日本遺産に認定された祭り|輪島の観光名所⑥
輪島キリコ会館
出典:写真AC
キリコとは、日本遺産にも認定されている「輪島大祭(能登キリコ祭り)」で使われる大きな奉燈(御神燈)です。
輪島キリコ会館は能登地方独特の大小さまざまな約30基のキリコがところせましと展示されていて、祭りのハイライトでもある大松明は1Fのショップから3F展望台ロビーまで突き抜けているので、実際に観光でおとずれると想像以上の大きさに圧倒されます。
館内には、祭り囃子と光の演出によって夜のキリコ祭りが幻想的に再現されているほか、キリコ祭りの様子がスクリーンに映し出されているので、祭りのシーズン以外の観光でも雰囲気を味わうことができます。
また、もてなし広場のステージで行われる仮面をつけた人々が打ち鳴らす「御陣乗太鼓」の実演は、その迫力と独特の雰囲気に魅了されます。
輪島ならではの祭りを楽しめる!輪島の観光名所⑦
輪島大祭り
「輪島大祭」は輪島市中心部の4つの地区で行われる夏祭りの総称で、総漆塗りの豪華なキリコが巡行する漆器の名産地輪島ならではの夏祭りです。
各地区の祭りは連続して開催され、輪島の町はむせかえるような熱気に包まれます。
祭りの先頭を切るのは顔に紅を塗り、カラフルな腰巻をつけ女装した若者たちで、神輿を担いで海に入ると浜から子供たちが神輿に結んだ手綱を引っぱり、このやりとりが長引くほど、豊漁になるとされています。
また、重蔵神社の祭礼では蒔絵や青貝の装飾が施されたお供の「奴提灯」がキリコの明かりに照らされて美しく輝きます。
そして、住吉神社の祭礼では松明神事を行う角州へ向かうキリコが一気に走り出し、豪快な光景を楽しむことができます。
祭りのフィナーレは輪島前神社の祭礼で、キリコをともなった鯛の形をした神輿が町内を駆け抜けます。クライマックスの松明神事では、松明の倒れる方向で吉凶が占われ、海側に倒れれば大漁、山側に倒れれば豊作とされています。
輪島塗を堪能できる輪島の観光名所⑧
輪島工房長屋
輪島工房長屋は、輪島塗の木地づくりから漆塗りまで、輪島塗の魅力を感じることができる交流施設です。
各工房の職人が集まっていて、職人との触れ合いながら輪島塗の絵付け体験ができ、輪島塗展示販売や修理なども依頼することができます。
かつて、輪島の中心街で大火があり、寺院が郊外に移されると山吹長屋・矢花長屋と呼ばれる塗師関係の職人長屋を建てられました。そして、地場産業に携わる人々が大勢暮らし始めると、大変活気のある一角となりました。
輪島工房長屋はこの山吹長屋・矢花長屋の再現を目的としてオープンしたものです。