着物の種類と用途|様々なシーンに合わせた着物と和小物

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未婚女性の第一礼装として知られる着物

着物の種類その5 振袖(ふりそで)


出典:ぱくたそ

全体に施された華やかな絵羽模様と、振袖という名前の由来となる長い袖が特徴的な未婚女性の第一礼服です。

背中と両袖の後ろ、胸元に家紋を施す「五つ紋」が正式なものですが、現在は家紋を入れないものが主流となっています。

袖は長さによって大振袖、中振袖、小振袖に分けられます。袖丈が長いほど格式が高いとされ、改まった印象を受けることから、花嫁衣装には袖丈の長い大振袖が用いられます。

また成人式の出席用には、近年中振袖の人気が高まっています。 伝統的な絵羽模様に囚われることなく、若い女性のお洒落な感覚に合わせた、小紋や無地の生地で作られた作品なども登場しており、振袖は数ある着物の種類の中で、最も柔軟に進化を続けていると言えます。

「着る宝飾品」とも呼ばれる着物

着物の種類その6 訪問着(ほうもんぎ)


出典:写真AC

全体的に絵羽模様(えばもよう)をほどこしたひと続きの、まるで蒔絵(まきえ)のような華やかな着物です。

着物の種類としては略礼服(りゃくれいふく)である第二礼服(準礼装)として扱われます。家紋をほどこしたものが正式なものですが、現在では家紋がないものでも失礼に当たることはありません。

絵羽模様は生地を採寸(さいすん)、仮縫いした後で模様を施し、染色を行うことで、縫い目で模様が途切れてしまうことなく一枚の柄のように仕上げたものを指します。

手間の掛かった日本の伝統工芸が作り出す「着る宝飾品」と言えるでしょう。訪問着は未婚者、既婚者を問わず着用できる女性用の着物として、着物の種類の中では需要の高いものの一つです。

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