こんにちは!粋の体験レポーターの関野です。
今回は、うどんパフォーマーの「小野ウどん」さんでうどん打ちの体験をしてきました!
うどん作りは意外と奥深く、難しかったです。その様子をお伝えします!
体験の舞台はシェアハウス!
京成線の八広駅から徒歩10分ほど、スカイツリーも顔をのぞかせる荒川沿いにあります。体験の舞台は、なんとシェアハウス!しかも、工場の跡地をリノベーションしたものなのでかなり独特な雰囲気です。ふつうに歩いていたら通り過ぎてしまいそう。
今回は、シェアハウスのリビングをお借りして体験させていただきました。
まずは、自己紹介から。小野さんのこれまでの経歴や、活動についてお話してくれます。このあと行う、うどん作りで大切なのは「練り」「踏み」「延し」「切り」「茹で」「盛り」、この6つが全て完成されていないとうどん職人とは言えないそうです。
生でパフォーマンスを見学
そのあとは、早速パフォーマンス!「UDON IS ROCK!!」の文字がかっこいいですね。
音楽に合わせて、うどんができていきます。その素早い手さばきと洗練された技にただただ、圧倒されてしまいました。机に施された音響などの仕掛け、振り付けなどもすべて自分で行っているそうです。
実際にうどん打ちスタート
ここからは、実際に自分たちのうどんを打っていきます!普段のワークショップなどでは、一人一つの少ない量を打つそうですが、今回は、1キロ(約8人前)のうどんを友人と二人で協力して完成させます。1キロやると職人さんのしんどさが実感できます。
混捏
まずは、『混捏』。混ぜて、捏ねて(こねて)いきます。
小麦粉と塩水を混ぜ合わせ、生地をこねていきます。ポイントは、指を立てて固定しながら休みなくかき混ぜること。しばらくかき混ぜると生地がまとまってきました。
踏み
次は、『踏み』。
「うどん打ち体験」といったら、この踏む作業を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。私も、この日一番楽しみにしていました!
この「踏み」の作業、職人さんたちは「鍛える」という風に呼びます。生地を鍛えて、食感を生み出す、うどん作りではとても大切な工程です。
いざ踏んでみると、意外と難しい!うどんを均等に伸ばしながら踏んでいくのですが、でこぼこになってしまったり、端が薄くなりすぎてしまったり、バランスが難しいです。とにかく小刻みに、丁寧にかかとで踏んでいきます。
熟成
踏んだ生地を、『熟成』させます。熟成させることで、生地の中のグルテンという成分が発達してこしがうまれるそうです。熟成の間は、うどんのお勉強。
熟成するまで30分ほどかかるので、その間に小野さんお手製の「ドラゴンボール」風のアニメーションで讃岐うどんの歴史や、成分について学びます。キャラクターたちの声や、編集も小野さん自ら行っているそう。少しシュールでとても面白かったです。
菊練
熟成が終わった生地を、『菊練(きくねり)』をしていきます。
これは、まさに職人技。私たちがやると全く菊の形にはなりませんでした。困ったときは、小野さんが助けてくれます。
熟成(二次熟成)
菊練が終わったら再び『熟成(二次熟成)』。二度目の熟成は一時間かかります。
待つ間に、先ほどのアニメーションの続きを観ます。だんだんとストーリーに入り込んで続きが気になっている自分がいました。
さらに、小野さんの今までの動や、これからのキャリアについての考え方を伺いました。とにかく、熱い!
「なにか行動を起こすためには、勇気が必要。行動量は、勇気の量だと思っている。」
自分にはなにもないと思っていたけれど、うどんに出会ってその道に挑戦した小野さんの言葉はずっしりと重く、説得力がありました。
小野さんの考え方の根底には、大好きだという歴史上の偉人たちの言葉がありました。小野さんの部屋には、たくさんの言葉が貼られていて、いつでも心にとめておけるようにしてあるそうです。
延し
その後は、『延し』の作業。
延ばす前に、もう一度踏みの作業を行います。ここでは、生地を「円盤」の形にするために、真ん中を少し膨らませて残します。熟成を重ねて、コシが強く、硬くなった生地を扱うのに一苦労。何とか円盤の形になりました。
このあとの延ばしの作業には、いくつかコツがあるので動画を見ながらシュミレーション。力のかけ方、手首をうまく使うことがポイントみたいです。見ていると、簡単そうですよね。
いざ、実践です。
わたしたちも「UDON IS ROCK!!」のテーブルで作業させていただきます。赤い棒がかっこいい!小野さんも「自分以外がそこに立って赤い棒握っているの初めて見た」と笑っていました。
私としては、この工程が一番難しく感じました。パフォーマンスでは、目にも止まらぬ速さで延ばしていましたが、意外と生地が硬く、腕の力が必要になります。だからといって、力づくでもいけない。とても繊細な作業でした。小野さんのサポートによって、無事に生地が完成しました。
うどん作り、傍から見ると簡単そう、やってみると難しい、という作業がほとんどでした。
切り
ここから、『切り』の工程です。
包丁のついた機械を使って切っていきます。この機械、何度か見たことがあったのですが、そのポイントが意外なところにありました。
私は、うどんを均等に切るためには、「リズム感」が大切だと思っていたのですが、包丁の「高さ」がポイントだそうです。高くあげれば、太く、低ければ細く切れるからです。この「高さ」をそろえながら高速で切ることもまた、“簡単そうに見えて難しい”職人技だと感じました。
それでも、わたしたちもなんとか均等の細さで切り、ついに、うどんが完成しました!!
この時、すでに16時。おなかが鳴りやみません。
茹で
ついに、うどんを『茹で』ます。
盛り
最後に、『盛り』へ。
温かい釜玉うどんと、氷でしめた冷やしうどんにしていただきました。
小野さんが用意してくださった、いろいろなトッピングを楽しみながらみんなで実食。やっぱり、自分で打ったうどんは美味しい!特別です。小野さんに私たちのうどんの出来を聞いてみると、「まあまあだね(笑)」と。
まあまあ、いただきました!
食べきれないうどんは持ち帰ることができます。家でも、家族と一緒に楽しみました!そして、今日一日を振り返って、体験は終了です。
うどんを打つ体験だけでなく、小野さんのうどんやこれからの日本に対する熱い想いや、普段から心がけている信念など深い話まで聞くことができました。
「うどんパフォーマー」としての小野さんを知ることで、自分のこれからのキャリアについても考えられる、非常に濃い時間となりました。皆さんも是非、小野さんに会いに行ってみてください。うどんの美味しさはもちろん、小野さんのかっこいい人柄に惚れ込むこと間違いなしです!
一緒に参加した20代女性の感想
今回は、粋のレポーターである関野さんとともに、小野ウどんさんの体験に参加させていただきました。
私は、「よくあるうどん打ち体験のような感じかな?」と思いながらも、うどんパフォーマーという言葉のキャッチーさに惹かれ、興味本位で伺いました。
しかし、実際にはうどんを打つ体験だけではなく、小野さんのパフォーマンスを拝見させていただいたり、うどんに関する解説をしていただいたり、元々企業で務めていらっしゃった小野さんがなぜ“うどんパフォーマー”を目指すようになったのか、その背景や考え方等について深く語っていただいたり、充実したコンテンツの4時間でした。
また、小野さんは非常に気さくな方で、うどんの解説もただの座学ではなく、ドラゴンボールの動画などを交えて教えて下さり、非常に楽しく学ぶことができました。
元はというと、うどん打ち体験をやってみたくて参加してみた私ですが、小野さんの価値観に触れることで、私自身の人生観や、今後の日本が取るべきスタンスなどについて考えることにつながりました。
社会人の方で新たな道を見つけたい方はもちろん、将来の働き方について考えている学生の方、私のように単に興味を抱いた方など、幅広い方におすすめです!
小野さん、ありがとうございました!
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