土鍋はすぐに使っちゃダメ!使い始めに必要な「目止め」とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

土鍋を買ってすぐに使ってはいけない


出典:写真AC

冬場の鍋料理や湯豆腐、焼きうどんや炊飯もこなせる、使い勝手の良い調理器具が土鍋です。土鍋で作られたと聞いただけで「いつもよりも美味しい」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。

耐熱性の高い粘土を原料に作られている土鍋は、遠赤外線効果も高く美味しく調理できる反面、原料の性質上どうしても「吸水性」の問題が存在します。

土鍋の吸水性は「土鍋の中の水分が滲む」、「汚れや匂いを吸着する」、「割れの原因」などのデメリットを引き起こす原因となります。

そのため、新しい土鍋は使い始めに吸水する粘土の目をでんぷん質などで埋める必要があり、この作業を「目止め」と呼びます。

金属鍋には使い始めの処理が必要ないので少々面倒に感じるかも知れませんが、使い始めに目止めをすれば土鍋を長く使うことができ、使い込むほどに味も出ます。

目止めは土鍋の使い始めに欠かすことのできない大切な儀式のようなものだと言えます。

土鍋の使い始めに必要な「目止め」

方法① おかゆを使って


出典:写真AC

使い始めの土鍋に欠かせない目止めで、最もポピュラーな方法がお粥を炊く方法です。

「使い始めの調理前に必要なのでは?」と疑問に感じるかも知れませんが、お粥にはでんぷん質が豊富に含まれますので、お粥を焚きながら目止め処理ができる一石二鳥の方法です。

○お粥を炊く目止めの方法最初に土鍋をしっかり水洗いし、よく拭いてから自然乾燥させます。濡れている状態で火にかけるとひび割れの原因となりますので、しっかり乾燥させるのがポイントです。

しっかりと乾燥したのを確認し、土鍋を8分目ほどの水で満たしてご飯を入れほぐします。弱火でゆっくり時間をかけてお粥を炊きます。炊き上がったら火を止め冷めるまで置いておきます。土鍋が十分に冷めてからお粥を取り出し土鍋を水洗いします。

○お粥で目止めを行うポイント

・土鍋の水洗い後はしっかり乾燥してから使い始める→濡れたまま使い始めるとひび割れの原因となります。

・火加減は弱火で炊く→火が強いと土鍋のひび割れの原因となります。

・できあがったお粥は土鍋の中で十分冷ます→冷める過程でもお粥のでんぷん質が土鍋に吸収され目止めが行われます。

目止めの方法は他にもいくつかあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するキーワードから探す