となった福井県の和紙漉き職人岩野市兵衛氏の漉く和紙の原料として大子那須楮が使用されています。 このように東南アジアから日本国内の甲信越地方までの非常に広い地域で栽培される楮は、栽培地の気候や地域を選ばない植物だと言えるでしょう。 楮はどのようなプロセスで和紙になるのか 出典:写真AC 良質な和紙の原料となる楮ですが、漉き上げて和紙として完成させるまでには非常に多くの地道な作業が必要となります。楮が和紙になるまでのプロセスは次のとおりです。 ○刈り取りから保存まで 1. 刈り取り:2年未満の若い楮を11月末~1月の期間に刈り取ります。 2. 楮蒸し:刈り取った楮は1週間以内に長さを揃え、コシキと呼ばれる桶を被せた状態で3~4時間蒸されます。 3. 皮剥ぎ:楮蒸しが完了後、楮が熱いうちに皮を剥ぎ取ります。剥ぎ取られた皮は黒皮と呼ばれます。 4. 乾燥:カビが生えないように剥ぎ取った黒皮を天日に干し、しっかりと乾燥させて保存します。 ○保存から紙漉きまで 1. 川晒し:紙漉きに必要な分だけの黒皮を約24時間川などに晒してふやかします。 2. タクリ:ナイフのような道具(タクリコ)で外皮を剥ぎ取り、白皮と呼ばれる内皮と分けます。 3. 煮込み:白皮をソーダ灰を溶かした熱湯で2~3時間煮込み、繊維を軟らかくします。 …
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古い町並みが残る内子の中の町家で営まれている「うちこの和 手しごと職人の家」。伝統工芸品の雑貨の販売や手作り体験ができる素敵なお店です。お土産を選んだり、オリジナルの工芸品を作ってみたりと、日本の繊細なものづくりをめぐる楽しいひとときが過ごせます。 内子の町並み 愛媛県の南予地方の内子町は、山に囲まれた小さな町です。内子町は江戸時代後期から明治にかけて、ハゼの実からとる木蝋の生産で栄えた町です。和ろうそくの材料である木蝋は、口紅やクレヨンなどの材料にもなります。内子は日本最大の木蝋の生産地となり、海外にも輸出されていました。内子の商人たちは、小さな町に独自の町並みと文化を生み出したのです。 その後木蝋産業は衰退しましたが、町並みは当時のまま残りました。町並み保存が観光資源として今ほど評価されていない時代から、内子は保存に取り組み、状態の良いままで昔ながらの町並みを残しています。「八日市護国の町並み」は1982年から重要伝統的建造物群保存地区に制定されました。 うちこの和 手しごと職人の家 そんな内子の八日市護国の町並みの中に「うちこの和 手しごと職人の家」はあります。築140年の古民家を使った一軒です。 運営しているのは「内子手しごとの会」。平成の大合併で内子町、五十崎町、小田町の3町が合併して新内子町が生まれたことから、地域の職人さんたちがそれぞれの強みを活かして、新たな商品開発をしていこうという活動を行っています。 内子彩あんどん 中でもひときわ目をひくのが「内子彩あんどん」です。内子の木工会社が企画開発しています。白木や古色塗りの枠に格子をはめ込んだものと、柿渋で染めた和紙に切り絵を施してはめ込んだものの2タイプがあります。 やわらかな光が和の空間をつくりだし、モダンなインテリアにもマッチします。切り絵タイプは、注文にも応えてくれてオリジナルデザインにも対応しています。 日本が誇るべき全国の地方産品Wonder500にも認定されています。平成21年度の21世紀えひめの伝統工芸大賞準大賞も受賞し、「えひめのすごモノ」にも選ばれています。 手しごとの体験 「うちこの和 手しごと職人の家」では、さまざまな手作り体験もできます。手作りキットがあり、丁寧に指導してもらえます。参加費は2,000円。柔かな光の行灯が完成します。 あんどん作り以外にも、 ・木細工(木のへら、木のパスタへら) ・和ろうそくづくり ・燭台づくり ・切り絵 ・ギルティング和紙 などなどさまざまな手しごとの体験があります。 また「内子あでカワプロジェクト」としてレトロな内子町並みを着物で街歩き体験ができる「着物着付け体験」も用意され、着物レンタルと着付けもしてくれます。フォトジェニックな街で素敵な着物写真が撮れますね。 「内子あでカワプロジェクト」 https://www.facebook.com/uchikoadekawaproject 「うちこの和 手しごと職人の家」をご紹介しました。職人さん達が伝統に則って作った和のグッズがたくさんそろっていろいろ欲しくなってしまいます。手づくり体験もここでしかできないものも多く価値があるので、ゆったり内子をまわる際に是非体験してみて欲しいものです。 内子の町並み保存地区は、こじんまりしている中に、歴史的な建築物があったり素敵なお店があってとても素敵なところです。愛媛にお立ち寄りの際は、ぜひ足を伸ばして内子にも訪れてみてください。 うちこの和 手しごと職人の家 住所: 愛媛県喜多郡内子町内子2899-2 電話番号:0893-44-7776 …