【純米大吟醸になる条件は?】手間をかけた最高級の日本酒「純米大吟醸」おすすめ3選

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純米大吟醸の値段の相場

日本酒の値段の相場はさまざまです。一般に、精米歩合が高い日本酒や醸造アルコールの割合が高い日本酒は、安く買える大量生産品です。一方の純米大吟醸酒は一般的に高価なものが多いといえます。 安いものでは720MLで1,000円台のものもありますが、2,000円から4,000円程度のものが多くあります。

中には5,000円から10,000円を超えるような高級品があるのも純米大吟醸の特徴です。 純米大吟醸の値段が高いのは精米歩合が低く、アルコールの添加が禁止されていることが理由です。つまり、一般的には精米歩合が低ければ低いほど値段が高くなる傾向があります。

原料として高級な米を使用していたり、仕込みに手間がかかっていたりするため、高級品も多くあります。また純米大吟醸の値段が高騰しやすいのは、製造に手間がかかり大量生産ができないためです。なかには、希少価値ゆえにプレミアがつき、数万円で取引されているようなものもあります。

おすすめの純米大吟醸①

雪月花

雪月花は、秋田県の両関酒造が製造している純米大吟醸です。 世界最高峰の国際酒類競技会であるインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションで最高金賞を受賞し、全国酒類コンクールで全国第一位、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018の大吟醸部門で金賞を受賞するなど、各種コンクールでも高い評価を得ています。

原料枚は秋田酒こまちで、精米歩合は40%、アルコール分は15.0度です。 香りが高く飲みやすいので、ワインのような感覚で飲むこともでき、女性にもおすすめの日本酒です。冷やで飲むのに向いています。 価格は720mlで3,000円弱です。

おすすめ純米大吟醸②

米の芯

米の芯は、富山県の銀盤酒造株式会社が製造している純米大吟醸です。 兵庫県産の山田錦を原料としており、名水として知られる黒部川扇状地の湧水を使って製造されています。

その名の通り精米歩合は30%と非常に低く、絹のように繊細な味わいが特徴で、蕎麦や寿司などあっさりとした和食とよく合います。冷やまたは常温で飲むのに向いています。 値段は4,000円前後の高級品です。

おすすめの純米大吟醸③

獺祭

獺祭は、山口県の旭酒造株式会社が製造する純米大吟醸です。酒造好適米の代表でもある山田錦を50%まで磨いて製造されています。 杜氏を置かず、社長と社員だけで醸造されています。1分間に約3,000回転という遠心力でモロミからお酒を分離させる、遠心分離システムが使用されているなど、独自の体制と技術で製造されているのが特徴です。

職人のこだわりから生まれた獺祭は、非常に純度が高い味わいで、日本国内だけでなく世界的にも高く評価されています。「純米大吟醸50」の希望価格は720ML入りで約1500円。「純米大吟醸 磨き二割三分」は約5100円です。

まさに純米大吟醸の金字塔といって過言ではないのが「獺祭」です。

二日酔いしづらいのも、純米大吟醸の魅力

純米大吟醸は製造に手間がかかり精米歩合が低いことから高級なものが多いですが、雑味がなく、品のある香りを楽しめるのが特徴です。

純度が高くさっぱりしていることからワインのように楽しむこともでき、事実、世界的に高く評価されている日本酒の多くは純米大吟醸です。 飲みやすいので、日本酒が苦手な女性の方にもおすすめできます。またアルコールが添加されておらず、精米歩合が低いため、二日酔いをしづらいのも純米大吟醸が好まれる理由の一つです。「良い酒は悪酔いしない」という言葉のとおりですね。

純米大吟醸には高級なものも少なくありませんが、手ごろに購入できるものも多くあります。「日本酒は正直苦手」と感じている方も、ぜひ一度、上質な純米大吟醸を試してみてはいかがでしょうか。

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