麦茶の原料や製法
麦茶はお茶といっても、茶葉は一切使用していません。 大麦の種子の外皮を剥いでコーヒーのように焙煎、抽出したものが麦茶です。 大麦にはいくつかの種類がありますが、中でもほとんどの麦茶に使用されているのが六条大麦です。いかにも麦茶らしい香ばしさと、豊かな風味が特徴です。
それ以外にも、よりマイルドで甘みのあるはだか麦や、すっきりした味わいが特徴の二条大麦なども用いられています。 麦茶は焙煎によって成分が化学変化を起こし、独特の香りや味わいが生まれます。
そのため、多くの工場で熱風焙煎が用いられる中、あえて昔ながらの石窯でじっくりと二度煎りした製法のものもいまだに作られています。
麦茶の効能①
抗酸化作用(p-クマル酸)
麦茶に含まれるp-クマル酸は、抗酸化作用によって体内の活性酸素を取り除く効能があります。 活性酸素は様々な物質に反応しやすく、人間の細胞をサビつかせる性質を持っています。
それが、肌のシミやシワなどの原因となり、さらに動脈硬化をはじめ、癌、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病といった様々な生活習慣病の原因ともなります。 活性酸素は40代以降になると特に多くなって、老化を促進します。
麦茶は、そんな活性酸素を減らし、美肌効能やアンチエイジング効能で若々しさを保つことが期待できる飲み物です。 また、p-クマル酸には発ガン性物質のニトロソアニンの生成を抑える効能もあり、癌のリスクも減らしてくれると考えられています。
麦茶の効能②
血液サラサラ効果(GABA、アルキルピラジン)
麦茶に含まれるGABAは、アミノ酸の一種です。 その主な役割は、興奮作用を持つノルアドレナリンの分泌を抑え、脳や交感神経にリラックスをもたらすというものです。
それによって、血圧の上昇を防ぐ効能もあります。 さらに、GABAには血液をサラサラにする効能があるという点でも注目されています。
特に、夏は汗をかくことで水分不足になりがちです。すると、血液がドロドロになって血流が悪くなってしまいます。 そんな時期に水分補給するには、まさにぴったりの飲み物といえます。
また、麦茶の香り成分であるアルキルピラジンにも、同じように血液をサラサラにして、血圧を下げる効能があるといわれています。 こちらは、大麦から麦茶へ加工するさいに生成されるものなので、まさに麦茶ならではの成分といえるでしょう。
麦茶の効能③
デトックス効果(カリウム)
麦茶には少量ですが、カリウムも含まれています。 カリウムには、体内の余分な塩分を排出してくれる効能があります。
体内に塩分が増えると、それを薄めようとしてより多くの水分が取り込まれ、むくみになってしまいます。 つまり、麦茶はむくみを解消するためにも良い飲み物といえるわけです。
もともと、漢方では麦を使用した飲み物は、老廃物を排出する作用があると伝えられてきました。他にも、腎臓の機能を改善する効能もあるといわれています。
このようなデトックス効能がありながら、麦茶には他のお茶のような利尿作用がありません。そのため、水分不足のリスクなく飲むことができるのです。
また、水溶性の食物繊維も含まれているので、ダイエットにはぴったりの飲み物です。
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