千年飲み継がれてきた麦茶の驚くべき効能|茶葉を一切使用しないって本当?

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麦茶の入れ方(水出し)

水出しの麦茶は、お湯を沸かす手間などがなく、水に入れるだけですぐに作れるのが特徴です。 また、水道水で水出しすると雑菌の増殖も抑えられるため、保存性が高くなります。 一度にたくさん作り置きしておきたい場合には、水出しの麦茶を使用すると良いでしょう。

味わいは、雑味が少なくすっきりしています。ただし、香りもやや控え目です。 水出しでも香りを楽しみたい場合は、あらかじめ麦茶パックを容器で1分ほど蒸らしておいてください。 それをポットに入れ、冷蔵庫で一時間ほど冷やせば、通常の水出しよりも香り豊かな麦茶が作れます。

麦茶の入れ方(お湯出し)

お湯出しの麦茶は、まず水を沸騰させてから、麦茶パックを入れます。 さっぱりした味わいで、電気ポットでも手軽に作れるのでおすすめです。

一方、お湯の中で時間をかけて煮出すと、さらに香りのよい麦茶を楽しめます。 これは、煮出すことで香り成分のアルキルピラジンが、より効能を強く発揮するためだと考えられています。

やかんのなかで煮出して、火を止めてから一時間ほど待ちます。パックを取り出したら、そのままやかんごと水につけて、粗熱を取れば出来上がりです。 ただし、煮出した麦茶は痛みやすいので、すぐに冷蔵庫に保管して早めに飲んでください。

麦茶はカフェインレス?

麦茶は、お茶という名前こそついていますが、茶葉は一切使用していません。そのため、緑茶や紅茶、烏龍茶のようにカフェインも含まれていません。 カフェインには興奮作用や、脱水、低血圧をもたらす効能があります。特に、夏の暑い時期にお茶をがぶ飲みすると、かえって脱水症状を招きかねないので注意が必要です。

その点、麦茶にはカフェインがないので、小さな子供から妊婦さん、お年寄りまで、安心して飲むことができます。 目が冴えることもないので、夜寝る前に飲んでも問題ありません。

ただし、麦茶でも商品によっては、色合いを出すために烏龍茶を混ぜているものもあります。その場合はノンカフェインではないので、よく確認しておきましょう。

日本人との深い関わりを持つ麦茶

夏といえば、多くの日本人が麦茶を連想するでしょう。 体を冷やす作用もあり、暑い夏には欠かせません。特に、夏の麦茶は原料も新鮮で味わいも格別といえます。

その歴史は平安時代にまで遡り、実に千年以上も飲み継がれている、まさに日本人の原風景ともいえる飲み物でもあります。

そんなごく身近な麦茶が、実は様々な健康に良い効能を持っていることは意外と知られていないのではないでしょうか。

最近ではペットボトル入りのものが主流ですが、時にはじっくり煮出して、その独特の香りを深く味わってみるのもおすすめです。

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