様々な地域で気候や風習によって適切な墓があります。こちらでは、地域別に風習や気候などを併せてご紹介します。
【北海道】
北海道は土地が広大なため、比較的大きな墓石を建てる方が多いようです。また、冬には最低気温が-10度にまで下回る地域もあるため、寒さに強い墓石を選ぶと良いですね。
【東北地方】
東日本大震災の記憶に新しい東北地方です。地震に強い墓であれば洋型墓が良いでしょう。和型墓は縦に作られますが洋型墓は横幅広く作られるので、安定性が高く耐震性があります。
【関東地方】
関東地方の中でも特に東京は土地がなく人口が多いため、墓石を建てることが困難です。納骨室が地下に設けられている墓地や霊園もあります。また、お墓を建てずにロッカー式や棚式などの納骨堂もあり、お墓を建てるより安くできるため利用者が多いようです。
【近畿地方】
日本の歴史上、日本の経済や政治の中心となっていた関西・近畿地方。その歴史に応じた様々な風習や慣習が残り日本中に広く影響を与えました。そんな近畿地方では友引や三隣亡(さんりんぼう)にも葬式を行います。
また、京都では京都ならではのお墓が建てられます。 下台、中台、棹石と三段に重ねたもので光沢がある「京都型墓」。お寺などにある五輪塔を墓にした「五輪塔」と呼ばれる墓。京都では一般的な、鎌倉時代が起源とも言われ塔のような独特の形をした「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」。上記3つが京都でよく見られるお墓になります。
【四国地方】
四国は比較的温暖な気候ですが、台風が上陸しやすい地域のため年間降水量が高くなっています。そのため、四国地方に墓を建てる際には雨に強い墓石を選ぶことをおすすめします。国産石材の多くは耐水性・耐久性にすぐれているため、四国地方に適当な墓石だといえます。
【九州地方】
九州地方は古くより外国の文化がいち早く取り入れてきた地域です。九州地方には、卒塔婆(そとば)と呼ばれる関東地方に見る経文や題目が書かれた縦長の木片がないのが一般的です。
また、福岡県ではお墓の8割以上が地上より高い場所に納骨する場所のある、地上式納骨のお墓となっています。このお墓は雨水が溜まりにくく、比較的納骨しやすいという点があります。
屋久島など自然豊かな鹿児島では、活火山である桜島があるためその桜島の火山灰を避けるためにお墓一つ一つに屋根が付いています。鹿児島全域にこのようなお墓があるのではなく、あくまでも桜島付近の地域にのみ見受けられます。
【沖縄】
明治維新まで幕府の力が及ばず独立していた沖縄のお墓は、まるで家のような広さを持ちます。沖縄はかつて、風葬の習慣がありました。その周囲に石を積み上げていたなごりが今の沖縄のお墓に見られます。
また、沖縄のお墓は2種類あり、屋根部分が昔ながらの破風(はふ)屋根の形になっている「破風墓」と亀の甲羅のような形になっている「亀甲墓」です。この亀甲墓は故人が母親の胎内に戻るとして子宮を象った(かたどった)と伝えられています。
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