一般道ドライブ中の休憩や、お土産購入のため立ち寄る道の駅は、全国各地に千以上ありますが、ここ「道の駅保田小学校」のようなユニークな道の駅は他に類を見ないでしょう。「道の駅」なのに「小学校」とはどういうことでしょうか?
この道の駅は、千葉県鋸南町(きょなんまち)にあるのですが、廃校になった元小学校を道の駅に転用したものなのです。少子化と行政効率化の折、廃校になる小学校があるのは当然で、私設を転用することも珍しくはありません。
道の駅にリノベーションして、名称に小学校時代の名前を付けたとなると、このような施設は唯一です。さらに敷地や他のものの転用だけではなく、学校の設備を最大限活かし、旅行者を楽しませ、もてなしてくれる道の駅でもあるのです。
体育館を転用した巨大マルシェや、教室の形状を残した部屋で、給食ランチをいただける食堂などが人気を集めています。道の駅には観光案内が欠かせませんが、この「まちのコンシェルジュ」もやはり元教室です。
なお、「保田」の読み方は「ほた」で、かつて保田町という自治体がありました道の駅保田小学校全体と、マルシェの「きょなん楽市」の営業時間は午前9時から午後6時で、年中無休です。他の店舗は営業時間と定休日が大きく異なりますのでご注意ください。
特に飲食店については比較的営業時間は短く、午前11時から午後3時のお店が多いです。ランチタイムが目玉ですので、できるだけこの時間内に訪れることをお勧めします。
土日祝については営業時間を延長している飲食店もあり、「中国料理3年B組」は午前10時から午後5時まで営業、「イタリア料理 Da Pe GONZO」は3時間の休憩後、午後6時から午後10時までディナー営業をしています。こちらのお店では、金曜日にもディナーがあります。
「鋸南百貨店 快」では特産品を販売しており、こちらの営業時間は、午前10時から午後6時で、定休日は木曜日です。アクセスは極めてよく、館山自動車道の延長線、富津館山道路の鋸南保田インターを出て、突き当りの信号を左折したらすぐ右手です。
三浦半島の久里浜から東京湾を横断するフェリーが金谷港に着きますが、そちらからも至近距離で、国道127号線内房なぎさライン経由で12分です。
徒歩でも行ける場所で、JR内房線保田駅からは12分です。電話番号は0470-29-5530です。駐車可能台数は、乗用車107台、大型車5台、身障者用2台、電気自動車充電器1台となっています。
昔懐かしいランチが食べれる道の駅保田小学校の名物
出典:写真AC
道の駅保田小学校は、ぜひランチを食べに行きたい場所です。飲食店は4軒ありますが、そのうちで給食を出すのが「里山食堂」です。校舎の1階にあり、ここはかつての教室に勉強机が並んでいます。
地元の里山料理を出してくれるお店ですが、海鮮丼、カレー、うどん、そばなど一品料理以外に、数量限定で「保田小給食」がいただけます。一例ですが、「鯨の竜田揚げ」「コッペパン」など、懐かし給食のメニューです。
里山食堂では、ワンコイン朝食もやっています。平日午前9時から11時、土日祝は午前9時から10時30分で、メニューは「かけうどん」「かけそば」「カレー」です。
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