飛騨山脈で育まれた名水、上質な酒米、そして冬の厳しい寒さという、旨い酒造りに必要不可欠な3つの条件がそろう岐阜。県内には50を超える酒蔵があり、その個性際立つラインナップを飲み比べようと、日本酒ファンが国内外から足を運びます。そんな美酒ぞろいの岐阜の日本酒から、おみやげに買って帰りたいおすすめの4本をご紹介します。
岐阜でおすすめの日本酒①「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」
岐阜県の最北端、飛騨市古川町にある老舗酒蔵「渡辺酒造店」。「蓬莱」が代表的な銘柄ですが、どぶろくや甘酒のほか、ユニークで目をひくラベル・ネーミングの商品も多数販売し、リリースする度に話題を集めています。
いちおしは、酒米「飛騨ほまれ」と自家井戸清水で仕込んだ「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」。キレのある淡麗な飲み口と後に残るコクが絶妙なバランス! フレッシュな吟醸香もしっかりと楽しめます。
岐阜でおすすめの日本酒②「醴泉 純米吟醸 雄山錦」
1806年に養老郡養老町にて創業し、少量生産にこだわった酒造りを続ける玉泉堂酒造。日本名水百選に選ばれた「菊水泉」を仕込み水にしてつくる「醴泉」は、上品ですっきりとしていながらもお米本来のおいしさを堪能できます。
「醴泉 純米吟醸 雄山錦」は、富山県産「雄山錦」を100%使用し、精米歩合55%で醸した純米吟醸酒。「雄山錦」ならではのふくよかな余韻に綺麗な酸が調和しています。香りも穏やかで、飲み飽きない優秀な一本です。
岐阜でおすすめの日本酒③「津島屋 播州産山田錦 純米 瓶囲い」
「御代櫻醸造」は、かつて宿場町として栄えた岐阜県中南部の美濃加茂市に位置し、6代にわたり続く名酒蔵。看板銘柄である「御代櫻」のほか、創業時の屋号を冠した「津島屋」シリーズが人気です。
一升瓶で1本ずつ貯蔵、低温で熟成させる「瓶囲い」という方法で仕上げた「津島屋 播州産山田錦 純米 瓶囲い」。ほのかな苦味と酸味、ふんわりとした甘みが混じり合う、なめらかで心地よい食中酒です。
岐阜でおすすめの日本酒④「鯨波 純米」
中津川市の山中・標高600mの場所にあり、7代目蔵元が家族とともに営む酒蔵「恵那醸造」。岐阜の酒造米「ひだほまれ」を丁寧に磨き、二ツ森山の湧水を使って昔ながらの製法でつくる「鯨波」が評判です。
「ひだほまれ」を100%使用した「鯨波 純米」は、たおやかで洗練された、透明感のある味わいが特徴。お米の旨みを、ひかえめな酸味が引き立ててくれます。派手ではないのに印象に残る、不思議な魅力を持つお酒です。
旅のスタイルで変わる日本酒選び
古くから酒造りがさかんに行われてきた飛騨高山エリアを筆頭に、県内各地の酒蔵をめぐるのも楽しいもの。しかし数ある酒蔵のなかから、お気に入りを探すのは意外と大変だったりもします。そんなときには、駅や中心街にあるおみやげ店、日本酒専門店などを活用してみてください。日本酒好きの方であれば、酒蔵のアンテナショップやバーでのんびりテイスティングをしながら、旅の思い出をボトルごと持ち帰る…というのも素敵です。
いかがでしたか?おみやげにしたい岐阜の日本酒を紹介しました。味の違いを楽しみながら、ぜひお気に入りの一本を見つけてくださいね。