山口県のおすすめ日本酒⑥
Ohmine(おおみね)
大嶺酒造で作られているOhmine(おおみね)は、巨大な米をデザインしたボトルのインパクトもさるものながら、優しい甘みと酸味のバランスが良く、料理の邪魔をしない味わいが人気です。
山口の酒蔵の中でも江戸時代から続く老舗ですが、こちらの銘柄は2010年に登場するや、瞬く間に海外にも展開するほどの人気商品となりました。山口で作られている酒米の山田錦と秋吉台・弁天の湧水を用いており、この地域でしか作ることができません。
ボトルデザインの斬新さや、あえて日本語を使わずにアルファベットの銘柄にした挑戦など、海外で受け入れられやすい工夫もなされています。
山口県のおすすめ日本酒⑦
わかむすめ
山口の日本酒はすっきりしたミネラルウォーターのような飲みやすさが特徴的ですが、新谷酒造で作られているわかむすめはフルーティーな甘さが濃厚に感じられます。
酸味とのバランスもよく、濃い目の味付けの料理にも合います。山口には多数の酒蔵がありますが、こちらは規模が小さいこともあり、山口以外ではそれほど多くは出荷されていません。
にもかかわらず、甘口の日本酒が好きな人の間では人気が高く、隠れた銘酒となっています。地元山口の酒米を使い、無濾過・無加水・手作業で丁寧に作られています。しつこい甘さではないため、女性や辛党の人でも飲みやすいお酒です。
山口県のおすすめ日本酒③
山猿
永山酒造で作られている山猿は、シンプルな山猿のイラストと豪快な筆文字がインパクトのある日本酒です。
酒蔵は山口の北西部、中国山脈の近くに位置しており、日本海にも面しています。この地で酒米の研究もおこなわれており、日本酒の原料としては代表的な山田錦の他に、栽培の難しい穀良都という幻の酒米の生産にも成功しています。
山廃や濁り酒など様々なバリエーションがありますが、全体的にうまみや甘み、辛みのバランスの良い、すっきりしたキレが感じられます。
山猿という言葉から連想されるようなくせの強さや野性味はほとんどなく、むしろ、山口以外の郷土料理にもよく合う万能性を秘めています。
山口の日本酒は種類豊富!
山口県の日本酒は、海や山に囲まれて、自然豊かな環境を活かした高品質なものがたくさんあります。
しかし、歴史のある酒蔵が丁寧に手作りをして生産している日本酒もあれば、伝統的なスタイルをすべて廃止して、効率的においしい日本酒を追求しているところもあるなど、酒蔵ごとの特徴がはっきり異なっています。
また、地元や国内周辺部での販売に留めず、全国展開や海外展開を視野に入れて生産体制を変えている銘柄も多く、日本酒独特の味わいが苦手な人でも飲みやすいものがたくさん見つかります。
山口の日本酒は、地元の酒米や水を用いているものが多い上、北陸とは異なり、温暖な気候で仕込みをしているため、味わいが全く異なります。
昔から伝えられている手作業による仕込みや長年の経験による調整が活かされた日本酒は、ほっと一息つけるような定番のおいしさがありますし、気候の変化に影響を受けず、誰でもおいしい日本酒を作れるようなシステムに変更した日本酒も、新たな発見があります。
基本的にはすっきり飲みやすいお酒がそろっていますので、食事と一緒に飲みたい人、くせの強い日本酒が苦手な人などは、山口のお酒を試してみてはいかがでしょうか。