着物の種類と用途|様々なシーンに合わせた着物と和小物

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

年齢問わず気軽に着用できる着物

着物の種類その10 付け下げ(つけさげ)


出典:写真AC

付け下げは、生地の模様を生かして縫い上げ、縫い目に模様が掛からないのが特徴の着物です。

訪問着を簡易的にした着物です。着物の種類としては略礼服として位置付けられますが、かつて付け下げは訪問着よりも格下で小紋よりも格上とされていました。

しかし、近年では華やかなものであれば、訪問着と同格に扱われる場合や、訪問着とはいえ趣味性の強すぎる柄や地味すぎる柄のものよりは、古典柄の付け下げの方が格上とされるなど、着物の種類の中での序列が曖昧となる傾向が強くなっています。

着る女性の年齢を問わず着用することができる略制服の一つが付け下げです。

このように着物の種類の位置付けは時代と共に徐々に変化しています。

着物を彩る和小物はどんなものが良いか?


出典:写真AC

着物を着用する際に大きなポイントとなるのが和小物です。

草履や足袋、肌襦袢(はだじゅばん)や長襦袢(ながじゅばん)、伊達衿(だてえり)や伊達締め、帯枕、帯揚げ、帯締めなどの和小物を連想する人も多いでしょう。着物の種類に合わせた帯は、全体のイメージを左右する重要な小物だと言えるでしょう。

式典などのフォーマルな場所への出席時には、金糸や銀糸をふんだんに使用した華やかな細工の袋帯を着用することで、日本の伝統美術の美しさを楽しむことができます。

銀糸や泊を使用したものであれば、グッと渋めの雰囲気を醸し出すことができます。

その他の色に染められた絹糸の刺繍が施されたものならば、お洒落着を引き締めるポイントとなりますし、半幅帯を効果的に使えば、粋な雰囲気がグッと増します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加