煎茶の美味しい淹れ方や製法│玉露との違いや特徴も紹介

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煎茶の製法

煎茶は、様々な手間暇がかけられて作られています。まずは茶葉の「蒸し」が入ります。摘まれた茶葉が、生き生きとしているうちに、蒸気で熱を加えていきます。これによって茶葉に含有されている酸化酵素の働きが抑えられ、発酵が防げるのです。また、茶葉の色をそのままキープし、かつ、草っぽい青臭さを除く作用があります。

次に「揉み」が入ります。冷ました茶葉が、冷えすぎないうちに熱風にあてながら、ほぐしていきます。さらに、茶葉に圧力をかけながら回転させほぐしていき、茶葉の水分を均一にさせます。これを繰り返し、適度なほぐれ方になるまで乾かせてから、圧力をかけて茶葉を板の上で揉みこみ、細長く美しい茶葉の原型が出来上がります。

そして「乾燥」をさせます。改めてきっちりと乾燥をさせ、茶葉の重さがもとより四分の一程度の目安まで減らし、凝縮をさせます。その後は「整形」となります。

長さ・太さを含めたサイズ形によって、茶葉を振り分け、その用途によって形状を整えていきます。仕上げに「火入れ」が行われます。熱風や、近年では遠赤外線などによって、熱を茶葉にかけていく工程です。

この工程によって、茶葉の保存効果・品質安定効果・風味の凝縮効果があるとされています。なお、この熱を加える時間や温度によって、風味をアレンジ・調整することができます。

煎茶の味の特徴

煎茶は、日本では『日本茶』の中でも7割近くの消費を占めていると言われています。まろやかで飲みやすく、ほどよい茶葉の香りが楽しめるのが煎茶です。「しぶみ」「にがみ」「あまみ」「うまみ」がそれぞれクセがないバランスで味わえる、とてもポピュラーで愛されやすいお茶が煎茶なのです。

煎茶の美味しい淹れ方

煎茶は、適度に湯冷まししてから淹れると美味しく味わえます。ですので、まずは湯冷ましするために、湯のみにお湯を八分目ほどまで入れ、お湯を冷まし、かつ湯のみを温めます。

次に、茶葉を急須に入れてから、湯のみのお湯を急須に注ぎます。この時、お湯は約80℃~90℃ほどに熱が下がっており、茶葉に最適な温度となっています。

そして、約60秒、蒸らして待ってから、急須の中を覗いてみて、茶葉が開いているかどうかチェックします。開いていたら、それぞれの湯のみの中が均一となるように、順番に少しずつ回しいれ、最後の一滴まで、湯のみに入れきるようにします。

この一滴に煎茶の旨味が詰まっているので、淹れきるのはとても重要なポイントといわれています。

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