靴職人の仕事を紹介|気になる年収や必要な資格、適性も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

靴職人とは?

 靴職人は、靴を作ることを生業とする人のことです。 靴のデザイナーとは異なり、そのほとんどの作業を自分一人だけで行っていくのが特徴です。

メーカーに勤務する靴職人や、独立して靴工房を開く靴職人もいます。中には自分でブランドを立ち上げて会社を興したり、逆に制作には関わらず修理のみを請け負うという靴職人もいます。

オーダーメイドで靴を作る仕事も多く、その場合はデザイン性に加えて、その人の足に合った使いやすさも求められることとなります。 靴職人はファッションセンスはもちろん、靴や足についての様々な深い知識や技術がトータルで必要となる職業といえるでしょう。 

靴職人の仕事は靴をつくること


出典:写真AC

靴職人は、靴の制作に関わる全ての仕事をこなさなければいけません。 デザインを起こすスケッチから、より具体的な製図の作成。その後は適当な素材を選び、設計図通りにカットして、縫製していきます。

最後に、靴の甲と底を作る、吊り込みと底付けまでをほぼ手作業のみで行っていきます。

オーダーメイドで作る際には、注文者の希望を取ったり、サイズを採寸するのも自分で行うことになります。 また、靴職人の中には靴教室を開いて、一般の人に靴の作り方を教えることを仕事としている人もいます。

靴職人の年収/勤務体系/福利厚生を紹介

靴職人の年収は、200万円から300万円前後となっています。一般のサラリーマンと比べても、けっして高い収入とはいえません。 残業もほとんどないので、時間には自由がありますが、残業代を見込むことはなかなかできないでしょう。

その一方で、勤続年数や技術向上によっては大きく収入がアップする可能性も秘めています。 会社から独立して自分の靴工房を開けば、さらなる高年収を見込むこともできるでしょう。

ただし、会社の運営に注力して自分自身では靴作りに時間が割けなくなったり、経営次第では収入も不安定になるケースもありえます。

靴職人のメリット・デメリットとは?


photo by m-louis .®

靴職人の最大のメリットは、多くの人に喜んでもらえる仕事ができる点でしょう。特にオーダーメイドでは、世界でただ一人に向けて最高の靴を作り上げていく仕事になるので、職人としてはかなりやりがいのある仕事となります。

手に職をつけられるという点でも、靴職人は魅力のある仕事です。学歴などは一切関係なく、自分の腕前や経験だけで生きていくことができます。 最近では、メディアなどで取り上げられることも増え、特に海外では注目されている仕事なのでその点もメリットとなります。

一方で、デメリットはなかなか収入が増えないという点です。稼ぐことを第一に考えているのであれば、あまりおすすめできる仕事ではありません。 また、あらゆる作業を自分一人で行っていくので、集中力やスタミナなども人一倍求められます。

さらに、常にその技術力を高めていき、最新の流行や健康科学などの知識にもアンテナを張っておく必要があります。一流の靴職人として認められるには、日々のたゆまぬ努力が欠かせない職業といえるでしょう。

手先が器用な人は靴職人に向いているかも?


photo by whity

靴職人にとってもっとも必要なスキルは、手先の器用さです。スケッチから製図、カットや縫製まで手がけなければいけないので、そういう作業が好きだったり得意だったりする人には向いている仕事です。

一から靴をデザインしていくことになるので、もの作りが好きな人や得意だという人にも向いているでしょう。

一方、職人というのはとても上下関係が厳しい業界です。縦社会が苦手だという人には続けることが難しいかもしれません。

また、オーダーメイドで靴を作る際には、依頼主がどのような靴を望んでいるのかを的確に聞き出す必要があります。そういったコミュニケーションを取ることが苦手という人には、不利になるかもしれません。

靴職人の将来性はある?

靴の需要は、今後も決してなくなることはありません。そういう意味では、将来にわたって安定した仕事が得られる職業といえるでしょう。 ただし、近年では機械やコンピューターの導入によって、人間が担当する部分も少なくなってきています。

そのような流れの中では、よりデザイン性の高い靴や、個人にぴったり合った靴が作れる技術が求められていくでしょう。 ただ靴を作るだけではなく、そういった靴職人にしかできない仕事を重視していけば、より将来性も高くなっていくといえます。

職人の仕事がつまった、職人図鑑はこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加