おわら風の盆を行っている諏訪町本通り
諏訪町本通りは瓦屋根が美しく、とても長い歴史と風情を感じることができる場所です。 日本の道百選にも選ばれており、石畳の道の隅に建てられている風情あるぼんぼりが灯る夕暮れ時がとても幻想的で、 1603年頃から1868年頃の江戸時代の風景がそのまま残っている場所です。
江戸時代の風景をバックに踊る諏訪町本通りのおわら風の盆は、おわら風の盆を行っている10町の中でもっとも雰囲気あるスポットといえるでしょう。
おわら風の盆を描いた作品「風の盆恋歌 」
おわら風の盆の風景を描いた「風の盆恋歌」は熊本出身の演歌歌手である石川さゆりさんが発売したシングル曲で、日本レコード大賞などを受賞しています。 また、おなじ題名の「風の盆恋歌」という高橋治さんが執筆された書籍も発売されています。
越中おわら祭りの夜に互いの心を通わせながら離れ離れになってしまい、20年の歳月に渡って辿る恋の旅路を描いた長編恋愛小説になっており、おわら風の盆の特徴や八尾の風景がよくわかる内容になっています。シングル曲、長編恋愛小説に加え、コミック漫画版の「風の盆恋歌」も発売されています。
コミック版の「風の盆恋歌」は、高橋治さんが執筆した長編恋愛小説をもとに、八尾で3日間だけ行われるおわら風の盆のためだけに家を購入した新聞記者と、その新聞記者に20年越しの思いを抱いた一人の女性とのやり取りが赤裸々に描かれています。
おわら風の盆の魅力
出典:写真AC
江戸時代の風景を残した町並みで行われるおわら風の盆は、他にはない独特な雰囲気を醸し出しています。 各町内が披露する舞には、様々な種類の舞や民謡が存在し、見ている観客を虜にします。
ぴったりと息の合った舞の中で、一瞬静止する場面や、指の先まで軽やかで優雅な舞を踊る場面は息をのむほど素晴らしいもので、その舞に合わせた胡弓の音色が非日常的な世界観を醸し出し、あたかも仮想の世界にいるような気分を味わうことができます。
また、女性たちが着る衣装は、風情あふれる江戸時代の街並みにその鮮やかな柄が生え、踊りや唄以外の面でもおわら風の盆を楽しむことができます。 なので、日本の文化にあまり興味のない方でもいろいろな視点から楽しむことができます。
是非、この機会に非日常的な世界観が味わえるおわら風の盆を見てみてはいかがでしょうか。
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