【米は日本人の心】日本で栽培されている米の品種と美味しい炊き方

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国に品種登録されている米の品種の数は、839品種です(2016年3月31日時点)。このうち、主食用として作られているのが約270品種、もち米が約70品種、日本酒用が約100品種です。米の名産地としては、北海道、新潟県、秋田県などが知られています。

平成29年に米の収穫量がもっとも多かったのは北海道で581,800トン、2番目に多いのは新潟県で611,700トン、3番目に多いのが秋田県で498,800トンで、日本全国では7,822,000トンが収穫されました。


出典:写真AC

1世帯あたりの米の消費量の全国平均は73.05kgで、都道府県別でもっとも多いのは静岡県で93.43キログラム、2位は北海道で87.72キログラム、3位は山形県で85.75キログラム、4位は新潟県で85.30キログラム、5位は佐賀県で84.05キログラムとなっています(平成28年)。 続いて、有名な米のブランドを一つずつ紹介します。

米の品種紹介①

コシヒカリ

コシヒカリは、日本でもっとも有名な米の品種です。コシヒカリは新潟県でもっとも多く栽培されており、特に「魚沼産コシヒカリ」は日本の米のトップブランドとして、多くの人に愛されています。旨味と粘り気が強く、口に入れたときに豊かな香りと、風味があるのがコシヒカリの特徴です。

コシヒカリは、1944年に農林1号、農林22号を交配して作られました。1962年に新潟県で行われた「日本一うまいコメ作り運動」のときには貯蔵性の高さが評価されました。米の収穫時期は品種によって異なります。コシヒカリの収穫時期は9月ですので、10月には水分が柔らかい新米を楽しむことができます。

米の品種紹介②

あきたこまち


出典:写真AC

あきたこまちは、その名のとおり秋田県で開発された品種で、秋田県を代表する米です。コシヒカリと奥羽292号をかけ合わせて、開発されました。旨み、甘み、粘り、歯ごたえのバランスがよく、ほかの品種より水分が多いため、もち米のように粘りのある食感が特徴です。

粘りのよさは親の品種であるコシヒカリ譲りといえるでしょう。和食や刺身、寿司などと相性がよいとされています。あきたこまちの収穫時期は9月の中頃です。

米の品種紹介③

つや姫

つや姫は甘み、うまみ、つやに優れて適度な粘りがあるのが特徴です。「財団法人日本穀物検定協会」や「農業総合研究センター」ではコシヒカリを上回る評価を得て、高級ブランド米として知られるようになりました。

つや姫は1998年より山形県で東北164号と山形70号の交配して作られ、2010年に発売されました。現在では山形県だけでなく、宮城県や島根県でも栽培がおこなわれています。つや姫の収穫の時期は9月下旬で、遅い時期に収穫される「晩稲」に分類される品種です。

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