猟師の仕事を紹介|気になる年収、なり方、必要な資格

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猟師は、山などで野生動物を捕らえることを生業とする人のことです。 北海道や東北地方などでは、マタギとも呼ばれています。 捕獲対象となる動物は、狩猟鳥獣として指定されたものにかぎられます。現在では、おもにシカやイノシシ、カモなどが食肉用として狩られています。

狩猟できる時期や場所も決まっていて、都道府県ごとにさらに細かく制限されているところもあります。 狩猟の方法は、大きく3種類に分けられています。銃を用いる「銃猟」以外には、くくり罠や箱罠、囲い罠などを使用する「罠猟」、無双網や張り網、突き網、投網などを使用する「網猟」があります。

現在では専業で猟師を行っている人はほとんどいません。多くが農家などとの兼業で、最近では、サラリーマンが土日の余暇などに行うケースも増えてきました。

猟師の仕事


出典:写真AC

猟師のおもな仕事は、野生動物を食肉目的で狩ることです。 捕らえた獲物は、食肉加工業者や地元の料理店、旅館などに買い取ってもらいます。自分自身でさばいて食べることもよくあります。 ほかにも、角や革などを加工してそれを売っている猟師もいます。

そして、もうひとつ猟師の仕事の大きな柱となっているのが害獣駆除です。農作物を荒らしたり、人に危害をくわえたり、恐れのある動物などを狩るのが目的です多くのケースでは、自治体が猟友会に依頼して、そこから選任されたメンバーが行います。

2015年5月には認定鳥獣捕獲等事業者制度がもうけられ、法人によるさらに効率的な駆除も進められています。 個人的に、一般農家からカラス退治などを依頼されるケースもあります。

また、もともと兼業猟師のなかには、駆除を目的としてはじめた人も少なくありません。 こういった狩猟だけではなく、狩猟体験ツアーのガイドや、自然動物などの環境生息調査、さらには講演などを行っている猟師もいます。

猟師の年収/勤務体系/福利厚生

猟師の収入は、獲物の代金と害獣駆除の謝礼がおもな内訳となっています。 食肉用の獲物は、グラム単位で買い取られます。 かつては、クマの皮や肉、胆嚢などはかなり高額で取引され、イノシシでも一頭で数十万円ほどの値がつくほどでした。

しかし、現在では食肉に用いられること自体が少なくなり、1頭で数万円程度にしかなりません。 そのため、月収は10~20万円程度。猟期の11~3月を通しても、数十万円の収入にしかなりません。 ただし、あくまで兼業で行っている猟師が多いため、これらは副収入扱いとなります。

一方、専業猟師では、猟に出るペースや仕掛ける罠の数などが大幅に増えます。そのため、猟期だけでも年収のほとんどを稼いでしまう人もいるほどです。

その平均年収は、およそ240万円程度。 認定鳥獣捕獲等事業者になると、50~100万円ほどアップ。また、最近流行のジビエ料理店などを経営すれば、400万円程度の年収も見込むことができます。

猟師のメリット・デメリット


出典:写真AC

猟師には、ほかの職業では得がたいメリットが数多くあります。 まず、自分の力だけで獲物を捕り、生活の糧にする。そんな自給自足のような生き方は、会社や時間にしばられない開放的な魅力にあふれています。 捕らえた獲物の肉を、贅沢に味わうことができるのも猟師ならでは。

新鮮な肉の美味しさにくわえ、自分自身で狩りをした獲物だという満足感がひとしおです。 害獣駆除には、農作物を守るだけではなく、増えすぎた動物を減らして森林や土壌などの生態系を守る側面もあります。こういった社会貢献も、猟師のメリットといえるでしょう。 一方、生活面は不安定です。

漁師は狩りに出たからといって、かならず獲物が確保できるわけではありません。個人事業主なので、組合や福利厚生などにも頼ることはできません。 また、それにくわえてコストにも注意が必要です。まず、免許や銃の所持許可証、そして狩猟者登録をするだけでも10万円以上はかかります。

更新のたびに手数料も支払わなければいけません。ほかにも、狩猟税やハンター保険、猟銃を管理する道具などに年間のコストがかかります。 安全面も忘れてはいけません。狩猟というのは自然のなかで野生動物と向き合う、危険を孕んだ行為です。

イノシシ相手でも、死にいたる大怪我を負うケースもあります。また、銃のあつかいは慎重に行わなければ、誤射で人を撃ってしまうリスクもあります。 猟師になりたい人は、こういったデメリットもしっかり頭にたたき込んでおきましょう。

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