古伊万里(こいまり)と伊万里焼の違い|歴史・特徴・魅力を紹介

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味わいある古伊万里作品の数々

古伊万里のなかでも、もっとも多く残されている作品が絵皿で、中でも「色絵花籠文皿」は中国の様式を取り入れつつ、モチーフに菊や杜若などの日本らしい文様を用いた印象的な作品です。

一方、「色絵仙人文皿」は、雲に乗る仙人と童子といった中国らしいモチーフが、日本の色絵の技術によって精緻に描かれています。皿以外にも、古伊万里にはさまざまな作品があります。

「染付唐獅子牡丹文壺」は、二匹の唐獅子を中心に、牡丹や鳳凰、松、竹などが描れた大きな壺です。青一色の染付でありながら、濃淡を活かした豪華な仕上がりが特徴です。

古伊万里では、観賞用の人形も多く作られました。柿右衛門様式による「色絵婦人立像」は、寛文年間に多く描かれた美人画を基本とした、エキゾチックな味わいのある作品のひとつです。

古伊万里の魅力は様々な文化の融合


出典:ウィキメディアコモンズ

中国から渡ってきた技術と、日本の原料が組み合わさって作られた古伊万里。その作品はのちにヨーロッパへと渡り、大きく評価されるようになります。 そこで取り入れられた様式や技術がふたたび日本国内で受け入れられ、とても多種多様な美しさを私たちに見せてくれています。

このように、古伊万里には日本をふくめさまざまな文化や技術が多く受け継がれています。 その美しさに見とれるのはもちろん、このような作品が成り立った歴史や背景に目を向けると、よりいっそうその味わいも深みを増すのではないでしょうか。

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