天竜浜名湖鉄道とは
出典:写真AC
天竜浜名湖鉄道はご存じでしょうか? 名前の通り、天竜川を渡り、浜名湖のほとりを走る静岡県の第三セクター鉄道です。
天竜浜名湖鉄道の唯一の路線は「天浜線」と呼ばれています。天浜線の起点は、東海道新幹線も停車する掛川で、ここから新幹線や東海道本線と離れて北に向かいます。
遠州森の石松の出身地「遠州森」を抜け、そして遠州平野の北側を走り、鉄橋で迫力ある天竜川を渡ります。その後、浜名湖の北側を通って再び東海道本線と合流します。
終点の新所原は、静岡県と愛知県との県境にある小さな駅です。東海道本線の二駅先は、大きな街を持つ豊橋駅です。天竜浜名湖鉄道の前身である国鉄二俣線は、戦争で東海道本線が砲撃されたときに備えたバイパス線として作られたと言われており、実際に1945年には2度、空襲の被害を受けた東海道本線のパイバスとして使われた記録があります。
現在の天竜浜名湖鉄道は、1時間に1~2本のディーゼルカーの走るローカル線です。天竜二俣駅構内の転車台と鉄道歴史館という鉄道ファンにも人気の施設はあるものの、比較的地味な鉄道路線と思われる天竜浜名湖鉄道、現在女性を中心に、大変話題になりつつあります。
天竜浜名湖鉄道のマリメッコ鉄道って何?
天竜浜名湖鉄道の看板列車といえるのが、「スローライフトレイン」です。マリメッコ鉄道とも呼ばれています。マリメッコは、女性の大好きな北欧のライフスタイルブランドですが、スローライフトレインは、このマリメッコの生地でカーテンとヘッドレストカバーを作り、車内を覆っているのです。
列車自体の外観も、ベージュと茶色のレトロなデザインに塗り替えられています。スローライフトレインの運行日程は、天竜浜名湖鉄道の公式サイトに出ていますので、事前にチェックしてから出かけましょう。
スローライフトレインに乗るにあたって、運賃以外の料金は必要ありません。
天竜浜名湖鉄道・都田駅
都田(みやこだ)駅は、天竜浜名湖鉄道の中間地点であり、浜松から来る遠州鉄道との乗換駅「西鹿島」から西に4駅目です。
もともと小さな無人駅に過ぎず、現在でも乗降人員が1日30名ほどの駅ですが、地元の都田建設(ブランド名はドロフィーズ)により、構内に駅カフェができました。
都田建設は、この地に「ドロフィーズキャンパス」という北欧タウンも構築しており、そちらを訪れる際の徒歩の玄関口が都田駅です。
ドロフィーズキャンパスにも、北欧風のカフェがあり、レストランやマリメッコショップがありますので、マリメッコ好きな方なら併せて訪れてみたいものです。