休暇村大久野島
休暇村大久野島は、島の唯一の宿泊施設で、フェリーを降りるとこちらの無料バスが迎えに来てくれています。館内には天然ラドン温泉「せと温泉」があり、展望露天風呂からは、瀬戸内海の島々に沈む夕日と、うさぎたちを眺めることができます。
こだわり食材を集めたバイキングでは、春の鮑、夏のタコ、秋鱧、冬の牡蠣と、四季折々の美味を楽しむことができます。海の幸だけでなく、有機野菜もいただきましょう。
アクセス:無料送迎バス、山陽自動車道本郷ICより県道82号線、県道33号線、県道59号線経由で竹原市忠海港まで約25分
公式HP:https://www.qkamura.or.jp/ohkuno/
大久野島でのマナー
photo by merec0
野生動物について無知であるがゆえに、結果的にうさぎを傷つけてしまうことがありますので、くれぐれも無謀な行動は慎みたいものです。まずご家庭のペットは、島内へは連れていってはいけません。それから、うさぎは骨の弱い動物ですので、抱き抱えたり、追いかけたりしないこと。
島内にも「抱っこ禁止」の看板が立てられていますが、こっそり抱こうとする人が絶えません。子供さんがうさぎを可愛がって追いかけたりしますと、臆病なうさぎが骨折する可能性がありますので、やめさせてください。そして、餌を与える際は道路上では危険ですのでやめましょう。
一般の自動車通行禁止の大久野島にも、多少の自動車や自転車は走っています。夢中で食事をしているうさぎは思わぬ行動を取ることがあるのです。そして、うさぎは餌をもらっても、必要な分しか食べません。餌が余ったら必ず持って帰りましょう。
湿気た餌や、腐敗した野菜をうさぎは食べてくれず、うさぎの天敵であるカラスや、最近増えつつある野ねずみを太らせるだけです。カラスに関連して、うさぎを傷つける恐れがある最も恐ろしい行為は、巣穴のそばに餌を置いておくことです。
気が付いたうさぎが餌を食べてくれることを期待しても、賢いカラスが、餌をヒントに子うさぎを狙いにくる結果になります。お菓子やパンなど、自然にないものは与えてはいけません。パンなど与えると、最悪の場合、窒息死することもあります。
最近、大久野島には猪がよく出没し、うさぎを狙うようになったそうですが、これも、人間の持ち込んだ過剰な餌により引き起こされたものと考えられています。中にはペットのうさぎが飼えなくなり、仲間がいると思って島に捨てに来る人すらいますが、ペットのうさぎは野生の仲間に加えてはもらえません。
野生のうさぎに攻撃され、哀しい最期を迎えるだけです。もちろん、その反対に、可愛いからとうさぎを持ち帰ることも絶対にしてはいけません。マナー違反でもありますが、自然公園法・鳥獣保護法違反です。それに野生のうさぎには、寄生虫がいることも珍しくありません。
大久野島へのアクセス
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大久野島への本州側からのアクセスは、竹原市の忠海港から出航している大三島フェリーです。フェリーターミナルは、うさぎの集客のお陰で綺麗に改装されました。JR呉線忠海駅から徒歩5分と近くです。山陽自動車本郷インター、河内インターからは30分弱で着きます。
フェリーは、忠海と大久野島、それから大久野島の南側、愛媛県今治市の大三島の盛港とを一日7本結んでいます。大三島にはしまなみ海道が通っていますので、四国からのアクセスも便利です。
大三島インターから盛港までは、10分程度です。両港からは、わずか15分で大久野島に着きます。車もフェリーに乗船可能ですが、キャンプなどの目的以外では大久野島内を走行することができませんので、基本的には忠海港、盛港にある無料の駐車場に置いていく必要があります。
愛くるしい大久野島のうさぎ
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うさぎの島、大久野島について見てきました。うさぎは大変愛くるしい動物で、嫌いだという人はあまりいないでしょう。動物にそれほど強い興味のある人でなくても、大久野島のうさぎは、虜になります。
マナーについては、野生の動物だということを理解した上での、常識を持った対応をすれば良いので、決して難しいことではありません。日帰りも可能な島ですが、休暇村に泊ったり、キャンプを張ったりするとさらに楽しめるでしょう。
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