次は、「右往左往」の類語や対義語について考えてみましょう。
まず、四字熟語の類語を見てみます。 「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」 「心慌意乱(しんこういらん)」 それぞれ、「右往左往」と同じ意味の四字熟語です。
「周章」も「狼狽」も、大変慌てている状態を表します。「心慌」の意味は慌てること、「意乱」は「心が乱れること」です。
次に、対義語を挙げてみます。 冷静沈着(れいせいちんちゃく) 泰然自若(たいぜんじじゃく) 混乱することの反対ですから、落ち着いて心がゆるがない状態の言葉になりますね。
「冷静」も「沈着」も、動じることなく落ち着いた状態を言います。「泰然」は余裕のある落ち着いた様子、「自若」は何に対してもいつも冷静な様子を示しています。
右往左往に学ぶ
出典:ぱくたそ
「右往左往」が混乱する様子を表した言葉だということ、よくわかりましたね。
すっかり動転して自分を失う姿は、周囲から見ると異常で滑稽な行動に映るものです。
身内の事故など、とても正気ではいられないのは当然のことですが、右往左往してもかえって状況が悪くなってしまうものです。 右往左往してすぐに病院に駆けつけられなかったら、逆に後悔をしてしまうかもしれません。
大混乱を招く事態が起こったときこそ、「泰然自若」の構えが必要です。大きく深呼吸して、自分を取り戻しましょう。
右往左往せず、少しでも意味のある行動を取るよう心がけたいものですね。
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