一尺の長さはおおよそ30センチとして現在は認識されています。 しかし尺にも曲尺(かねじゃく)と鯨尺(くじらじゃく)という2種類の一尺があり、それぞれで長さが更に異なります。曲尺は約30センチメートルで、他にも大工金、まがりがね等と呼ばれることもあります。 直角に曲げられたL字の物差しで、建築現場で使われることが多くある単位です。 鯨尺は約38センチメートルで、曲尺のおよそ一尺二寸五分に相当するものとなっています。双方ともメートル換算での長さが定義されており、一般的にもメートルが使用されるようになったため、現在は一部を除いて尺は廃止されています。 【一尺】 30.3センチ 【一寸】 3.03センチ 【一分】 3.03ミリセンチ 一尺という単位が誕生した背景 出典:写真AC 一尺という単位は、日本等の東アジアで使われている単位であり、手を広げた親指から中指のそれぞれ先までの長さを指していました。 他にも人体の骨格に尺骨と呼ばれる上腕部分の骨が、一尺の長さとほぼ同じであることが由来と言われます。 元々は長さを指して呼ばれる単位ですが、後に尺を測る定規を指す言葉にもなりました。日本では大宝元年(七百一年)で既に唐からやってきた尺を導入しており、歴史とともに各地で一尺の長さを変えながら、明治まで使われてきたのです。 明治になってからようやく、メートル単位での定義を決められました。以降1958年に導入された尺貫法によって計量単位として廃止されましたが、一部の業界では不便不自由が生じるため、メートルでの単位を補足して作られた「尺相当目盛り付き長さ計」と呼ばれる物差しが作られました。 「一尺」という単位が使われる場面 出典:写真AC 一尺という単位を使う場面は、建築業界がよく知られます。使用する物差しには一尺の単位だけを書いた方を表として、裏にメートル単位による目盛りが書かれている物差しがあります。これが尺相当目盛り付き長さ計です。 他にも和裁で着物を仕立てる場合にも使われます。それが、冒頭に記載した鯨尺(くじらじゃく)です。鯨尺の長さは既述の通り、一尺二寸五分に相当しますが、30.3+3.03×2+0.303×5=37.875センチになり、約38センチとなります。 和裁も昔から成り立っている文化であり、一尺の単位を使用してきた業界の一つであるからです。少し変わったところでは剣道の用具の規格の中に一尺という単位、尺貫法の名残が残されています。 また、軽トラックの荷台のサイズも一尺の長さを基本として作られています。これは一尺という単位で作業を行っている、建築や畳等の工務店が使い勝手の良いようにするためです。 【日本の単位は紛らわしい?】”1反”の長さとその由来を紹介 【一反は何m?】現代でも使われる、長さを表す単位「一反」 この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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日本には山地などが多く急傾斜地も少なくありません。そういった環境から農村風景には 「棚田」(たなだ)と言われる風景を見ることが出来ます。「棚田」とは急な斜面を平に整備し稲作などが行えるよう田んぼを作り、その田んぼが規則正し傾斜に合わせて段々とならんでいる、田んぼが集約されたもののことを言います。 また、その「棚田」を一望できる様を「千枚田」(せんまいだ)とも呼ばれています。農水省によると傾斜度が20分の1以上の水田を「棚田」として定義しています。棚田に認定されると農水省から助成金が給付されます。 「棚田」は日本で稲作を営んでいくには必要不可欠なものでした。 田んぼなどには水が必要となるのですが、その水を排水あるいは配水するためにはある程度の緩やかな傾斜が必要となる場合があり、「棚田」は田んぼごとに高低差を付けることで、一つ一つの田んぼに水を配給できるようになっています。 一方で、山間部から海に急激に繋がっている場所が多い地域や、山間部が地域の大半を占めている場所などにおいては、農作物の収穫量を少しでも増やしていきたいという願望から、急傾斜地を整地して田んぼを作り、「棚田」を形成している場合もあります。 近代においては、稲作など農業の機械化とともに担い手不足が重なったこともありまして、棚田を維持することが困難になり放棄されてしまった棚田も少なくありません。 農水省らが1993年に行った調査によると、「棚田」と定義付けされた田んぼの約12パーセントが放棄された状態であったといいます。逆に棚田の大型化に成功し、さらに多くの収穫している棚田もあります。 しかし、近年では棚田は日本の文化として再認識されつつあり、棚田の維持存続のために「日本の棚田百選」を選出するなど、棚田の景観美が認められています。 一般的に棚田の見頃は春の田植え時期や8月~9月の収穫時期と言われますが、季節を問わず素晴らしい田園風景を見ることができます。 ここでは「日本の棚田百選」に選ばれた「棚田」から数か所を厳選して紹介していきます。 おすすめの棚田① 星峠の棚田 出典:写真AC まずは新潟県十日町市を代表する棚田である、松代地域にある「星峠の棚田」(ほしとうげのたなだ)です。大きな田んぼから小さな田んぼまで様々な田んぼが約200枚集約されており、斜面に掲載されているその姿は魚の鱗に見える特徴があります。 「星峠の棚田」を見に行くのであれば雲海が発生しやすい春や秋などの季節がおすすめです。春と秋の時期には田んぼに水が張られるため「水鏡」となり、特に秋の季節は雲海が水田に反射し稲穂の金色と交じり合う姿はまさしく桃源郷のような世界観を見せてくれます。 場所は、新潟県十日町市峠で関越自動車道の六日町ICから60分、北陸自動車道の上越ICから車で60分ほどに位置します。駐車場も準備されていて見学は通年行っていますので、是非カメラを手に訪れてみてください。 おすすめの棚田② 白米千枚田 出典:写真AC 小泉純一郎元首相がこの地を訪れた際に、「絶景だよ、絶景」とコメントしたことでも有名な日本の名勝にも登録されている棚田が、「白米千枚田」(しろよねせんまいだ)です。 石川県輪島市の能登半島北部に位置するこの棚田は、国道294号と日本海に挟まれた非常に狭い傾斜地に形成されている約1000枚の田んぼからなる「千枚田」となっていて、一つ一つの田んぼが非常に狭いことでも有名です。 日本各地で棚田を見ることができますが、海岸と千枚田を一目に眺められるのはこの「白米千枚田」だけかもしれません。その美しさは折り紙付きで2011年6月にはFAO(国連食糧農業機関)の世界農業遺産のシンボルとして扱われています。 白米千枚田は、例年4月末頃から棚田に水を引き5月に田植えを始めるのですが、この時期は田んぼに水が張り、水面に空の青さが鏡となって映り込み、見ものです。 また、夏稲穂の緑と日本海の絶景とともに夕日に焼けていく棚田も見ごたえがありおすすめです。さらに冬には2万個のLEDによる「あぜのきらめき」というイベントも開催さており、通年を通して楽しめることができます。 また、ボランティアという形で地元住民とともに、田おこし、あぜ塗、田植え、草刈り、稲刈りなどの作業イベントが年間を通じて行われています。 白米千枚田は石川県輪島市白米町にあり「道の駅輪島ふらっと訪夢」から車で約20分の場所にあります。営業時間は8:30から20:00までとなっています。 おすすめの棚田③ 大山千枚田 出典:写真AC …
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飛騨高山地方で昔から伝わる「さるぼぼ」。いったい「さるぼぼ」とは何でしょうか? 今回は不思議な人形・お守りの「さるぼぼ」について深堀していきましょう。 飛騨高山のお土産「さるぼぼ」とは https://www.photo-ac.com/ 岐阜県の飛騨付近に訪れるとあちこちのお土産やさんに肩を並べているのっぺらぼうの人形。これは飛騨・高山の地で昔から作られているさるぼぼという人形で、様々な御利益を生んでくれるとされています。 その見た目は、頭巾と腹掛けを身につけた二頭身ほどの子供がバンザイをしているようで、表情がなくてもどこか可愛らしさが滲み出ています。 その昔、子供の遊ぶおもちゃがなかった頃に母親が作って与えた人形がさるぼぼの原型とされています。現在では、岐阜県の郷土工芸品に指定されており、飛騨・高山土産の定番となっています。 「さるぼぼ」の理由 https://www.photo-ac.com/ 飛騨弁で「ぼぼ」は赤ん坊のことを指し、さるぼぼとは「猿の赤ちゃん」という意味になります。この「猿」は災いや疫病などが「去る」という言葉にかかっていて、厄除け祈願を意味する縁起を担いだ言葉です。 また、「猿」を音読みすると「えん」となり、「縁」や「円」という良い意味を持った言葉にも繋がります。 さるぼぼの赤い色も猿の赤ちゃんを模してカラーリングされており、最も人に近い動物をモチーフにしたさるぼぼは確かに高い効果が期待できそうです。 さるぼぼは色によって効果が変わる? https://www.photo-ac.com/ 近年、基本色の赤に加えて様々なカラーバリエーションが増えてきたさるぼぼですが、実は色によってそれぞれ開運の効果が異なります。 赤さるぼぼ:縁結びや勝負運 青さるぼぼ:勉強運や仕事運 黄さるぼぼ:金運 ピンクさるぼぼ:恋愛運 緑さるぼぼ:健康運 オレンジさるぼぼ:子宝 紫さるぼぼ:出世運 白さるぼぼ:心の浄化 黒さるぼぼ:厄除けや魔除け 金銀さるぼぼ:財運をつかさどる 金銀は、その効果を実感している人も多数存在するようです。最近運気を感じないという人は、そのジャンルに適した色で選んでみると運気を引き寄せることができるかもしれません。 さるぼぼに顔がない理由 https://www.photo-ac.com/ さるぼぼの最も特徴的な点として顔がないことが挙げられますが、これにも理由があります。さるぼぼは「人を写すもの」として表情を与えられていません。作り手の感情が移らないように、また、表情を固定せず持ち手がその時々に表情を感じられるようにのっぺらぼうのデザインになっているのです。 そのため、持ち手が楽しい時は楽しく写り、悲しい時は一緒に悲しんでくれる、心の鏡のような役割を果たしてくれます。さるぼぼはいつも持ち手に寄り添ってくれる優しいお守りなのです。 …
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出典:Pixabay ブライダルプランナーは、結婚式を迎える新郎新婦を支えるアドバイザーのような役割です。ブライダルコーディネーターやウエディングプロデューサーと呼ばれる場合もあります。 ブライダルプランナーの仕事 主な仕事内容は、「結婚式の予定から結婚式終了までのサポート」です。結婚式は、衣装、ヘアメイク、料理、演出などを打ち合わせることがたくさんあります。その進行状況を新郎新婦の要望に応えながら、アドバイスとプロデュースをしていきます。 ブライダルプランナーの年収/勤務体系/福利厚生 出典:Pixabay 企業に勤めているブライダルプランナーの平均年収は、250万円から400万円ほどと言われています。フリーランスになると、この限りではありません。 結婚式は、土日祝日に行われるのがほとんどなので、平日に休むか、もしくはシフトに合わせて休むことになります。ただ、「土日出勤が多い」とはいえ有給休暇、年末年始の休暇、夏休みなどは取ることができます。 ブライダルプランナーのメリット・デメリット 出典:Pixabay メリットは「感動に立ち会えること」。これに尽きるでしょう。新郎新婦の門出を準備から関わってきたブライダルプランナーからすれば、結婚式な何度経験しても涙が流れるものです。 デメリットは「休日が少ないこと」。1ヶ月に8日程の休みをもらえるのが通常ではありますが、繁忙期は休日を返上して働いたり、深夜残業したりすることも珍しくありません。 また、他の人の一大イベントをプロデュースするわけですから「精神的なプレッシャーが大きい」のもデメリットと言えるかもしれません。 ブライダルプランナーに向いている人・向いていない人 出典:Pixabay ブライダルプランナーに向いている人は次のような人です。 1、マナーや礼儀がある ブライダル業界は、その他の仕事に比べてマナーや礼儀が厳しいです。ですから、ビジネスマナーの勉強は必須となります。 2、人を喜ばせるのが好き サービス精神がないと、他人の感動はサポートできません。だからこそ見返りを求めない人こそが、ブライダルプランナーに向いているのです。 3、コミュニケーション能力 新郎新婦がどんな式にしたいのか?その意向を読み取らなければならないので、コミュニケーション能力は必須です。 これらが当てはまらない人は向いていないと考えましょう。また、ブライダルプランナーは営業職でもあるので、提案する力も必須となっています。人見知りでなかなか喋れない人は、向いていないかもしれません。 ブライダルプランナーの将来性 出典:Pixabay 結婚式のスタイルは、一昔前に比べると多様化しています。そのため、ブライダルプランナーのアイデアを求める新郎新婦は後を絶ちません。将来性は今後もあると思われます。 ただし、スタイルが多様化しているということは、従来のロジックが通用しないことも多いということです。そのため、受け身で仕事をしているだけでは辛くなるでしょう。 長く続けていくためには、トレンドなどに目を向けて、常に勉強する意識を持たなければなりません。 ブライダルプランナーになるには 出典:Pixabay …
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茨城県で有名な「笠間焼」。特徴がないことが特徴と言われるほど自由度の高い陶器です。今回は、その笠間焼についてご紹介します。 笠間焼とは photo by haru__q 笠間焼とは、茨城県笠間市周辺で作られている陶器です。笠間焼は江戸時代中期から作られるようになったといわれており、のちに笠間藩主の仕法窯として保護されて、順調に発展していきました。 主に日用的に用いる道具類や食器などが作られていましたが、江戸に近いという立地上の利点を活かし、大量生産ができるようになりました。 その結果、技術者の数もどんどん増えていき、現在でも300人近い陶芸作家や窯元があるといわれています。そのため、関東地方では益子と並び大規模な窯業の産地となっており、食器類や装飾品、オブジェなど様々な品物が作られています。 笠間焼の歴史 出典:写真AC 笠間焼の歴史は、江戸時代中期の安永年間から始まります。現在の笠間市箱田の久野半右衛門(くのはんうえもん)という人物が、信楽の陶工である長右衛門に師事して焼き物をはじめ、窯を開いたのが最初といわれています。 幕末から明治時代にかけては、笠間藩に保護されていたことや江戸に近く需要が多いことなどから技術者や従事者が飛躍的に増加し、明治時代になると、厨房用の粗陶品の産地として知られるようになりました。 しかし、戦後はプラスチック製品の流入や人々の生活の変化などで笠間焼の需要が激減し、窯元や自治体が協力し合い、笠間焼を工房陶器の生産に方針転換したのです。平成4年には笠間焼は伝統工芸品に指定され、これに新たな技法を加えて笠間火器を開発するなど、再び勢いを取り戻しています。 笠間焼ってどんなもの? 出典:写真AC 笠間焼は、「特徴がないのが特徴」と言われるほど自由度が高い作品です。比較的新しいことに挑戦する動きに寛容な笠間焼には、若手の陶芸家たちが多く集まっており、現在ではデザイン性を重視したオブジェや使い勝手の良さを追求した食器類など、オリジナル色が豊かな作品が多数生み出されています。 笠間焼は関東ローム層から出土する粘りの強い粘土を使用しますが、材料と笠間の地で焼くこと以外はほとんど縛りがありませんので、作家たちのアイデアが十分に発揮できる環境なのです。 笠間焼の体験スポット①「笠間工芸の丘/茨城県」 photo by tamakei 笠間焼の体験ができる場所はいくつかありますが、笠間工芸の丘はさまざまな陶芸体験ができるだけでなく、人間国宝の松井康成氏の常設展示室や笠間焼の作家の展示、お土産コーナーやカフェラウンジなど、様々な施設があってゆっくり楽しめる場所です。 電動ろくろや手ひねりの陶芸体験、登り窯、絵付けなど幅広い陶芸体験ができます。絵付けは1,000円程度~、陶芸体験は3,000円程度から始められます。 車で行く場合には常磐高速道友部JCから北関東自動車道笠間方面へいき、友部ICで降りて笠間市内方面へ向かいます。電車の場合にはJR水戸線笠間駅で降りて、周遊バスを利用します。 笠間工芸の丘 住所:〒309-1611茨城県笠間市笠間2388-1 アクセス:JR笠間駅よりかさま周遊バス乗車 電話番号:0296-70-1313 体験費用:2160円~5000円 体験先URL:http://www.kasama-crafthills.co.jp/
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高級料亭や飲食店などでよく見かける、薄づくりの一口ビールグラス。これを製造しているのが、大正11年創業の老舗、「松徳硝子」です。もともとは電球用硝子の生産工場でしたが、職人による手仕事にとことんこだわった結果、数千種類ものガラスの器を生産し続けて、今に至ります。 そんな松徳硝子の幅広いラインナップのなかから、家庭でも気軽に使えるグラスと酒器をいくつかご紹介します。 うすはり タンブラー&小鉢セット 「うすはり」シリーズとして代表的なタンブラーLと、おつまみを入れるのにぴったりのガラスの小鉢がセットになったこちら。すぐに割れてしまうのでは?と心配になるほど繊細に見えますが、職人技で薄さを均一にしているため、強度もあります。飲み物の温度はしっかりと伝えつつ、口にふれたときにガラスの厚みが邪魔になりません。大きめのグラスはビールだけでなく、ハイボールを飲むのにもちょうどよいサイズです。 うすはり 酒器揃 冷酒を楽しむための酒注ぎとグラスのセット。特に酒注ぎは、松徳硝子のなかでも限られた職人にしか吹くことができないほど、高度な技術が必要なのだそう。上に向かってなだらかに細くなる、上品で軽やかなデザインにうっとりしてしまいます。透明なグラスは、お酒の色合いを見るのにもぴったりですね。また、注ぎ口の形状が計算されており、グラスに注いだ後に起こりがちな液だれもありません。 SHUKIシリーズ 格子柄のモールが入った、徳利とグラス。普段飲むお酒をさらにおいしくしてくれそうな、上質でモダンなデザインです。ぽってりとした形が手づくりならではのあたたかみを感じさせます。持っている角度を変えるたびに、キラキラと光る模様も素敵。徳利は2種類、グラスは4種類あるので、好きなものを自由に組み合わせて使うことができます。 伝統工芸品「江戸硝子」のある粋な生活 ご紹介したもののほかにも、ロックグラスやぐい呑み、カラフルな盃など、多彩なバリエーションがそろいます。「松徳硝子」ほか、熟練の職人が手がける江戸硝子の魅力は、なんといってもその「手づくり感」です。たまには自宅でゆっくりと晩酌タイムを楽しみながら、粋な手仕事に思いを馳せてみてはいかがでしょうか? 文・写真/ゆさ みずあ この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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こんにちは!粋の体験レポーターの関野です。 今回は、うどんパフォーマーの「小野ウどん」さんでうどん打ちの体験をしてきました! うどん作りは意外と奥深く、難しかったです。その様子をお伝えします! 体験の舞台はシェアハウス! 京成線の八広駅から徒歩10分ほど、スカイツリーも顔をのぞかせる荒川沿いにあります。体験の舞台は、なんとシェアハウス!しかも、工場の跡地をリノベーションしたものなのでかなり独特な雰囲気です。ふつうに歩いていたら通り過ぎてしまいそう。 今回は、シェアハウスのリビングをお借りして体験させていただきました。 まずは、自己紹介から。小野さんのこれまでの経歴や、活動についてお話してくれます。このあと行う、うどん作りで大切なのは「練り」「踏み」「延し」「切り」「茹で」「盛り」、この6つが全て完成されていないとうどん職人とは言えないそうです。 生でパフォーマンスを見学 そのあとは、早速パフォーマンス!「UDON IS ROCK!!」の文字がかっこいいですね。 音楽に合わせて、うどんができていきます。その素早い手さばきと洗練された技にただただ、圧倒されてしまいました。机に施された音響などの仕掛け、振り付けなどもすべて自分で行っているそうです。 実際にうどん打ちスタート ここからは、実際に自分たちのうどんを打っていきます!普段のワークショップなどでは、一人一つの少ない量を打つそうですが、今回は、1キロ(約8人前)のうどんを友人と二人で協力して完成させます。1キロやると職人さんのしんどさが実感できます。 混捏 まずは、『混捏』。混ぜて、捏ねて(こねて)いきます。 小麦粉と塩水を混ぜ合わせ、生地をこねていきます。ポイントは、指を立てて固定しながら休みなくかき混ぜること。しばらくかき混ぜると生地がまとまってきました。 踏み 次は、『踏み』。 「うどん打ち体験」といったら、この踏む作業を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。私も、この日一番楽しみにしていました! この「踏み」の作業、職人さんたちは「鍛える」という風に呼びます。生地を鍛えて、食感を生み出す、うどん作りではとても大切な工程です。 いざ踏んでみると、意外と難しい!うどんを均等に伸ばしながら踏んでいくのですが、でこぼこになってしまったり、端が薄くなりすぎてしまったり、バランスが難しいです。とにかく小刻みに、丁寧にかかとで踏んでいきます。 熟成 踏んだ生地を、『熟成』させます。熟成させることで、生地の中のグルテンという成分が発達してこしがうまれるそうです。熟成の間は、うどんのお勉強。 熟成するまで30分ほどかかるので、その間に小野さんお手製の「ドラゴンボール」風のアニメーションで讃岐うどんの歴史や、成分について学びます。キャラクターたちの声や、編集も小野さん自ら行っているそう。少しシュールでとても面白かったです。 菊練 熟成が終わった生地を、『菊練(きくねり)』をしていきます。 これは、まさに職人技。私たちがやると全く菊の形にはなりませんでした。困ったときは、小野さんが助けてくれます。 熟成(二次熟成) 菊練が終わったら再び『熟成(二次熟成)』。二度目の熟成は一時間かかります。 待つ間に、先ほどのアニメーションの続きを観ます。だんだんとストーリーに入り込んで続きが気になっている自分がいました。 さらに、小野さんの今までの動や、これからのキャリアについての考え方を伺いました。とにかく、熱い! …
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「だし」作りには、きゅうり、なすなどの夏野菜や、みょうが、大葉といった香味野菜が欠かせません。個人的には具だくさんにするのが好きなので、長芋、オクラをさらに加えてボリュームアップをはかります。苦みが欲しいときにはゴーヤ、葉物を加えたい場合はモロヘイヤやツルムラサキを入れるのがおすすめです。 「だし」のかんたんレシピを大公開! 〔材料(作りやすい分量)〕 きゅうり 1本 なす 100g 長芋 100g オクラ 3本 みょうが 1個 大葉 4枚 納豆昆布 大さじ2 醤油 小さじ2〜3 みりん 大さじ1/2 下ごしらえのポイント 納豆昆布とは、「がごめ昆布」を細く刻んだもの。デパートなどでは写真の「奥井海生堂(北海道の道南地方で収穫されたがごめ昆布を使用)」をよく見かけます。ボウルに必要な分の昆布を入れたら、昆布の2倍のぬるま湯(分量外)と醤油、みりんを加えて混ぜ合わせ、5分くらいおくと粘りが出ます。 〔作り方〕 1.塩を入れた熱湯でオクラをさっと茹で、冷ましてから薄い輪切りにする。 2.きゅうり、なす、長芋、みょうが、大葉をすべてみじん切りにする。なすとみょうがは水にさらしてアク抜きをし、水気を切る。 3.納豆昆布を戻しておいたボウルに、すべての野菜を加える。 4.よくかき混ぜたら冷蔵庫で30分以上味をなじませる。味を調整したら、完成。 盛りつけのポイント ごはんや豆腐にのせるのが定番ですが、出汁入りそうめんにたっぷりとのせてもおいしいです。何か少し風味をプラスしたいときは、炒りごまをトッピングしたり、わさびやしょうがなどをすり下ろして加えて。また、涼しげな器に少しずつ盛りつけてそのままおつまみとしても、お酒好きに喜ばれるはず。 …
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別子飴本舗では、別子飴だけでなくいろいろなお菓子も製造販売しています。 ポリポーリ 最近の看板商品は「ポリポーリ」。「伊予美人」という品種の里芋を使った里芋バーで、愛媛県の弓削島のこだわりの藻塩をつかった「しお」味や宇和海でとれた鯛を使った「鯛」味そしてベストマッチの「チーズ」味と3種類の味があります。2014年「ポリポーリ しお」がANA国内線の機内販売に採用されました。 和・チーズケーキ それ以外に人気のお菓子が「和・チーズケーキ」です。乳製品と白あんを練り合わせてつくったお菓子になります。こちらは全国の物産展などでも大人気の商品です。成城石井などで売っている場合もあります。おすすめは「いよかん」味です。 愛媛県新居浜市のお土産、懐かしい味の別子飴や別子飴本舗のお菓子をご紹介しました。愛媛の新居浜にお立ち寄りの際にはお土産にしてはいかがでしょう。お取り寄せもできますので、ぜひお召し上がりください。 文・写真/あかつき この記事が気に入ったら いいね!を押して最新情報を受け取ろう
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出典:写真AC 常滑焼とは、愛知県の常滑市周辺で焼かれる陶器の呼び方で、日本六古窯の中の1つでもあります。 始まりは平安時代とされており、常滑市周辺で発見されただけでも1200基以上の古窯が確認されています。 常滑焼は急須などの茶器や食器、置物が作られることが多く、原料に含まれている鉄分を発色させた赤みがかった茶色をしているものが多いという特徴があります。 知多半島の鉄分を多く含む土を使用しているので独特の色味があり、渋さのあるモダンな姿から人気が高くなっています。 常滑焼といえば中でも急須が有名ですが、近年では多様に色付けがされ色や形も種類が豊富となっており、新しさを感じる急須や伝統的な色味など様々な急須があります。 常滑焼を代表する朱泥急須 出典:Wikimedia Commons 朱泥とは鉄分の多い粘土を焼いて作った陶器のことで、朱泥急須とは常滑焼を代表する焼き物です。 日本で急須といえば常滑焼という程に有名であり、真っ先に「急須」として常滑焼の赤茶色の姿を思い浮かべるほど日本人には馴染みのあるものです。 単に有名であるだけではなく、長い歴史のある常滑焼の急須は、重要文化財にも指定されていることからも、日本の大事な文化として長年受け継がれています。 そして常滑焼の急須を使ってお茶を入れると、まろやかでお茶がより美味しくなる効果があると言われています。 お茶にはタンニンという成分が入っていることが有名ですが、そのタンニンと常滑焼の特徴である朱泥の鉄が反応をすることで、まろやかでトゲのない味になります。 お茶には好みもあるので渋いお茶を好む人もいますが、苦みや渋みなども弱くなるので飲みやすい喉越しの良い美味しいお茶になると言われています。 常滑焼の廃材で作られた土管坂 出典:写真AC 土管坂とは、常滑市にある明治時代の常滑焼の土管と昭和初期の焼酎瓶でつくられた坂のことです。 常滑の観光地としても有名で、道の脇の片側が常滑焼の土管、もう片側が常滑焼の焼酎瓶でつくられています。 そして道の両脇だけでなく路面は常滑焼の廃材でつくられているので、道全体が赤っぽく彩られていて美しい景観となっています。 常滑らしい景観で散歩道の途中にあるので寄りやすく、坂道といっても短い坂なので観光にピッタリです。 個性的な坂道なので写真を撮る人も多く、まるで不思議な世界に吸い込まれたような空間となっています。 近くにカフェなどもあるので、観光や散歩として人気が高くなっている場所です。 常滑焼が楽しめ常滑焼まつり 常滑焼まつりは、常滑市で行われているお祭りです。 常滑らしく陶器がメインの祭りとなっていて、その場で常滑焼を購入できるようになっています。 中には格安で販売されているものや限定品、めったに見ることができない珍しい常滑焼の作品も置いてあることがありますから観光にも買い物にもピッタリです。 開催される日程はその年によって違いますが、10月中旬の土日2日間にわたって行われることが多いです。 会場がいくつかありますが、時間はだいたい朝の9時から夕方ごろまでで各会場と駅をシャトルバスが走っているのでアクセスもしやすいです。 駐車場もありますが当日は込むので、早めに行くか電車で常滑駅に向かいシャトルバスを利用すると効率が良いです。 …