剣道の防具の着方
出典:写真AC
剣道の防具には、着用する順番が決められています。着用の順番を見て実際に着用してみてください。
①「垂」 | まず、最初に着けるのは垂です。垂紐を後ろに回し、袴の角度に合せて腰板の上で交差させ、前に戻します。大垂を裏返してその下で蝶結びにして、ずれないように挟み込みます。
剣道の防具は基本的に正座をして着用しますが、垂は立膝でもかまいません。あまり下の位置でつけると足の動きが邪魔されるので気をつけましょう。 |
---|---|
②「胴」 | 次に胴を着けます。胴乳革の紐は、下の2本はそのまま背中に回して結びます。上の2本は背中で交差させ、正面の胸乳革に結びつけます。
結び方は、乳革の輪に紐を1〜2周巻き付け、円を作ってそのなかに紐を引っ張り上げ締めます。 胴は位置がずれると、隙間ができたり防具とこすれたりするので、しっかり調整しましょう。 |
③「面」 | 面を装着するさいには、まず頭部の保護や汗の吸収のために、手ぬぐいを頭に巻きます。手ぬぐいを横に広げて頭に載せ、左右を巻きつけるように正面で交差させ、前に垂れ下がった部分を持ち上げます。
面は、面紐を持って面布団を広げ、手ぬぐいがずれないように顎からかぶります。上下二組の面紐を後頭部のちょうど目線の位置あたりで蝶結びにして、余った紐の長さをそろえます。最後に、耳と面布団の間を手で広げて少し隙間を作ります。 |
④「小手」 | 小手は、左から右、という順番にはめていきます。 防具を脱ぐ際には、これを逆の順番で行います。 |
剣道の防具の手入れ方法
剣道の防具は硬い素材が多いので、基本的に洗濯などをすることができません。 そのため、使用後の手入れがとても重要になります。 面や胴は使い終わったら、すぐに乾いた布で汗を拭き取りましょう。特に、面のあごの部分は汗がたまりやすいのでしっかり拭き取ってください。
剣道の防具には革が用いられているので、日干しはおすすめできません。風通しのよい場所で、陰干しにしましょう。垂れの垂紐は、しわにならないようにしっかり伸ばして乾かします。
それでも臭いが気になる場合は、剣道用の消臭スプレーも市販されています。 最近では、水洗いできる小手や、洗濯を請け負うクリーニング業者も増えています。 防具の劣化を防ぐには、適度に休ませることも重要です。そのために、2つずつ買いそろえておくと、より長持ちさせることができます。