土鍋はすぐに使っちゃダメ!使い始めに必要な「目止め」とは?

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土鍋は使い始めに目止めの処理が必要なことは既に紹介しましたが、手入れ方法にも気をつける必要があります。

粘土で作られている土鍋は温度変化に弱いため、使い始め以降も水で洗う際には土鍋が冷めてから洗います。油分が出る鍋ものなどの後は洗剤で油分を洗い流しますが、洗剤液に漬け込むと洗剤成分が染み込んだり匂いが移ったりすることがあるので、付け置きをせずにサッと洗い流します。

このときスチールたわしなどの硬いものでは、土鍋本体にキズを付けてしまう危険があるので、スポンジなどで優しく洗います。

○うっかり土鍋を焦げ付かせた場合

焦げ付きはつい力を入れてこそぎ落としたくなりますが、粘土で作られた土鍋は意外と脆く欠けやすいものです。

キズを付けてしまうと、キズ口から劣化が進み土鍋の寿命を縮めてしまうことにつながりかねません。うっかり焦げ付かせてしまった時は目止め同様に、乾いた土鍋を8分目程度の水で満たし重曹を小さじ1杯ほど入れて10分程度沸騰させます。

ある程度お湯が冷めてからスポンジなどで優しく洗います。

○カビが生えたり、匂いが移ってしまった場合

粘土で作られている土鍋は保存状態でカビが生えたり、匂いが強いものを調理すると匂いが移ったりすることもあります。カビが生えた場合は大さじ2~3杯の酢を、匂いが移った場合は一掴み程度の茶殻を、乾いた土鍋に8分目程度の水で満たして加え、10分程度沸騰させます。

ある程度お湯が冷めてからスポンジなどで優しく洗います。

土鍋で美味しいお米を炊く方法を紹介


出典:写真AC

ジックリと熱が伝わり、遠赤外線の効果もある土鍋で炊き上げたご飯は、炊飯器で炊いたご飯と比べると香り高くふっくらと炊き上がるのが特徴です。

炊飯用の土鍋も存在しますが、一般的な土鍋でも同じようにご飯を炊くことができます。

○土鍋で美味しくご飯を炊き上げる方法

土鍋でご飯を炊くのに注意するのは、炊き上げるご飯の量と土鍋のサイズです。炊飯用の土鍋ならば推奨されている量を上限とし、一般的な土鍋なら、炊き上がり容量が土鍋の6~7割以下の分量を目安としましょう。

土鍋で美味しくご飯を炊き上げる流れ

1.米を研ぎ浸水します。(夏場30分、冬場60分が目安)

2.ザルに上げしっかり水を切ります。

3.米を土鍋に移し1合:200~250CC、2合:400~450CC、3合:600~650CCを目安に水を加えます。

4.中火で加熱し沸騰させます。(2~3合の場合約10分)

5.沸騰したら火を弱火に落とし約15分炊きます。

6.15分程経過したら蓋を開け水気の確認をします。表面に水や泡が出ていれば蓋を閉じ炊飯を続けます。水気がなければ10秒ほど中火で加熱します。

7.火を止めてから約10分蒸らせば出来上がりです。蓋の水が気になる場合は茶巾を挟むなどで対処できます。

日常の調理で土鍋を使う魅力


出典:写真AC

土鍋は使い始めや維持管理に若干の手間が必要となりますが、手間をかけただけ美味しく調理ができる魔法の調理器具だと言えます。

遠赤外線効果が料理を美味しく仕上げる秘密ですが、これは金属製の鍋にはない土鍋だけの特徴です。食事には生命を維持する要素と、生活に潤いをもたらす要素がありますが、土鍋を使って調理されたものからは、不思議と後者の要素が強く感じられます。

これは土鍋料理には一手間必要なことが作用しているのではないでしょうか?

食事を美味しく調理することができ、なおかつ潤いをもたらす効果もある土鍋料理は、寒い季節だけではなく、一年を通して楽しみたいものです。

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