夏に食べたい山形の郷土料理「だし」のかんたんレシピ

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山形県村山地方に伝わる郷土料理「だし」は、夏野菜や香味野菜をみじん切りにして調味料に和えたもの。各家庭によって、使う食材や作り方はさまざまなのだとか。家にある野菜でかんたんに作れるうえ、夏バテで食欲のないときにでもスルッと食べられるので、最近では全国的にも知られるようになってきています。

今回は、納豆昆布をはじめ、ネバネバ野菜もたっぷり取り入れたヘルシーレシピをご紹介します。

「だし」に使う野菜はどんなもの?

「だし」作りには、きゅうり、なすなどの夏野菜や、みょうが、大葉といった香味野菜が欠かせません。個人的には具だくさんにするのが好きなので、長芋、オクラをさらに加えてボリュームアップをはかります。苦みが欲しいときにはゴーヤ、葉物を加えたい場合はモロヘイヤやツルムラサキを入れるのがおすすめです。

「だし」のかんたんレシピを大公開!

〔材料(作りやすい分量)〕

きゅうり 1本

なす 100g

長芋 100g

オクラ 3本

みょうが 1個

大葉 4枚

納豆昆布 大さじ2

醤油 小さじ2〜3

みりん 大さじ1/2

下ごしらえのポイント

納豆昆布とは、「がごめ昆布」を細く刻んだもの。デパートなどでは写真の「奥井海生堂(北海道の道南地方で収穫されたがごめ昆布を使用)」をよく見かけます。ボウルに必要な分の昆布を入れたら、昆布の2倍のぬるま湯(分量外)と醤油、みりんを加えて混ぜ合わせ、5分くらいおくと粘りが出ます。

〔作り方〕

1.塩を入れた熱湯でオクラをさっと茹で、冷ましてから薄い輪切りにする。

2.きゅうり、なす、長芋、みょうが、大葉をすべてみじん切りにする。なすとみょうがは水にさらしてアク抜きをし、水気を切る。

3.納豆昆布を戻しておいたボウルに、すべての野菜を加える。

4.よくかき混ぜたら冷蔵庫で30分以上味をなじませる。味を調整したら、完成。

盛りつけのポイント

ごはんや豆腐にのせるのが定番ですが、出汁入りそうめんにたっぷりとのせてもおいしいです。何か少し風味をプラスしたいときは、炒りごまをトッピングしたり、わさびやしょうがなどをすり下ろして加えて。また、涼しげな器に少しずつ盛りつけてそのままおつまみとしても、お酒好きに喜ばれるはず。

郷土料理「だし」のある粋な我が家の夏

レシピの野菜のほかにも、大根や青唐辛子、ねぎなど、山形のだしに合う食材はたくさんあります。納豆昆布のかわりに塩昆布を使ってみるのも良いアイデアです。食材の組み合わせ、刻み方、調味料などを自分好みにアレンジして、「うちでは毎年、夏といえばこれ!」というオリジナルのだしを考えてみては?

文・写真/ゆさ みずあ

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