鍵師に向いている人
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やはり鍵のような小さく精密なものを調整する鍵師は、手先の器用さも重要となります。経験とともにスキルは上達していくため、修行前に器用でないからといって夢を諦める必要はありません。
しかし、細かい作業がもともとあまり好きではない方や、コツコツ作業をすることが苦手な方は、鍵師になるための訓練がツラくなる可能性が高いでしょう。
また、鍵の形状や種類は年々進化・増加しています。熟練の鍵師であっても、常に新しい種類の鍵について勉強したり、トラブル解消のための練習をしたりしているのです。そのため、成長する努力を怠らずに、前向きに学び続ける方は鍵師に向いています。
独立開業を夢見ている場合は、上記に加えてコミュニケーション力や営業力も必要となります。企業に勤めていれば必ず月収として給料を受け取れますが、独立した場合は受けた依頼数が直接収入に直結します。顧客を獲得するためのコミュニケーション能力も、非常に重要となるのです。
鍵師になるには
鍵師は、どのように修行をすればなれるのでしょうか。
専門学校に通って学ぶのか、企業や先輩鍵師のもとで訓練するのか、想像つかない方も多いはず。
ここからは、鍵師になる方法について詳しくチェックしていきましょう。
学校
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鍵師になるためには、必ず学校へ通う必要はありません。実際に、未経験から先輩鍵師のもとで修業していく方も多く、専門知識やスキルがなくとも鍵師としての道を進めます。
しかし、基本的なことからしっかり学習し、技術面も知識面も学びたい人は、鍵師について学校で学習するといいでしょう。
先輩鍵師のもとで学ぶことは、実際の現場のスキルを吸収できる良い機会です。ただ、失敗の許されない環境であること、先輩鍵師も業務と並行して教えなくてはならないこともあり、ゆっくり教育してもらうことはできません。
専門学校で学ぶ場合は、独立開業後の知識といった鍵師としてのスキル面のみでなく、将来的にどのようにすればいいかを指導してくれる場合もあります。
資格
鍵師として働くためには「鍵師技能検定試験」に合格する必要があります。日本鍵師協会が主催している検定試験です。
この検定試験を保有していることで、顧客に公的な資格を持つ鍵師であるとアピールできるメリットがあります。
試験は、一級鍵師と二級鍵師試験の2つに分かれているのが特徴。二級鍵師技能検定試験に合格すると、一級試験を受験できます。この一級試験は、高度な知識や鍵師としてのスキルも必要になるため、しっかり経験を積み準備をして受験する必要がありますよ。
鍵師の将来性
技量や経験がものをいう鍵師の世界で成功するのは、容易なことではありません。
時代の流れとともに、鍵のIT化も進んでいます。スマホや小さなチップで鍵を操作するスマートロックが、一般家庭にも次第に普及しており、今後鍵のトラブルは減少していくと予想できるでしょう。そんな時代のなかでも必要とされる鍵師は、やはり確かな技術と信頼性を持った重要な存在なのです。
身ひとつで飛び込んでいける世界だからこそ、常に進化を続け、技術を身につけることがポイントとなります。
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