甘くて農耕な味わい!他品種と佐藤錦を比較⑦
静御前
「静御前」は、福島生まれで、「絢のひとみ」と「佐藤錦」との交配から生まれました。甘く濃厚で、酸味は少なめです。日持ちの良い品種で、佐藤錦より1週間ほど早く収穫されます。「ナポレオン」は、すでに色々なところでその名前が出てきました。昔から栽培されていて、いまだに残っている貴重な品種です。
かつては缶詰生産のためのさくらんぼとして、また収穫できる量が非常に多いという特徴によりもてはやされましたが、今はほとんど出番がありません。しかし、ナポレオンは、佐藤錦を受粉させるための樹として現役で活躍しています。最近では、市場価値の高い紅さやかに受粉樹の地位を奪われかけていて、栄枯盛衰を感じます。
贅沢なさくらんぼ!他品種と佐藤錦を比較⑧
月山錦
「月山錦」は、今では貴重な黄色いさくらんぼで、贈答用のフルーツとして主に山形で栽培されています。また、アメリカンチェリーと比べても大きいという品種です。
他のさくらんぼとはルーツが異なり、中国大連で育成された歴史を持っています。「大将錦」は、何から生まれたのかわからない(偶然実生)の品種で、7月上旬から収穫される晩生種です。非常に固い大玉で、食味良好な点で次世代のホープです。
最高級なさくらんぼ!他品種と佐藤錦を比較⑨
紅てまり
最後に「紅てまり」は、紅秀峰と同じ時期に収穫される晩生種で、糖度20度と大変甘みが強く、酸味が少ない最高級品種です。まだ生産量は多くないですが、ギフトとして大変人気があります。日持ちの良い点もギフト向きです。