向日葵は夏の季語でもあり、その通り、日がたっぷり降り注ぐ、暑い夏の風物詩と言えるでしょう。その向日葵の花言葉は色や本数によって様々です。また、「向日葵」はなぜこの漢字なのでしょうか?
まずは、花言葉についてみていきましょう。
向日葵は黄色だけじゃない?色ごとの花言葉を紹介
出典:写真AC
その向日葵にも、もちろん花言葉があります。基本の花言葉は、「私はあなただけを見つめる」というものです。太陽の方角を向く性質のとおりです。
ですが、これだけではありません。向日葵にも様々な色を持つ品種があり、色ごとに様々な花言葉があるのです。黄色やオレンジ系統の向日葵の花言葉は、「願望」「未来をみつめる」「元気な子供」「偽りの富」「憧れ」などです。
「偽の富」だけ他の花言葉からすると異様です。紫色の向日葵の花言葉は「悲哀」です。また、白い向日葵は「ほどよい恋愛」です。
さらに、イタリアンホワイトという向日葵は「あなたを思い続ける」で、黒色のココアは「冷静な判断」です。色から想起されるイメージによって、花言葉も変わります。
なぜ「向日葵」なのか?
出典:写真AC
向日葵の名前の由来を見てみましょう。和語でも、漢字でも「日の方向を向く」ことが意味の由来です。中国でも同じく向日葵と書きます。
「葵」はなにかというと、これもまた「日を仰ぐ」という性質のある植物の総称ですので、向日葵は日を向く意味の重ね言葉となっています。
英語ではサンフラワー、仏語ではソレイユ、ロシアではパトソールニチニクと、欧米においても太陽由来の名が付いています。「私はあなただけを見つめる」という向日葵の花言葉の由来も見てみましょう。
ギリシャ神話では、太陽神アポロンを一心に見つめ続けたニンフ、クリュティエーが姿を変えて向日葵になってしまったと伝えられ、基本の花言葉はここから来ているのでしょう。
他の花言葉も、おおむね似ていますが、大輪の黄色の向日葵の花言葉「偽りの富」には別の由来があります。これは太陽信仰を持っていた南米ペルーから来ています。征服者のスペイン人に、巫女が付ける向日葵の装飾品を奪われた史実から来ているのです。
カスミソウの花言葉は?|色別や誕生花、プレゼントにぴったりな理由